ホーム > 青年漫画 > ビッグコミック > 奇子

7.37点(レビュー数:8人)

作者手塚治虫

巻数2巻 (完結)

連載誌ビッグコミック:1972年~ / 小学館

更新時刻 2010-11-10 23:08:24

あらすじ 戦争から復員した天外仁朗はGHQの工作員になっていた。ある時、命令で共産主義者の男の殺人に関与する。その男は、自分の妹の天外志子の恋人であった。

さらに事件関与後、血のついたシャツを仁朗が洗っているとき、知恵おくれの少女お涼と、自分の父親と兄の嫁との間にできた少女の奇子がそれを見てしまう。仁朗はお涼を口封じのため殺し、奇子は一族の体面のために急性肺炎で死亡したとされ、天外家の土蔵の地下室に幽閉されたまま育てられる。

シェア
Check

奇子のレビュー

点数別:
6件~ 8件を表示/全8 件

10点 くっしいさん

 個人的には手塚治虫の最高傑作だと思っています。ドロドロとした人間と人間の間で生じる社会の闇が垣間見られます。これはもう文学の域です。それをきちんと漫画の表現を過不足なく自然に盛り込んで破綻がないというのはやはり格の違いを感じさせます。
 今後このように歴史に埋もれない漫画はどれほど出て来るでしょうか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-04 14:11:35] [修正:2009-04-04 14:13:46] [このレビューのURL]

8点 kenkenさん

[ネタバレあり]

ドロドロの極み
近親相姦の末に生まれた奇子とそれを取り巻く人々の話
横溝正史の小説に出てきそうな閉鎖的な田舎が舞台

穴蔵の中で異様に美しく育った奇子、けれどそれと引き換えに社会性は根こそぎ奪われてしまう
中身は子供だがセックスアピールの塊の様な奇子に惹かれていく男たち。兄弟、親戚関係なく奇子とやりたがっているから凄い、そして怖い作品



ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-14 15:37:33] [修正:2008-07-14 15:37:33] [このレビューのURL]

7点 ひろっさんさん

手塚治虫の子供向けの作品しか知らない人にとっては内容がダークでかなり驚かれる作品だと思います。

個人的には手塚作品は大人マンガの方が好きな作品が多いんですけど、奇子も好きな作品ですね。映画的な感覚で一気に読めます。

ただ手塚治虫以外の人が描いてたらそこまで好きじゃなかったかも?な作品である事も確かです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-03-07 16:36:44] [修正:2007-03-07 16:36:44] [このレビューのURL]


12
次の10件>>

奇子と同じ作者の漫画

手塚治虫の情報をもっと見る

同年代の漫画

ビッグコミックの情報をもっと見る