軍鶏のレビュー
点数別:
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7点 noriさん
団背広さんと同じくヘヴィな漫画、凄惨さの表現が突出してる漫画が好きだ。
本当に凄惨な漫画を書くということは、単に残虐な場面や描写を書いたものではできない。
心に訴えかけてくるような凄惨さを書くには登場人物の心理を緻密に書ける必要がある。
つまり凄惨な漫画を書けるということはリアルな人間を表現できるということと繋がってると思う。
(余談になるが僕の中では凄惨漫画というカテゴリではザ・ワールドイズ・マインが不動の頂点にある)
この軍鶏でもやはり主人公の心理が丁寧に書かれている。
そして個人的に好きなのが主人公の苦悩と成長が
特に現れている刑務所編の3巻までにストーリー。
まさに心身ともに鍛えられていっている様子が上手く表現できている。
またこの漫画は戦闘場面でもそうだがコマ割や演出が上手い。
そしてそれらが作る独自の雰囲気にぐいぐいと引き込まれていく。
格闘漫画というジャンルでは異彩を放つ奇品。
しかし普段格闘漫画を読まない人にも勧めることができる。
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[投稿:2005-05-19 22:32:15] [修正:2005-05-19 22:32:15] [このレビューのURL]