ホーム > 不明 > メフィスト > 外天楼

6.89点(レビュー数:19人)

作者石黒正数

巻数1巻 (完結)

連載誌メフィスト:2008年~ / 講談社

更新時刻 2012-09-19 09:54:52

あらすじ 外天楼(げてんろう)と呼ばれる建物にまつわるヘンな人々。エロ本を探す少年がいて、宇宙刑事がいて、ロボットがいて、殺人事件が起こって……?
謎を秘めた姉弟を追い、刑事・桜場冴子は自分勝手な捜査を開始する。
"迷"推理が解き明かすのは外天楼に隠された驚愕の真実……!?

奇妙にねじれて、愉快に切ない―石黒正数が描く不思議系ミステリ!!

シェア
Check

外天楼のレビュー

点数別:
11件~ 15件を表示/全19 件

6点 えむぶさん

「それ町」が未読の為、初めての石黒先生の作品です。

前評判もありワクワクして1ページをめくると、さて。
ヒゲ眼鏡。
「こうゆうの嫌い、笑えないし」
1話2話、3話まで読んで、ふーん。
短編。
「日常系か、眠くなるな」

コマ割はオーソドックスで、絵柄はシンプルで個性もあり見やすいです。

で、中盤?後半で初めの感想が一変します。
「あれ?もしかして?あっ?やっぱり!」

この漫画の評価のポイントは《いつ、判るか》《どこまで、気がつくか》
これはおそらく映像では成功しない、漫画ならではの手法です。
ページを戻ることを半ば強制させる作りに、只々感心しました。
おそらく、淡々とした話とコマ割と絵柄がそれを可能にしたのだと、気がつくはずです。

1ページ目のヒゲ眼鏡。
感服です。


マイナス点
ありきたりで中身のない物語
上記の仕掛けを楽しむのが全て

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-04-15 10:33:37] [修正:2012-04-15 10:33:37] [このレビューのURL]

9点 ネコ好きさん

人とのつながりや、巧妙なギャグが持ち味の
「それでも町は廻っている」に比べ
外天楼はオチの意外性で勝負した漫画だ

つまりこの漫画では
感情移入させ読者に感動を与える事よりも
いかに最後で読者に衝撃を与えるかという事が重要なのである

だから石黒先生は
魅力的なキャラクターや、それらが生み出すドラマ
また、事件の肝となるトリック
これらのクオリティをあえて下げている

無駄なものをすべて取り払ったからこそ「オチ」だけに
読者の神経を集中させることができたのだ


作者自身が自分の実力を把握しそれを絶妙にコントロールしなければ
こんな漫画は作れない

これほど異質な漫画は他にないだろう

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-20 15:36:52] [修正:2012-02-22 13:37:40] [このレビューのURL]

7点 ショーンさん

短編をすべてつなげラストまで秀逸なオチをがある構成力には脱帽。だれが予想できたかこんな展開って感じでした。
個人的に石黒の短編最高傑作であると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-16 08:19:43] [修正:2011-12-16 08:19:43] [このレビューのURL]

7点 BuBuさん

個人的には初の石黒正数作品。
そのせいか絵面には抵抗があったものの、
内容は素直に面白い作品でした。

「外天楼」という複雑奇怪な集合住宅を舞台に、
基本ミステリーのストーリーで織りなす連作短編作品。
コメディ要素をプラスして、読み進め易くしているのも見どころです。
"ポイント制"のネタは爆笑させて貰いました。

作者曰く、
「ロジック 叙述トリック
 入れ子構造 アリバイ
 ダイイングメッセージ 館密室」
をテーマにしているようで、
話毎に違った角度から物語を作っているのも面白いです。
更にそれらが一つのストーリー上に乗っているのが、また凄いですね。

絵が独特で受け付けない人もいるかも知れませんが、
内容は一見の価値ありです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-12-07 01:49:09] [修正:2011-12-07 01:49:09] [このレビューのURL]

8点 二軍Tシャツさん

秀逸。
まったくもって秀逸。
すばらしい。

ただ「新しい」というわけではない。
「そっちにもってくのか」という驚きである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-28 00:47:56] [修正:2011-11-11 23:33:52] [このレビューのURL]

PR


外天楼と同じ作者の漫画

石黒正数の情報をもっと見る

同年代の漫画

メフィストの情報をもっと見る