包丁人味平のレビュー
8点 ガクちゃんさん
料理漫画の古典。
ガキの頃、出てくる料理を見ては唾を飲み込んでいた。
その後(と言ってもかなり後)乱立した料理漫画を読んで、ものたりなかったのは、この食欲を直撃する熱さではなかったか。
現ジャンプの画一化してしまった"バトル"とは違い、血沸き肉踊る包丁勝負にくわえ、当時の少年誌でデパート商戦まで取り上げたのは、非常に先鋭的だった。
包丁貴族団英彦との戦いと、カレー編が面白いのは、味平が目指した大衆料理のコックへの道に沿った流れであり必然。
荒磯勝負は派手だが、今だにゆでた魚と焼いた魚が同一と主張する味平の論理に不条理を感じるし、ラーメン勝負も安易に過ぎた。
しかし、本作には、後年の作者が失ってしまったものがすべて詰め込まれている。すなわち、若さと汗が生み出すど迫力。
味平の単純で太いキャラクターには非常に魅力があり、かつてのよき少年漫画主人公の典型である。
「ガーン」の擬音はいまやギャグ漫画でさえ見られないが、真っ向から使っており、それがど真ん中のストレートのようで心地よい。
ジャンプコミックスに載っていた味平ライスのつくり方を文庫版にも収録してほしかった。
しかしジャンプコミックス版の表紙に使われていた味平ライスには目玉焼きがのっていていかにもうまそうだったが、本編にはのっておらず、なぜだろうと今でも不思議である。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2009-01-31 20:59:54] [修正:2009-01-31 20:59:54] [このレビューのURL]
8点 まれらさん
料理漫画の元祖だと称されているようだが、今読んでも非常に面白い。この手の漫画の王道としては主役に蘊蓄を語らせるものが多いが、味平はきわめて無知な駆け出しのコックとして描かれ、観客やライバルに説明をさせているところが却って新鮮に映る。またその分、根性やカンにまかせた勝負が多くなり、スポ根さながらの熱さがある。
大きく分けて5回(一の瀬とのキャベツ切りも含めると6回)の対決が描かれるが、それぞれの敵がまた個性的かつ天才肌で、主役を食うほどキャラが立っている。個人的にはカレー勝負が一番面白く、また鼻田など秀逸なキャラだと思う。(事実上味平が勝てなかった唯一の料理人ではないか。)
カレー、ラーメン、チャーハンなど、きわめて庶民的な料理を取り上げ、美味さがストレートに伝わってくるのもポイントが高い。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2007-12-14 20:54:31] [修正:2007-12-14 20:54:31] [このレビューのURL]
7点 Leonさん
DX7巻までは料理漫画というよりも料理「人」漫画。
味平に負けないくらいキャラの立ったライバルとの
激闘が繰り広げられる。たかだか技術を競い合うために
日本全国から集まったりとか、一撃で豚を解体するとか
無茶苦茶でネタ漫画としての面白さは十分だと思う。
8巻以降はようやく料理漫画になってきて、「仕入原価」や
「関東人と関西人の味覚の違い」などリアリティのある
描写が良く出てくるようになる。それでいてカレー編の
ラストなどネタ要素は失速しておらず、こちらの方が
断然素晴らしいと思う。
総合的にみると7点が妥当かな。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-10-29 21:30:57] [修正:2024-05-31 08:45:24] [このレビューのURL]
7点 朔太さん
少年期にお好み焼き屋に行けば、これを読みつつ食べる豚玉が
最高に美味しくなりました。
グルメ漫画の第一人者、料理漫画のさきがけとレジェンド視される
ビッグ錠先生ですが、既に相当アバンギャルドな創作料理や
有り得ない料理人が続々登場しています。
約45年前ながら、戦う料理漫画としてあまり劣化していない
すごい作品だと思います。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2018-03-03 15:06:09] [修正:2018-03-03 15:06:09] [このレビューのURL]
6点 sin00さん
ハッタリの具合が心地よい.知られざる情報ではなく発想の転換を主題にして読者を楽しませる心意気を感じる.昨今のウンチク料理漫画とは違う味わいがある.
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-02-18 19:08:40] [修正:2012-02-18 19:08:40] [このレビューのURL]
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