奇子のレビュー
5点 くろしびさん
久々に手塚作品を読んだが、コマ割りとかがやっぱりって思えた。
内容的には、どこまで史実とシンクロしているのかよくわからないが、
戦後の今とは違う特殊な時代背景からきているが、
思ったより奇子の影響が小さかった気がする。
天外家も単にドロドロしてただけだったし。
二朗も殺そうとしたり好きだったりいまいちその心理がわからない。
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[投稿:2010-10-02 21:57:15] [修正:2010-10-02 22:13:04] [このレビューのURL]
7点 鈴森一さん
ムラ社会のとある地主の家族の物語です。
ドロドロを絵にかいたようなお話で、とにかく善人が出てきません。
しかし、昼ドラのような下世話な感じはなく、高尚で文学的な香りが漂っています。
漫画なのに、小説を読んでいるような気分になりました。
作品としての質は極めて高く、作者の力量を感じます。
登場人物たちがあまりに救いようがなく、読後感はよくなかったですが、人の業について考えさせられました。
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[投稿:2010-07-05 00:01:02] [修正:2010-07-05 11:34:23] [このレビューのURL]
6点 bugbugさん
後書きの作者の弁だったと思いますが
手塚版カラマーゾフの兄弟を目指していたそうな
カラマーゾフというよりは明治の文豪の作品のようなイメージ
このころの作者はヒット作に恵まれず、野心的な作品を多く発表しています。
田舎的なドロドロ具合と完全にシリアスになりきれない作者の味が調和していて個人的には好きな作品
次兄が悪の組織で出世するのなんか真面目に書いたらギャグだけになってしまう
カラマーゾフになるためにはもうちょっと手塚色と兄弟の数を抑えたほうがよかったんじゃないでしょうか
キャラクターごとに作者の愛着の差が顕著のような気がします
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[投稿:2010-05-03 18:26:52] [修正:2010-05-03 18:27:13] [このレビューのURL]
8点 taroさん
ドロドロのドラマ的でありながら、漫画というジャンルでしか表せないだろう物語。手塚作品の中でもかなり質の高い作品。
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[投稿:2009-09-26 21:08:25] [修正:2009-09-26 21:08:25] [このレビューのURL]
10点 くっしいさん
個人的には手塚治虫の最高傑作だと思っています。ドロドロとした人間と人間の間で生じる社会の闇が垣間見られます。これはもう文学の域です。それをきちんと漫画の表現を過不足なく自然に盛り込んで破綻がないというのはやはり格の違いを感じさせます。
今後このように歴史に埋もれない漫画はどれほど出て来るでしょうか。
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[投稿:2009-04-04 14:11:35] [修正:2009-04-04 14:13:46] [このレビューのURL]
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