最終兵器彼女のレビュー
1点 numaruさん
1点という厳しい評価ですが、ストーリーは本当に胸を打つものがあり、もし現代に戦争が起こったら・・・・すごく考えさせられました。
主人公や、その主人公を好きだった幼馴染の死に際など、胸が締め付けられます。物語は斬新で、新しいし、高橋先生しか描けない世界だと思います。
ではなぜ1点なのか。
ストーリーは先述のとおり素晴らしいのですが
ハッキリ言ってヒロインの女の子が気持ち悪いです。
こんな女、いません。
高橋先生の理想の女性像、つまり・・・すぐ頬を赤らめて上目づかいで照れながらナヨナヨ近づいたり離れたり
すみません文字にしても伝わりません、実際読んでみてください。
あまりにも現実味がなく、恋愛ゲームの女の子のような・・・着せ替え人形のような・・・
とにかくそういった子を可愛いと感じてる、という作者の嗜好が、あまりにもダイレクトに伝わって物凄い気持ち悪いです。「どう?この子かわいいでしょ?」みたいな。
先述した幼馴染の女の子はギリギリそこが抑えられていて、まだ現実的な体温がありましたので、死ぬ際は素直に悲しむことができました。
しかしヒロインは、まあとにかく気持ち悪いです。兵器になってから不気味とかそんなじゃなく、1話から、です。
ヒロインがもっと現実的な女の子なら紛れもなく名作として位置づけられていたでしょう。でもヒロインひとりで完全な嫌悪感を抱いてしまいましたので、私はもう無理です。
6点5点でも良かったのですが、「できることなら読みたくなかった漫画」という欄はこの点数らしいので1点とさせていただきます。
ヒロインが可愛いと思えるひとには名作になると思います。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-07-20 01:21:43] [修正:2010-07-20 01:23:15] [このレビューのURL]
10点 ZESKさん
生きるという事の大事さ、人とのつながりを考えさせてくれる作品だと思います。
絵は好き嫌いがあると思います。
私自身あまりこういう絵の作品を好んで買うことはありませんが、この作品に関してはこの絵でいいと思います。
人の複雑な心情が出ていていいです。
ただ終わり方がちょっと難しいと思いました。
全てが明確にはされていません。それでもいいって言う人にはとても素晴らしい作品だと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-04-29 03:53:14] [修正:2010-05-02 14:57:34] [このレビューのURL]
10点 蜘蛛男さん
主に映画と舞台を鑑賞しています。最近の商業漫画に興味はない私ですが、つい先日この作品を読みました。若干まだ二十歳ですが、今までで一番心を抉られ感銘を受けました。
『誰となぜ戦うのか』『彼女はどうして兵器にされたのか』など読者には分からない事もありますが、私には全く気になりませんでした。それはこの作品がシュウジとちせ『二人の物語』であり、誤解を恐れずに書けば、『二人以外は関係ない物語』だと感じたからです。作者の高橋しん先生は全て整っている設定から二人だけを書き出すために、限界まで説明を省いたのだと思います。ですから物語はきちんと繋がりますし、矛盾もありません。
私の考え過ぎかもしれませんが、コマ割、線のタッチ、言葉の挿入方法など作者の才能を感じました。一巻第二話の作中のタイトル挿入や、三巻の目次の配置はセンスを感じます。
救われないが、不幸ではない と言うのか、涙なしには読めません。私の恋人・友人や、このレビューを今読んでいるあなたにもオススメします。
結局は私の主観なのですが、この作品は強烈です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-04-09 11:25:08] [修正:2010-04-09 11:51:19] [このレビューのURL]
8点 あかつきさん
全巻読みましたが、なかなか面白い作品だと思います。
しかし、この漫画は好き嫌いが分かれると思います。
まず、ストーリーですが内容がシリアスです。(例えるなら新世紀エヴァンゲリオンみたいな感じです。)
心理面など、そういうのが多くかかれてます。
しかし、中盤から話の展開が遅いなぁ?と感じました。
それと、絵ですがこれも万人向けとはならなさそうです。
作画は少女漫画の様な細い線で嫌いな人は嫌いですね。
ちなみに、私は男ですが結構好きな方でした。
上記をあげましたが、話の内容はとても楽しめました。
主人公とその彼女のちせが苦悩したり、素直な気持ちをぶつける描写は心にグッときました。
このレビューを観て気が向きましたら、ぜひ買ってみてください。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-03-14 21:53:04] [修正:2010-03-14 21:53:04] [このレビューのURL]
4点 ジブリ好き!さん
徹底して描かれる「キミとボク」という世界。
セカイ系作品として有名ですが、いつ、いかなる時でもただ愛し合う二人をただ見ているだけの作品です。
読み手との相性がかなーり問われます。
不条理で絶望的な中で貫かれる愛の凄さを感じる作品。
周りの大切な人たちが次々に死んでいく中で、その悲しみの中で深まっていくキミとボクの愛の形…。絶望渦巻く終末の中でも、全くストレートでなく、じれったいような恋愛関係。それを如実に表す文字の背景への溶け込みや、ナレーションのような手紙のやりとりなど、他に類をみない表現法。
これらにどこまで感動できるのか、否か。
とにかく世界観はほとんど明かされず、話を補完できません。番外編短編集も、ヒントになりません。でもストーリーなんてあってないようなもの、どうでもいいんです。
愛情表現にはこれでもかと性描写を使い、読んだ当時が小学生だったのであまり好印象を持っていませんでした。高校で先輩がこれを読んで泣いたというので読み返してみましたが、やっぱり理解できません。最近読み返しました。全然理解できないし、自分には面白くないです。
しかし間違いなく内容的にもテーマ的にも突き抜けた作品であり(戦争していっぱい死んでく中で愛を育むキミとボク)、一読の価値はある特異な作品なのです。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2010-03-13 22:43:19] [修正:2011-06-05 14:33:25] [このレビューのURL]
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