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6.77点(レビュー数:27人)

作者松本大洋

巻数3巻 (完結)

連載誌ビッグコミックスピリッツ:1993年~ / 小学館

更新時刻 2009-11-25 06:27:07

あらすじ クロがいました。
そこにはシロもいました。
二人は一緒でした。
二人で一緒でした。

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鉄コン筋クリートのレビュー

点数別:
6件~ 10件を表示/全27 件

7点 booさん

少し懐かしいような温かさを持つ街、宝町に生きる孤児「シロ」と「クロ」のお話。純真無垢なシロと喧嘩に強くたくましいクロが共に生きる姿を描く。

この作品の魅力の殆どは松本ワールドとも言うべき宝町の雰囲気や独特なキャラクターの魅力にあります。
宝町は古き良き時代のまだ義理や人情が生きていた個性的な街でした。そこに外部の企業やヤクザが手を伸ばしていき、宝町は少しずつ変容していきます。1巻最初の見開きで見られるような開放的でぶっ飛んだ町並みは話が進むごとに変化し、退廃的で無個性な灰色の町並みへ。その変化に抵抗するシロとクロ、ヤクザの木村の話が主に描かれます。

町が変化し、彼らが傷ついていくのを見ているのは本当に辛い。そんな中、シロに接することで人間味のある優しい人間になった沢田には感動させてもらいました。また木村の話はもうね…。そして怒涛の勢いで描かれるクライマックス。

好きな作品ではあるものの、少し消化不良に感じられたのが残念。宝町は明らかに近代化されつつあった時代の日本のメタファーだろうし、そこここに作者の主張を感じるものの結局何が言いたいのか分かりにくい。恐らく連載当時あまり人気がなくて打ち切り(有り得ないだろ…)になったことで最後の方が急ぎ足になったことが影響しているのかもしれませんが惜しいですね。
世界観の魅力は松本作品の中でも随一でしょう。特に宝町の描写は大好きでした。言葉選びもこの頃からセンス抜群です。
街に浸り、その住人に酔える作品。まさにかっちぶー。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-13 01:27:17] [修正:2011-08-13 07:12:53] [このレビューのURL]

4点 kikiさん

これは絵本を読むような感覚で読めばいいのでしょうか?
絵柄やキャラクター、設定が独特でサブカル臭マンマンな
気がしました。独特で芸術的には新境地を開いててすごい
とは思うのですが私は苦手でした。
もうちょっとストーリーが面白かったらよかったのですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-08 01:09:04] [修正:2011-04-08 01:09:04] [このレビューのURL]

6点 くろしびさん

この作者のキャラ、背景はかなり独特。
個人的にはキレイでもなく、見にくいので好きではない。

この作品はクロ&シロコンビの魅力がすべて。
と言ってもシロあってのコンビではあるが。

コンパクトにまとめたこともよかったと思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-05 18:19:02] [修正:2010-11-05 18:19:02] [このレビューのURL]

7点 あおはなさん

松本作品の中ではピンポンに並ぶ知名度を誇りますが、ピンポンに比べると内容的には物足りなさを感じる可能性が大きい本作品。内容的な意味での目新しさというよりこの作品は表現技法と世界観を総合して初めて評価できるのではないかと感じます。ギャグを含めた会話のテンポはでもこの作品よいのではないかなあ。短いし読んで損はしない気がします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-03 15:44:39] [修正:2010-11-03 15:44:39] [このレビューのURL]

3点 Mikky-Dさん

 好きな人がいるのは理解できるが、やや「狙いすぎ」な印象を受けてしまいました。

 この手の作品好きな人ってよく「世界観が…」といいますが、私にはどうしても読んでて「こんな不可思議な世界設定を提示できる私のアート感覚ってどうよ?オシャレでしょ?」って言われてるような気がしちゃうんですね・・・。
 この方の作品は、私のようなひねくれた性格の人間には合わないのかもしれません。物事を素直に受け止められる純粋な方なら楽しめるのかな、と思います。

 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-03 01:11:09] [修正:2010-04-21 18:30:33] [このレビューのURL]

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