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7.79点(レビュー数:73人)

作者日本橋ヨヲコ

巻数3巻 (完結)

連載誌月刊IKKI:2000年~ / 小学館

更新時刻 2012-10-08 12:23:41

あらすじ 有名漫画家の息子・町蔵と漫画好きな少年・鉄男。
互いに共鳴しあった二人は、やがてプロ漫画界へ飛び込んでゆく…

備考 NHK-FMのラジオ番組『青春アドベンチャー』にて、2005年3月にラジオドラマ化された。

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G戦場ヘヴンズドアのレビュー

点数別:
16件~ 20件を表示/全73 件

9点 タレ耳2号さん

最近 漫画の漫画(漫画を描くことを漫画にしたもの)が、人気ですよね?あっちを読むより、絶対こっちを読め!と最近の小学生・中学生に送り届けたい大名作です。

「何かを作る人」その作る人のそばに居る人には、必ず読んで欲しいと思います。 人間「熱さ」を忘れたら、何も創作できませんよ。(まぁ、天才はそんな熱さがなくとも手仕事だけで出来ちゃうようですが…。)

日本橋ヨヲコを初体験するなら、是非この漫画からどうぞ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-08-25 18:57:19] [修正:2009-08-25 18:57:19] [このレビューのURL]

8点 Couchさん

最近IKKIに打ちのめされ続けてるような気がします…
と言っても2作品目ですが…

レビューを読んで以来ずっと気になってて、今日やっと全巻揃えました。

読後直後の感想としては、レビューにあるとおりイイ作品です。
いつも思うけど、作品を批判するのは簡単だけど、イイ作品を称賛するのは難しい…
でもイイ作品は読めば必ず不思議な満腹感を与えてくれる、読んだ後心地いい余韻があるような気がするんですよね
この作品を読んで久し振りにその余韻に浸れました。

あと作品を3巻にまとめているのもこの評価に繋がってます。
簡潔だけど濃厚、そして中編(短編?)ゆえに気楽に読みやすい…
まだのヒトはとりあえず中古でも手にとってみてもいいのでは?

点数は、この後二度、三度読むごとに印象が変わりそうなので今はこのへんで。
でも再度読むことで作品への理解や愛着が深まると思うんで下がることはナイと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-04-12 00:37:32] [修正:2009-04-12 00:37:32] [このレビューのURL]

5点 DEIMOSさん

非常に密度の濃い漫画。
というのも、その「濃い」というのは畢竟、「狭い」漫画だと言い換えることもできる。勿論、その是非は断言できないが。
その「狭さ」について、以下に列挙する。

?空間が狭い
舞台設定が細かく書かれているわけではないが、おそらく、都内某所(?)のご近所だけで話が完結する。

?時間が狭い
高校生という時間のままで話は進んでいく。
(エピローグのみ例外。)

?人間関係が狭い
主要人物はかなり早い段階で出揃い、後は、その少ない人間達の間のやり取りで話が進行する。誰と誰が実は昔にこういうやり取りがあった!とか、実は誰々が○○という重要な人物だった!という(多少無茶な)設定の連続で、人間関係をどんどん密に・濃く描いている。

?コマが狭い
1ページ内の書き込み量がハンパない。大ゴマも滅多に多用せず、絵の密度が非常に濃い。また、その小さいコマに、やたら太い描線の絵があるために、熱く、濃く、感じられる。


これらの特徴は、次作の少女ファイトでも散見されることで、この作者の特徴は、ある程度好き嫌いの分かれるところかもしれない。

だがしかし、このレビュー数の多さは異常。。。
ぶっちゃけ、そんなに大した漫画でもないと思う。それぞれのキャラの行動理由が不明確で感情移入できないシーンも。

少なくとも、作者があとがきで言及しているような「編集王」「吼えろ(燃えよ)ペン」「まんが道」といった作品の方が、よほど歴史的名作だと断言できる。

もっとも、この「G戦場〜」は、漫画家漫画というよりは、3角関係を中心に据えた少女マンガと見たほうがわかりやすいので、それらの名作群と比較すること自体がおかしいのだが。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-11-17 01:26:52] [修正:2008-11-17 01:29:05] [このレビューのURL]

