茄子のレビュー
8点 赤い車の男さん
まずキャラクターが良い。
ひとりひとりの性格やセリフ、仕草にいたるまで、不自然に強調された嘘っぽさがない。
すごくナチュラルにキャラの魅力を描けているんです。
特に女の子がいいね。そう特に道重さんが。
精神的に自立した誰にも媚びてない態度とか、フラフラしてるようで妙にリアリストなところとか。
この娘こそ、黒田硫黄作品を象徴する存在のような気がする。
次はあれだ、細かい演出が巧い。
例えば、自転車レースの話。
レースの状況を描くシーンで、そのレースを映すテレビの画面を描いたりするんだ。
テレビの画面そのまんまだから、コマの端っこのほうに現在の順位や選手の名前が描き込まれてたりするわけ。
これ初めて読んだときにすごいびっくりしたのを覚えてる。
あとあれ、三巻にでてくる巨大なバイオ茄子みたいなもん描いてもくだらなく見えないところ。
だってね、普通なら「はあ?なんだよこれ」とか「ありえないって、フフン」みたいな冷淡なリアクションになりますよ?
富士山の上にめちゃくちゃ大きい茄子が生えてて、その蔓が人間を襲いだすなんて、、、まるで漫画みたいな話じゃないですか!?
あ、今書いてて解った。
黒田硫黄の漫画って「まるで漫画みたいな」出来事や人間を描いても許されてしまうんだ。
だってね、
口から烏が出てきたり、生身で空中を飛び回ったりしてもリアリティが消滅しない漫画なんて今時ほっとんどないよ。
それってすごくないですか?
でっかい茄子がバイオハザードですよ!?
あ、しまった。脱線した。
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[投稿:2006-12-04 03:04:52] [修正:2006-12-04 03:04:52] [このレビューのURL]
5点 カルマさん
筆を使ったような画風が印象的。
でもそれしか印象に残らなかったなぁ…。
話があっさりしすぎてるからでしょうか。
まぁつまんなくはないです。
自転車レースの話とか結構良いですし。
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[投稿:2006-12-03 22:07:14] [修正:2006-12-03 22:07:14] [このレビューのURL]
9点 彩香さん
かなりはまった。
でも、絵も話も特色のある人だから、嫌いな人と好きな人が分かれると思うのでお勧めしにくい。
はじめは何が言いたいのかわからなくってはまれなかったけど、
はまったら最後。読めば読むほど味が出る。
すごい普通の話だけど、その普通にあこがれるし、考え方に共感するところも多い。
どの話が特に好きってことなく平均的にどの話もいい。
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[投稿:2006-11-27 16:55:42] [修正:2006-11-27 16:55:51] [このレビューのURL]