あらすじ
佐藤大輔著の同名小説『皇国の守護者』が原作。サーベルタイガー・天龍などファンタジー色強い戦争物。が、内容は既得権益を守る為に足を引っ張り合う権力者や決して一枚岩ではない軍隊など、非常に現実的(というか生臭い)でもある。時代設定としては十九世紀ごろ。蒸気機関が発明されてから約二十年が立つ。
【大協約】という人と龍が交わした契約が、世界秩序を為す世界。そこに存在する小国『皇国』と、その皇国に侵攻してきた世界最大の大国『帝国』との戦争が主な内容だが、そこに皇国内での覇権争いや経済問題、政治も絡めて描いてゆく。主人公は帝国との決戦に敗れた皇国が敗走する中、運悪く遅滞戦を命じられた皇国軍人・新城直衛。実験部隊でもある剣牙虎部隊を率い、新城は絶望的な戦線にその身を投じてゆく…。
皇国の守護者のレビュー
7点 chunya0816さん
まずは世界観に
やられた。
虎と龍と戦争。男がハマらない訳がない。
帝国と皇国それぞれに登場するキャラクター達が舞台を盛り上げ、美麗な絵柄がイメージを掻き立てる。
それだけに打ち切りが残念。
この不完全燃焼を解消するには原作を読むしかないのか。
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[投稿:2011-10-01 04:10:43] [修正:2011-10-01 04:10:43] [このレビューのURL]
8点 落とし穴さん
戦争漫画で指揮官である主人公の作戦があまり上手くいかないのが良いですね。
下手に主人公の才能を持ち上げず現実的に描いているので読んでてハラハラ、ドキドキします。
虎も結構あっさり倒されるし。
ファンタジーでありながら、ファンタジー部分の戦略で押しきらない、というか押しきれない。ファンタジー部分が圧倒的な力を持っていない。
ファンタジーでありながら現実的という不思議なんだけどしっかりバランスのとれた世界観です。
ただ、索敵能力に頼り過ぎてた部分はちょっと気になったかな。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-09-16 12:31:46] [修正:2011-09-16 12:31:46] [このレビューのURL]
10点 泥田坊さん
人と龍が共存している架空世界における<帝国>と<皇国>の戦争を描いた架空戦記。
全5巻という凝縮された作品にもかかわらずこんなにしびれた作品は初めてだった。
流麗な台詞回し、綿密な軍事描写、押し殺した感情まで読み取れるほど力強い絵、戦術に対する深い考察と駆け引きに、魅力的な登場人物たち。
そのどれもがリアルに描かれていて今まで見た戦争系コミックの中で
ズバ抜けて1番だと個人的には思う。まさに非の打ち所がない作品である。
是非ともその衝撃を自分の目で確かめて欲しい。
おすすめです。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-07-30 14:21:09] [修正:2011-08-01 23:19:08] [このレビューのURL]
10点 ユルルメさん
最近ユルイ、薄い、甘い、平和ボケ、予定調和、ご都合主義、お涙頂戴、稚拙描写の凡百糞マンガに辟易気味な私にはこの作品が程よく毒を注入!してくれましたぁぁ☆
たまにはこうゆうの読まないとねー脳が正常になっちゃう♪♪
深いぜアツいぜドキドキするぜ、そして純粋に面白いぜ。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-07-22 19:41:26] [修正:2011-07-23 17:36:42] [このレビューのURL]
9点 GAGAさん
元々は原作好きです。
マンガ化にあたって名作が駄作へと成り果てるのはよくある事。
今回もそうかと不安に駆られながら読んだ1巻が良いほうに裏切られ、あれよあれよと全5巻読破。
…うん。めちゃくちゃ面白い。
むしろこっちの方が面白いか?笑
ストーリーは、小さいながらも貿易によって繁栄していた<皇国>と海の彼方から侵略してきた<帝国>との戦争を軸とした物語。
<皇国>側の視点から描かれているが、<帝国>側もとても魅力的。
龍や虎、術者なども出てくるが、決してファンタジーマンガではない、
近代戦という組織と組織の戦いをとにかくリアルに描いた一作。
序盤巻き起こる負け戦による北領からの撤退戦はいきなりの圧巻。まさに息を呑む展開である。
原作をキチンと踏襲しつつ、見事なまでに作者なりの解釈で戦争の狂気や心理描写が良く表現できていて、数少ない名作だと思います。
是非一読あれ。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-05-25 13:45:55] [修正:2011-07-22 19:28:01] [このレビューのURL]
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