高杉さん家のおべんとうのレビュー
6点 臼井健士さん
少女漫画雑誌の「LaLa」でデビューされ、時代劇の「一清&千沙姫シリーズ」などで知られる著者。
しかし、短編が中心で長期連載はあまりなく、出版社を移られたようだ。
以前は時代劇で細い絵だがまずまず「綺麗な絵」を描いていたのだが、久しぶりに見た印象では
「前より絵が下手になったな」と。特に人物の顔の目鼻のバランスがおかしいコマがチラホラ見れます。
物語としては大学で研究者を目指す30代の主人公が亡くなった叔母の一人娘(従兄妹)を引き取って一緒に暮らすというもの。
無口で無愛想な「久留里」との共同生活を「お弁当作り」というテーマで家族になろうという作品。
料理漫画にしては出てくる食事が「全然おいしそうに見えない」のはいかがなものか?
やはり料理メインではなく、少女漫画的な物語展開メインと考えたほうがよさそうですね。
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[投稿:2012-02-14 09:10:23] [修正:2012-02-14 09:10:23] [このレビューのURL]
6点 torinokidさん
良作。安心して読める。
絵柄がちょっとアレではあるが、結構楽しめる。
食べ物の描写およびレシピはなかなか。
一応業界漫画的要素もあったりする。
地理学とはまたレアなものを扱ったもんだ。
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[投稿:2011-12-25 22:40:39] [修正:2011-12-25 22:40:39] [このレビューのURL]
6点 とろっちさん
周囲の評判がなかなか良かったので読んでみました。
何だか最近こういう設定の作品をよく目にするようになりましたね。
独身男性の主人公のところに女の子が転がり込んできて一緒に暮らすお話です。
久留里が「もふー」とか「はむー」とか言っちゃうので、まずはそういうのが苦手ではない人向け。
で、内容に関して言えば、話が進みそうでなかなか進まないです。
裏を返せば、このぬるま湯のような日常風景にこそこの作品の良さが込められているのでしょう。
この作品のポイントとなるのが、タイトルにもある「お弁当」。
簡単にパパッと素晴らしいものを作ってしまう一般の料理漫画とは違って、2人が頭を捻って工夫して、
時には豪華だったり、時には失敗したり、できた結果いかにも普通の弁当だったり。
基本は一話完結の話なので、当然ながらちゃんとその回のテーマ(食材)も盛り込まれています。
また、もう一つの特徴が「地理学」。 これがなかなか詳しく描かれていて結構面白いです。
研究の一環としてちょくちょく各地にフィールドワークに出かけ、研究がてらローカルな食材を楽しみ、
余った分を持ち帰って次の日の弁当のおかずにするなど、漫画としてもうまく連動しています。
弁当や日々の食事を介した家族の結びつきを描いた作品。
他の方のレビューにもあるように、無口で人見知りの激しい久留里がたどたどしいながらも
主人公に徐々に懐いていく様が微笑ましいです。 最近はちょっと懐きすぎですが。
個人的には大当たりではないものの外れでもなく、あったら何気なく読んでしまうような作品です。
こういうの好きな人はものすごく好きなんじゃないかなーという気がします。 悪い意味じゃなくて。
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[投稿:2011-08-30 01:00:59] [修正:2011-08-30 01:00:59] [このレビューのURL]
6点 blackbirdさん
絵柄や女の子の表情、久留里のちょっと抜けた感じがちょっと萌え系なのかと思ったけど、そうではないのかな。
ひょんなことから同居するようになった高杉温巳と、年の離れた従妹・久留里の距離が、少しずつ近づいていく様子がほほえましい。
その間にあるのがお弁当。
日々、相手の事を考えて献立を考え、口にするものを丁寧に作り、家族が同じ献立を食べる。
同じ釜の飯、というが、家族の間にある食べ物って大事なんだと改めて感じさせる。そりゃあ体の大半が同じものでできるんですからね。
おかずの数だけ幸せの種が出来るでしょう。
温巳とその同僚たちの、地理学の話も新鮮で面白い。
学問の世界って厳しいんですね。
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[投稿:2011-04-18 20:19:17] [修正:2011-04-18 20:19:17] [このレビューのURL]