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7.52点(レビュー数:21人)

作者萩尾望都

巻数5巻 (完結)

連載誌ベツコミ:1974年~ / 小学館

更新時刻 2012-01-19 13:34:57

あらすじ 青い霧に閉ざされたバラの咲く村にバンパネラの一族が住んでいる。血とバラのエッセンス、そして愛する人間をひそかに仲間に加えながら、彼らは永遠の時を生きるのだ。その一族にエドガーとメリーベルという兄妹がいた。19世紀のある日、2人はアランという名の少年に出会う・・・。時を越えて語り継がれるバンパネラたちの美しき伝説。少女漫画史上に燦然と輝く歴史的超名作。

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ポーの一族のレビュー

点数別:
16件~ 20件を表示/全20 件

10点 愛チャンさん

最初に読んだのは小学校低学年時だったので、絵の巧さや、繊細さよりも、エドガーに強く惹かれました。カラーでの綺麗なブルーの瞳とかひらひらの服、青のタフタ、当時すごく憧れていました。
以後、萩尾作品をたくさん見ましたが、この作品以上はないと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-02-15 21:15:30] [修正:2009-02-15 21:15:30] [このレビューのURL]

10点 ttnkさん

作者がこの作品を描いたのが20代そこそこだと言うのだから、まったくもって信じがたい。
舞台はヨーロッパ。遥かな時を越えて生きるバンパネラたちの美しくも悲しき物語。
この作品こそ不朽の名作という名に相応しいと確信している。
現代の女の子達に是非是非読んでもらいたい。
絵柄も話を重ねるにつれ洗練されていき、より一層作品に儚い印象を与えている。
触れれば壊れそうな世界。これぞ少女漫画の醍醐味。素晴らしい。
主人公エドガーの紳士っぷりも必見。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-02-08 12:02:09] [修正:2009-10-11 19:09:57] [このレビューのURL]

9点 kozakanaさん

繊細な絵も確かに魅力ですが、一話一話とても深いです。
萩尾さんの絵は途中から変わっていますが
ラストまで読んで一番心に残る作品だと思います。

「歳をとらないこと」に対しての考え方が変わりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-25 03:49:35] [修正:2008-05-25 03:49:35] [このレビューのURL]

7点 まれらさん

時代が前後する複雑な構成に戸惑ったが、作品世界の全貌がおぼろげに掴めてくるあたりで引き込まれる。良質なミステリーのような味わいで、相当の力量が窺える。永遠に生きる者の宿命と悲しみを繊細かつ緻密に描いており、不朽の名作としての評価も納得。絵も古典的なタッチながら、ファンタジー世界を芸術的に描き出している。
そこまで理解した上であえて難点を言えば、あまりに格調が高すぎて敷居が高い印象を受けるところか。漫然と読んで楽しむような作品ではないので、あまり無節操に他人に勧められない。国境を越え時代を超えて輪廻するエピソードを相互に関連づけながら読むのは思いのほか骨が折れるし、美文調の散文詩のような表現も技巧に過ぎるように思う。
読者側にも味わうためのスキルを要求されており、そういった部分も含めて実に大作然とした作品。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-01-23 21:13:50] [修正:2008-01-23 21:13:50] [このレビューのURL]

10点 ぷたりうさん

不朽の名作。

これだけ繊細なペン使いで繊細なストーリーを描ける人が今いたら教えて欲しい。これは反語ではなく,ほんとに生きているうちにもう一度これだけの作品に出会いたいと感じる。作者本人でさえ,作風が変わってしまった今,この世界を再度表現することは不可能。奇跡のような作品だと思う。

この作品には「さとう菓子」ということばがぴったりの甘いファンタジーの世界と,永遠のこどもでありながら,永遠の時を生きる運命を与えられた主人公たちの過酷さと喪失感が同居していて,なんて名前をつけていいかわからない感覚におそわれます。

また,時を超えて生きる彼らと絡む「人間」のストーリーが時代を前後しつつ描かれていますが,その描写はヒューマニスティックで軽い話も重い話も残ります。作者の人間やその歴史に対する深い造詣と愛情を感じる。しかし,説教くさいところはみじんもないクールな作品です。ちょっとほめすぎですかね。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-03 12:40:20] [修正:2007-12-03 12:40:20] [このレビューのURL]

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