ONE PIECEのレビュー
9点 福岡太郎ノ助さん
すごく個人的な意見で申し訳ないのですが、間違いなく今の漫画史で最も光輝いているマンガだと思います。それぞれのエピソードの真ん中はやや間延びしていたりもしますが、締めくくりですごくグッときて、ピンチの時に、もうボロボロな海賊団の船が助けに来た話は泣きましたTT漫画界という名の海をどこまでも突き進んで行ける、すさまじいパワーをもった名作だと感じます。目指せ100巻!!
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[投稿:2010-05-10 16:18:07] [修正:2010-05-10 16:18:07] [このレビューのURL]
10点 lowtech711さん
大傑作。
少年誌史上最高傑作だと、僕はそう思っています。
一見すると普通に熱い、所謂王道的なヒーロー漫画です。海賊王ゴールドロジャーの残した大秘宝「ONE PIECE」を目指す、仲間想いで実直な主人公。それに負けず劣らず大きな夢・信念を持つ魅力ある仲間達。彼らが仲間になる時に描かれる過去の話では必ずといっても良いほど涙腺が決壊しました。また、どんなに不利だと思われる戦いにも果敢に、諦めることなく立ち向かい勝利する姿は昔から愛されてきた王道少年漫画の鏡とも言えます。
ただし、本作品がそれだけの漫画なら僕は最高でも8点しかつけなかったでしょう。
僕にとってこの漫画の最大の魅力は、細部まで注意深く読んでみるとわかる、過去に例が無いほど張られた伏線の多さなんです。それらは未だ多くが回収されていません。現在連載しているマリージョアにおける頂上戦争。読んでいる方ならわかると思いますが、毎週毎週鳥肌モノという異常な面白さを見せてくれました。グランドライン前半の締めくくりの戦いということで、伏線の一部を回収したことになる訳ですが、「一部だけ」で生じたあの興奮ぶりたるや。
このONE PIECEという物語の終盤に一気に伏線が回収された時のことを考えるだけで、鳥肌になってしまうのは僕だけではないはずです。グランドラインの後半「新世界」と呼ばれる海で何が待ち受けているのだろうか。今からワクワクしてきます。
良い意味で早く終わって欲しい漫画。
この作品自体が僕にとってのONE PIECEなんです。
是非、御一読と云わず二読三読を。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-04-26 21:12:37] [修正:2010-04-26 21:14:34] [このレビューのURL]
7点 十歩神拳さん
10年以上の長期連載にも関わらず、いまだ良質のストーリーを保っているのは流石。
しかし最近の尾田栄一郎は「静と動のシチュエーション」を書き分けられなくなったように感じるのは私だけでしょうか。
空島編以降は日常場面も戦闘場面もテンションが殆ど変わらず、常にやたらとハイテンションで、「動のシチュエーション」一辺倒な気がします。
また、前半と比べ絵の書き込み量が増えたのはいいですが、その結果背景とキャラが同化してしまったり、見せ(魅せ)ゴマのインパクトが普段のコマと大して変わらなくなったり、前半に度々見られた渋みのある演出が消えたりと、一つの場面を際立たせるスキルも失われてしまった気もします。
結果的に全体のメリハリが消え、折角のストーリーの面白さを著しく損なわせているような印象を受けました。
その辺が、前半と比べると後半がつまらなく感じてしまう理由なのではないでしょうか。
<追記>
ジャンプ本誌で2010年に入ってからのストーリー(エース救出編の後半)の、最終決戦でもないのに毎週予想のできない超展開が次々とたたみ掛ける様子は、過去のどんな漫画でも味わったことのない壮絶さでした。
普通なら、漫画において読者はたとえものすごい展開を目の当たりにしたところで、さらにもうひと押しを望むことが多く、一応の満足は出来ても多少は燃焼しきれずに終わる部分があるはずです。
しかし今回のワンピースは違います。恐らく多くの読者は「ここまでやるか」と感じた方が多いのではないでしょうか(その展開が好みか否かは別として)。
国民的な超有名タイトルでありながら保身に走らず、これだけの手札を数週の間に出し惜しみなく、絶妙なタイミングで切ることのできる大胆さとセンスを持った漫画家は恐らく他にいないと思います。
ここ数週で読者に焼き付けた興奮と衝撃は紛れもなく漫画史に残る程だったと思うので+1点。
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2009-11-30 11:44:58] [修正:2010-04-07 11:24:34] [このレビューのURL]
1点 トーマスさん
