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5.9点(レビュー数:21人)

作者たなか亜希夫

巻数34巻 (完結)

連載誌イブニング:1998年~ / 講談社

更新時刻 2009-12-30 16:30:15

あらすじ 両親を殺した少年、成嶋亮――彼は少年院で終身刑の囚人から空手を教わり、どす黒い闇の中を自らの拳だけを頼りに生きていく。

備考 「漫画アクション」で連載開始され、同誌のリニューアルに伴い、2005年から「イブニング」で連載されている。元々は橋本以蔵が原作を手がけていたが途中で橋本とたなか亜希夫の間で原稿料を巡ってトラブルが起き、裁判となるにまで至り、それに伴い長期休載となった。そして、裁判終了後、連載再開。その際に橋本以蔵が原作を外れることとなった。

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軍鶏のレビュー

点数別:
16件~ 20件を表示/全21 件

4点 はと時計さん

設定もテーマもシビアな漫画だ。
始まりは良かった。
刑務所での苦闘も悪くはない。
ただ、全体にエンターテイメント
としての面白さはほとんどない。
エンターテイメントというよりは純文学に近いが、
その種の面白さがあるかといえばこれまた微妙。
総じてあまり面白くなかった
というのが素直な感想である。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-11-15 21:54:58] [修正:2006-11-15 21:54:58] [このレビューのURL]

9点 団背広さん

俺は基本的にヘヴィな内容のものが好きだ。漫画以外でも、映画でもなんでも…
地獄のような凄惨さを味わわせてくれるものに俺は敬意を評する。
なぜならそれは「本物」だからだ。作者が手を抜いていない本気の表現があればこそ、読み手は地獄を感じることができる。
この「軍鶏」も、数少ないそんな作品のひとつ。

この漫画を読んで不快感、嫌悪感を感じる人は多いと思う。残虐描写は直接的だし、主人公の傍若無人ぶりも半端ではない。特に女性には評判が悪いだろうな…
しかしそこを飲み下せる人には是非、この漫画を読んでもらいたい。
この作品は犯罪者が主人公だが、犯罪者を擁護しているわけではない。この作品はどうしようもない悲しみを背負った人間の、すべてを賭けた戦いを描いている。
報われない人間が、血反吐を吐きながら自らの肉を削ぎ落とすがごとく戦い続ける様を描いているのだ。

成嶋亮はその背負ってしまった業の重さ故に永遠に救われることはないだろうが、それでも彼は戦い続けるだろう。
その姿に、俺は言葉で表現できない何かを感じて、たまらなくなる。


(2006.2.28追記)
とはいえ、トーマ編に入ってからのグダグダを考えるとやはり点数を下げるのが妥当かな。できれば完結するまでは追記したくなかったけど、これだけ巻数が出てしまったのではね…
中国編だけならまだ許せたんだが、その後はちょっとな。正直言って蛇足感が否めない。ホント、残念だよ。−1、9点。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2005-05-19 17:57:30] [修正:2006-02-28 19:24:16] [このレビューのURL]

7点 ヨノナカさん

[ネタバレあり]

良いマンガです!バキよりこっちを人に薦めたい。
絵柄・演出・ストーリー、どれをとっても文句なしの一級作です。

しかし、あえて付け加えると主人公の心理変化の過程がよろしくありません。悲しい過去を背負った最強の少年、という感じで初めは書きたかったんでしょうが、だんだんと主人公から過去を省みることがなくなっていき、最近では「昔こんなことがあった」ぐらいの挿入の仕方しかされないのが残念です。ここを巧みにかけていたなら超一級の作品になれたというのに・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-01-07 16:09:34] [修正:2006-01-07 16:09:34] [このレビューのURL]

6点 dollboxさん

[ネタバレあり]

少年院編の主人公は生への執着や自己防衛などの理由で戦っていて、とても好感がもてた。
また主人公が壊れていくまでの描写も深く、作品全体に凛とした鋭さがあった。
早い話がおもしろかった。そこまでなら9点は確実ですね。

しかしそれ以降の主人公にはちょっとがっかりだ。ただの暴力ヤンキーと化してしまった。
格闘シーンも展開が遅くてダルかったし、物語もグダグダです。
昔の鋭さを取り戻してほしい。

主人公の成嶋亮を否定はしません。
彼には背負う業のようなものを感じてはいました。
彼の残虐さは「生への敗北」を振りきるための手段なのではないか。
そして、成嶋亮が本当に闘っている相手は「自分自身」なのではないか。
つまりこの作品は、罪を背負う人間に「生きろ」というメッセージを込めた「生の肯定」を描いた作品なのではないだろうか。

ただ、やはりがっかり感はは変わらなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-12-12 02:32:19] [修正:2005-12-12 02:32:19] [このレビューのURL]

6点 ごまあぶらさん

リアルではないと私は思います。
それはリアルに見せる技。
バカボンドの技法と同じでしょうか。
ヒールにしてヒーロー。
卑怯にして堂々。
そして、美しさ。そう、美しさ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2005-05-21 00:41:20] [修正:2005-05-21 00:41:20] [このレビューのURL]

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