蒼天航路のレビュー
7点 朔太さん
壮大な戦国絵巻物。多くの傑出した人物像が同じ時代を生きる奇跡。
相互に共振共鳴したとしか思えない時代。
お気に入りの人物のお気に入りの場面をひとつ紹介する。
軍師郭嘉。
最後の烏丸族との戦いは秀逸。これを終えて病死の床での曹操との最後の場面では、
珍しく曹操の人間的な悲しみを見せた。
全編が悉く奇をてらった表現が多い中で、この場面は安心して読めた。
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[投稿:2014-07-26 19:46:24] [修正:2014-07-26 19:46:24] [このレビューのURL]
10点 ちょい老けヤングさん
三国志をこれほどまでにオリジナルな視点で描いた作品はないと思えるほど。
曹操の偉大さが、嫌というほど味わえる。
劉備・孔明が気の毒すぎるが・・・。
最後がエピソード集になってしまったのが残念。
赤壁までは秀逸。
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[投稿:2011-09-12 20:19:55] [修正:2011-09-12 20:19:55] [このレビューのURL]
10点 ぐりーばすさん
脚色演出も多少ありますが単純に漫画として面白い。
三国志系では間違いなくこれが1番です。
古本屋に行けば100円コーナーに大量にあるんで、手軽に読めるってのも高ポイント??笑
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[投稿:2011-06-26 12:11:20] [修正:2011-07-24 20:25:10] [このレビューのURL]
10点 motoskeさん
中国発祥の古典物語り『三国志』を王欣太氏が描いた作品。
原作が含蓄ある古典だけあり、人生訓となりえる名言が多数あります。
この作品に関しては、魏の建国の祖である『曹操』を主人公にして、三国志の漢朝滅亡から三国鼎立までの物語を書きます。
ちょうど、曹操が生きた時代のお話ということになります。
王欣太氏の美麗な絵にて躍動するキャラクターが奇抜かつ秀逸な作品だと思います。
普段は悪役として描かれる曹操ですが、今回は彼が乱世を沈めた英雄として書かれており、一癖も二癖もある物語となっております。
ぜひ一読をどうぞ。
カス”
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[投稿:2011-07-15 01:47:58] [修正:2011-07-15 02:08:30] [このレビューのURL]
8点 Mサトゥーさん
文庫版通読。
”乱世の奸雄”と呼ばれ、後の歴史家に”破格の人”と評された男・曹操孟徳。
味方の官軍ごと反乱軍を焼き払い、隣国に侵攻すれば兵も民も鏖殺。
市にて豚をさばき、箸で皿をたたいて音曲を奏でる。
生涯武人として強さを求める。
詩歌を楽しみ、自らも詩人として名を残す。
”唯才”を唱えて、儒という既存の価値観から人の才を解き放つ。
曹操というキャラクターに英雄という言葉は当てはまりません。自分の激情を思う様振るう生き方はあまりに奔放だからです。
曹操は暴君ではありません。曹操の苛烈な政にはいつも理があるからです。
やはり曹操は”奸雄”であり”破格の人”なのです。
この大きな存在感を持つ人物を中心に据えて描く三国志です。
面白い!
これまでの「義理堅くてイイ人」なだけの劉備玄徳が主人公の三国志がいまいち好きになれなかった人に読んで欲しい作品です。(自分も、横山光輝の劉備はあまり好きになれませんでした。)
とにかく登場人が魅力的です。もちろん劉備もただのイイ人ではありません。
力強く、高密度に書き込まれた絵で描写される戦の場面もかなり見応えがあり、格好いいです。
自分はあまり三国志に詳しくないのですが、ストーリー展開はかなり正史に近いそうです。
ただ、正史に忠実なのはあくまでストーリー展開だけであり、真面目な歴史漫画を期待すると拍子抜けするかもしれません。
人外の者がちらほら居たり、武将の一撃で一団の兵士がまとめて吹き飛んだり、いい意味で漫画らしい描写が結構あります。
また、良くも悪くも曹操劇場な作品ですので、曹操のキャラクターがダメな人は徹底的にだめだと思います。
曹操の言動が芝居がかっていることもあってか、曹操だけが筋書きを知っている劇を見ている感じです。
人を選ぶ作品ではありますが、ハマれば大ヒットな作品です。
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[投稿:2011-06-26 04:33:01] [修正:2011-06-26 04:33:01] [このレビューのURL]
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