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7.12点(レビュー数:8人)

作者ビッグ錠

原作牛次郎

巻数23巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1974年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:41:16

あらすじ 世界一の料理人をめざすため、親の反対を押し切り家を出た塩見味平。失敗をくり返しながらも、持ち前のカンのよさで壁を乗り越えてゆく。
初の料理漫画と称されている作品。

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包丁人味平のレビュー

点数別:
6件~ 8件を表示/全8 件

8点 ガクちゃんさん

[ネタバレあり]

料理漫画の古典。
ガキの頃、出てくる料理を見ては唾を飲み込んでいた。
その後(と言ってもかなり後)乱立した料理漫画を読んで、ものたりなかったのは、この食欲を直撃する熱さではなかったか。
現ジャンプの画一化してしまった"バトル"とは違い、血沸き肉踊る包丁勝負にくわえ、当時の少年誌でデパート商戦まで取り上げたのは、非常に先鋭的だった。
包丁貴族団英彦との戦いと、カレー編が面白いのは、味平が目指した大衆料理のコックへの道に沿った流れであり必然。
荒磯勝負は派手だが、今だにゆでた魚と焼いた魚が同一と主張する味平の論理に不条理を感じるし、ラーメン勝負も安易に過ぎた。
しかし、本作には、後年の作者が失ってしまったものがすべて詰め込まれている。すなわち、若さと汗が生み出すど迫力。
味平の単純で太いキャラクターには非常に魅力があり、かつてのよき少年漫画主人公の典型である。
「ガーン」の擬音はいまやギャグ漫画でさえ見られないが、真っ向から使っており、それがど真ん中のストレートのようで心地よい。

ジャンプコミックスに載っていた味平ライスのつくり方を文庫版にも収録してほしかった。
しかしジャンプコミックス版の表紙に使われていた味平ライスには目玉焼きがのっていていかにもうまそうだったが、本編にはのっておらず、なぜだろうと今でも不思議である。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-01-31 20:59:54] [修正:2009-01-31 20:59:54] [このレビューのURL]

6点 チャドさん

中盤まで結構楽しんだが、後半微妙。
なんかいろんな技とか出てきて、料理マンガとは思えない迫力。
ただ、頂点まで登りつめたハズの味平が、後半急に地味な戦いしかしなくなったのと、設定がされっぱなしだった所が消化不良。
最後まで大げさにやってほしかった。
マンガとしては、とっつきやすく読みやすい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-03-10 23:53:15] [修正:2008-03-10 23:53:15] [このレビューのURL]

8点 まれらさん

[ネタバレあり]

料理漫画の元祖だと称されているようだが、今読んでも非常に面白い。この手の漫画の王道としては主役に蘊蓄を語らせるものが多いが、味平はきわめて無知な駆け出しのコックとして描かれ、観客やライバルに説明をさせているところが却って新鮮に映る。またその分、根性やカンにまかせた勝負が多くなり、スポ根さながらの熱さがある。
大きく分けて5回(一の瀬とのキャベツ切りも含めると6回)の対決が描かれるが、それぞれの敵がまた個性的かつ天才肌で、主役を食うほどキャラが立っている。個人的にはカレー勝負が一番面白く、また鼻田など秀逸なキャラだと思う。(事実上味平が勝てなかった唯一の料理人ではないか。)
カレー、ラーメン、チャーハンなど、きわめて庶民的な料理を取り上げ、美味さがストレートに伝わってくるのもポイントが高い。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-14 20:54:31] [修正:2007-12-14 20:54:31] [このレビューのURL]


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