陰陽師のレビュー
7点 Scroogeさん
夢枕獏の原作小説を忠実に漫画化した作品。
なのだが、陰陽師という作品のテーマに向けて夢枕獏は小説でアプローチし、
岡野玲子は漫画でアプローチしていると考えるほうがしっくり来る。
陰陽師のテーマを簡単にまとめると日常→怪異→万物の理はすべてリンクしているということ。
その意味を説明する小説に対して、漫画はそのあり様を示している。
知らせてくれる小説と見せてくれる漫画と役割を分担し一対の作品になっている。
物語の後半はそのように面倒くさいが、前半はわかりやすく漫画だけでも十分。
平安の都で陰陽師と貴族の青年が怪異とわたりあう冒険を描く。
相棒モノ、妖怪モノの娯楽作品としても面白いし、美青年同士の純粋な友情もいい。
最後までいってしまうコアな人にも、途中で見切る人にもオススメできる。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-18 11:32:50] [修正:2016-05-18 11:32:50] [このレビューのURL]
4点 朔太さん
極めて難解。
安部晴明と博雅の掛け合いを楽しむ分には普通のマンガだが、
6,7巻あたりから相当怪しくなってきた。
陰陽道の世界感、宇宙感を共有できなかった私には、意味不明になって、
頭から“?”マークが花火のごとく飛び出てくる始末だ。
10巻まで買ってしまっていたもので読んだが、そのまま断念した。
その道に興味ある方だけ読むべし。
ひょっとすると専門書なのかもしれないので。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2016-05-01 19:54:54] [修正:2016-05-01 19:54:54] [このレビューのURL]
6点 columbo87さん
安倍晴明の認知度を一気にあげた漫画
博雅の凡庸で親しみやすいキャラクターと、飄々としてつかみ所のない晴明の対比が面白い。陰陽師としての仕事や道真筆頭とした悪霊魑魅魍魎らとのエピソードも秀逸である。
終盤は意味不明だった。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-08-23 12:44:18] [修正:2011-08-23 12:44:18] [このレビューのURL]
8点 森エンテスさん
連載誌がスコラ社倒産を受け、変更された本作ですが、単行本で読破しました。
安倍晴明という人物を取り扱った作品の中では秀逸な部類で、登場人物達も個性的です。
我々が平安絵巻で観る世界観が描かれており、魑魅魍魎や霊などが登場する日本の数少ない歴史ファンタジーです。
根本的に絵が上手いので、絵柄を眺めるだけでも楽しい作品です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2011-04-12 01:30:33] [修正:2011-04-12 01:30:33] [このレビューのURL]
8点 永遠ニ馨ルさん
4巻まで読みました。
稀代の陰陽師、安倍晴明。
今より夜の闇の濃度が高く、
その中で蠢くモノたちの気配も、きっと今より感じ取り易い時代だったのだと、
そういう世界観が、岡野玲子さんの麗筆で見事に描きだされています。
ヒトでないモノと対峙する晴明はきっとどこか特別。
そんなイメージを勝手に抱いていただけに
博雅を相手にした時のみ、心を許す場面に胸を打たれっぱなしです(笑
まだ途中ですが、
じっくり味わっていきたい作品です。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2008-10-01 15:26:13] [修正:2008-10-01 15:26:13] [このレビューのURL]
PR