10点 右から左へ。さん


熱くて、青臭くて、読むと疲れる漫画。こういった作品を描くことのできる女性漫画家は稀だ。いや描こうとする、といったほうが正しいか。いずれにせよ、最近の漫画には希薄な傾向を持った漫画である。

刃の切っ先を突き付けられるような感覚を抱きながら読んだ。そう、無意識のうちに恐れを抱きながら。

自分の心を無意識のうちに包んでいるオブラートを、読んでいくうちに、一枚ずつ剥がされていく感じだ。作者は問いかけてくる。夢とは何か、自分とは何か、友情とは何か。自分で言葉にうまくまとめることもできないし、口に出すのも恥ずかしいテーマである。また、成人となり、そういった類の事柄を幼少の頃よりも抑圧しながら生きている身としては、直視することが難しいテーマである。いや、直視したくないといったほうが正しいか。

しかし、それらのテーマを正面から、荒削りながらもしっかりと描いている。私はこの漫画を読んでハッとしたのである。小中学生の頃は誰もが兼ね備えていたであろう夢を、大人になっても持ち続けることの大変さ、それに伴う自己責任の大きさが伝わってきたからだ。このテーマを、3巻という限られた巻数の中でまとめた作者の技量を称賛したい。

絵も荒削りであるため、好き嫌いは分かれるだろう。だが、私はこういった作風に、絵が見事に一致していると感じられた。青臭さが際立つため、食わず嫌いしてしまう人が多いかもしれないことは事実であるが。

全体的に見れば、エンターテイメント性を備えつつ、考えさせられる漫画として確立していることは事実である。だが好みは分かれるだろう。上記のような現実、事実を直視できるか。また絵であきらめずに読みとおすことができるか。その二点でこの漫画の評価ははっきりとわかれるだろうし、分かれた方が議論の余地も残される。私としては、3巻の中でこれほど完結している漫画とは出会ったことがないし、多くの巻をかけてもこういったテーマに深い意味を与え、ある種の解ともいうべきものを提示できた漫画にあまり出会えたことがない。私の中では、歴代の漫画の中でも頂点に君臨する漫画である。文句なしの10点。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-10-13 20:07:29] [修正:2008-10-23 11:36:52] [このレビューのURL]

4点 creさん

ものすごく期待はずれ。勝手に期待したんだけど。

たった3巻で完結なのに、ココでの評価がものすごく高いから、よほど内容がつまっていて無駄のない仕上がりになっているのだろうなと思って読み始めた。

不幸、訳アリな家庭の才能ある主人公とその仲間、主人公の回りに起こる不幸、仲間と反発しながら悲劇的な結末かと思いきや、最終的にはハッピーエンド。この余りにもアリガチな展開にまず違和感。

漫画、小説、映画、ゲームなど、アリガチでも面白い作品はいくらでもあるのだが、それらは決まってキャラが魅力的だったり、設定や台詞に矛盾がなかったり、適度な進行で感情移入しやすく受け入れやすい。

だがこの漫画は、キャラは相変わらず中二だわ、序盤の意味ありげな台詞が最後まで無意味だわ、キャラが設定に対して不可解な行動をとるわ(と言うより序盤の台詞や行動が後で付け足されたであろう設定に合っていない。3巻程度でコレは酷い。)、進行は早いと言うよりは暴走気味だわで、いいところを探しづらい。

期待しすぎて、失望が大きすぎるのかもしれないけれど、少なくとも俺はプラスチックから成長した部分があるとは思えない。

レビューサイトでの評価と自分の評価で差があるものは結構あるのだけど、この漫画ほど「ないわ・・・」と思った作品は今までなかった。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-07-17 05:50:38] [修正:2008-07-17 05:50:38] [このレビューのURL]

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