あらすじ 西暦2029年。通信ネットワークに覆われ、膨大な情報が世界を駆け巡っている超高度情報化社会。しかし国家や民族、そして犯罪は依然として存在していた。より複雑化していく犯罪に対抗すべく結成された特殊部隊……公安9課に所属するその組織の名は、攻殻機動隊と呼ばれた。
備考
単行本は「攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL」が1巻、「攻殻機動隊2 MANMACHINE INTERFACE」が2巻として発行。
上記単行本未収録作品を集めて、e-mangaという電子コミック(CD-ROM付属ブックレット)として
「攻殻機動隊1.5 HUMAN-ERROR PROCESSER」が発行されている。これで計3冊。
2008年3月13日、講談社より「攻殻機動隊1.5」が純粋な単行本として発売された。内容はe-manga版と同一であり、設定資料などが追加されたもの。
その巻末で、作者自身により「続編はない」と記され、公式に完結となった。
攻殻機動隊のレビュー
7点 jdf54jさん
高度にネットワーク技術が発達した近未来を舞台にしたアクションSFで
1巻はポリスアクション、2巻は電脳戦を中心に話が進んでいく。
1巻と2巻は作者も巻頭で詫びているが世界観を共有している以外は
別物であり、1巻はともかく2巻の電脳戦は洪水のように専門用語が
飛び交い、自分の知識不足で話の面白さを判断できるまでには
至らなかった。なので1巻のみの評価。
詳しくは見てないが、アニメ版のシリアスでスタイリッシュな描き方に
対して漫画版はドタバタアクションとでもいうべきか
キャラが2頭身になって粋なジョークの1つも言うような
割とポップな雰囲気になっていて、自分は漫画版が断然好み。
基本政府の要人の悪巧みを公安が阻止する話の繰り返し。
人々は当然のように機械が組み込まれた義足やら義手やらを使い、
それらに無線?ネットを介してプログラムをインストールしたり、果ては
精神までもネットで行き来できたりするので、(人やアンドロイド同士で
ネット通信してる場合、遠隔で相手の脳を乗っ取る事も可能)
銃弾とネットの情報が乱れ飛び、かなり混沌としている。
他の人も描いているように91年でこの世界観、作者は相当のSFマニア。
あとフチコマが可愛い。
繰り返しになるが、1巻の時点で理系専門用語は他の漫画に比べ多め。
(知らなくても前後の会話でニュアンスは理解できるが)
だが2巻は1巻の比ではない。大体の人は1巻は楽しく読めても
2巻で挫折すると思う。
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[投稿:2011-07-07 03:45:15] [修正:2011-07-15 01:04:57] [このレビューのURL]
6点 幻想さん
頭が非常に痛くなる。一回では物語が全然入ってこない。
映画の影響で見てみたが、かなり辛かった。読み続けるのに根気と努力が必要な作品。
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[投稿:2010-08-19 05:23:34] [修正:2010-08-19 05:23:34] [このレビューのURL]
9点 shklさん
何度も読める。
それぐらい情報量が多い漫画で一回だけでは面白さはわからないかも。
全三巻
1、1.5、2で10巻20巻並の量はある。
SFマニアにはおいしい作品です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2009-11-20 17:10:06] [修正:2009-11-20 17:10:06] [このレビューのURL]
5点 そうすけさん
アニメを見てからみたのですが「これ理解できるか?」と思いました。
ジャンルは近未来SFポリスアクションでしょうか、理系の人にしかおススメできません。
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[投稿:2009-10-11 17:52:24] [修正:2009-10-11 17:52:24] [このレビューのURL]
9点 右から左へ。さん
漫画、というより公安9課という組織を通した物語の中で、科学的、社会的に物事の考察をする読み物。
個人的に攻殻機動隊の世界観が大好きであるため、アニメ版の作品(SAC、2nd GiG、SSS、劇場版Ghost in the shell、劇場版イノセンス)は全話すべて視聴している。その背景があればこそ、100%この世界に浸れたわけである。
つまり、一般の方、とりわけ今まで攻殻機動隊に親しむことがなかった方には、この世界観を理解するのに、やや思考力と読解力が求められるということを示唆している。難解なセリフ、世界観、倫理的な問題を孕む事項についての哲学的な認識。それらの事項への積極的なアプローチ、つまり読者の主体性なくしては、この漫画を漫然と読み進めることはつらいと考えられる。それでも、アニメ版と比較すると外部記憶装置に頼る台詞がかなり少なく、読みやすい印象は受けた。また、少佐のキャラがアニメよりも、砕けた感じになっていて親しみが持てた。その分示唆に富む知的な発言が少ないという欠点もあるが。
だが、1991年初版のこの漫画が、17年後の今現在でも十分に通用しうる問題を提起していること。また、その世界観に向かっていくかのように、現実世界の方が進歩し続けていること。その2点だけでも、既存のSF漫画には到達し得なかった奥深さがある。さらに、深い社会考察、科学的なアプローチ。これらが複合的に作用して独特であり、かつどこか現実的な攻殻機動隊の世界観を構築しているのである。
この作品を楽しむために。
士郎正宗が1巻で述べているように、この漫画は解説文を読む回と作品を読む回に分けて読んでほしい。また、他のレビュアーの述べるように、一回で全てを理解しようとして読むのではなく、数回に分けて理解しながら読むのが賢明かと思われる。さらに、機会があれば、アニメ版も視聴してほしい。より深い考察ができるだろう。
総じて見れば、エンターテイメント性を備え、かつ深い考察をすることができているこの作品。良作であることは間違いない。だが、万人受けは決してしないと思う。現代、そして未来の社会が抱えるであろう諸問題への考察をしたい方、サイボーグ技術に関心のある方にはぜひ一読を勧めたい。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2008-10-27 19:51:26] [修正:2008-10-27 19:51:26] [このレビューのURL]
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