事あるごとに仲間を傷つける奴は許さないとか言ってる主人公自身、
サボテンの町で仲間の剣士を本気で殺そうとしてましたなwww
ようは思いついた描きたい事を何も考えず描いてるんですなww
単行本の質問コーナー、なんであんなにノリがキモイんでしょうなwww
質問したいけどあの気持ち悪いノリで書かないと採用されないと思って質問できないお子様とか一杯いると思うんですなwww
ナイスレビュー: 2 票
[投稿:2010-04-06 14:24:33] [修正:2010-04-06 14:24:33] [このレビューのURL]
10点 B・Aさん
○これは僕にとってとても難しい作品です。
多くの人に評価されている作品でもあるし僕も好きなのは間違いないのだけど、マンガに詳しい人やいわゆる『ジャンプマンガ』を読めない人にとってはまったく受け入れられない作品だからです。
だからこそ、ちゃんとどこがいいのかを的確に言う必要があるのに、なかなかちゃんと捉えることが出来ないもどかしさがずっとあるのです。それは好きなもの同士が言い合える関係ではなくて、否定する人に対して納得出来る批評をしなければならないから。
そういうのが一番苦手なんですが。
それでもちょっとは自分の中で整理くらいはしないと、って感じで始まります。
○この作品連載最初の回を僕は見ていて、『あ、これはすげぇヒットするんだろうな』って思ったんです。それは僕が先見性があるとか、そういうのではなくただ『そりゃそうだろ』みたいな当たり前のような感じがあったんですけど。
○なぜならこのマンガには僕らが胸に思っていた『冒険マンガ』がそこにあったからです。
もちろん『悪魔の実』のアイデアも、海賊という設定もいいのですが、何より「この先何かとんでもない事が待ち受けている」感じがすごいしたんですね。
それは読者との約束のようなものであって「この先には無限の冒険が待っている」と言われたら、やっぱり期待しちゃうんですよね。
少年漫画は基本みんなそのようなつくりだと思うんですけど『本気』でそれをやろうとしているのは、今までもワンピースにしか感じませんでした。
(ナルトも好きですが、そういう感じではありませんでした)
○作者はそういう『ちゃんと言葉にはならないけども僕達が求めているもの』を描くことがすごいのであって、それこそがその他凡百のマンガと比べても突出していると思うんです。
○あと小さいことですが、最初に上限というか世界の頂点を設定したことは結構革命なんじゃないかと思っています。
『世界政府』『王下七武海』『四皇』など、最初にこいつらが一番強いんだと表明することによって、よく言われるパワーインフレについても一応なりとも説明が付き、それは『北斗の拳』『ドラゴンボール』そして『幽々白書』などで散々げんなりしてきた僕らへの回答なのではないかと思ったりするわけです。
つまり、はじめに上限を設定しておくことで強さの上限を上乗せしていくのではなく、その階調を増やしていくことが可能になったのです。
それはその後『ハンターハンター』の旅団の存在のように、新しいトレンドとして引き継がれていくわけですが、『能力者の戦い』がかって荒木飛呂彦が発明してきたように、この『上限を決める』っていうのは小さいことですが、僕にとっては結構衝撃だったんですね。
○前にラジオで尾田栄一郎さんが出ていらして、古い映画にものすごい詳しいことを知り驚いた記憶があります。
中でも仁侠映画については事のほか造詣が深いらしく、なるほど考えてみれば作中に出ている『男気』やら『討ち入り』のような場面はそういう所からきているのかもしれず、
さらにもっと考えれば、少年漫画というものは結構任侠映画を構成している要素と似通っているのかもしれないなと思うようになりました。
だからこそ、そこを受けつけない人には全然ダメなんじゃないか、と。
○別に僕がどうのこうの言わなくても、日本のマンガ史に残る作品ですし、そもそも初版が300万部なんていう訳のわからないカイブツマンガですから、やっぱり多くの人の心を打つ作品なんだと思います。
僕もなんだかんだで、やっぱり好きですし。
○ただ、ひとつだけ受け入れられない、というか個人的にナンクセつけたいのは、刀での斬撃。
それが刀の刃以上に切れたりしたらもう意味無いというか、じゃあ名刀である必要ないんじゃない?って思っちゃうのはただの意地悪なんでしょうか。
こまけーー!!と、我ながら思いますが。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2010-04-06 03:00:27] [修正:2010-04-06 03:05:13] [このレビューのURL]
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