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6.89点(レビュー数:19人)

作者石黒正数

巻数1巻 (完結)

連載誌メフィスト:2008年~ / 講談社

更新時刻 2012-09-19 09:54:52

あらすじ 外天楼(げてんろう)と呼ばれる建物にまつわるヘンな人々。エロ本を探す少年がいて、宇宙刑事がいて、ロボットがいて、殺人事件が起こって……?
謎を秘めた姉弟を追い、刑事・桜場冴子は自分勝手な捜査を開始する。
"迷"推理が解き明かすのは外天楼に隠された驚愕の真実……!?

奇妙にねじれて、愉快に切ない―石黒正数が描く不思議系ミステリ!!

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外天楼のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全19 件

6点 臼井健士さん

「外天楼」と呼ばれる建物に住む住人たちの悲喜交々を描いた連作短編集。
最初の話から最後の話まで一貫して大きな一つの流れの中に存在している。
冒頭の中学生的な性欲むき出しの男の子のエロ本獲得話は全体の流れの中では異色の話で、登場人物の顔見世的な印象。
そこから第2話に移り、いきなりロボットが登場するような近未来のSF的な話に移る。
このロボットに代表されるような人工的な生命体の存在がこの作品のひとつのテーマであり、それを生み出すための事件が徐々に明らかになっていくのであった。

第1話の雰囲気からは想像も出来ないような方向に話は進み、殺人事件が発生し犠牲者が多数出た。
ラストシーンはあまりにも悲しく、読後感は決して良くはなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-12 08:09:09] [修正:2019-06-12 08:09:09] [このレビューのURL]

8点 パスカル教授さん

石黒マンガを全て読んだが一番好きな作品

藤子・F・不二雄好きなんだな〜と他の作品を読んでわかるがこの作品はそれとはすこし違う

序盤のクスリ笑いが最後のシーンまでフリが効いていて素晴らしい

伏線張りから回収まで秀逸な作品

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-04-11 11:41:40] [修正:2018-04-11 11:47:17] [このレビューのURL]

9点 森エンテスさん

素晴らしい作品です。

作者の持つ非凡な構成力に脱帽ですね。
他の作品でも発揮されていますが、伏線の見事な回収と予想もしないような物語展開も含め、良質なSFサスペンス小説のようです。

全般的に物語を描く作家なので、意図的に登場人物の人生に感情移入をしにくくしている作風ではあるのですが、この作品に関してはヤラれました。

人造生物の人生を思いを馳せて、最後の部屋に戻るシーンを読んだら・・・そりゃ感情的になるなっていうのが無理でしたね。

狂気でいて悲しい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-12 20:32:53] [修正:2015-07-12 20:32:53] [このレビューのURL]

5点 torinokidさん

個人的に感じたこの作品のテーマは「伏線拾い」。
とにかく「仕掛け」と「伏線」を楽しむ作品。

一見無意味に見える前半のグダグダなストーリーが
衝撃的な終盤の展開とどのようにリンクしているのかってのが
本作品の肝。

とにかく一回目はとても楽しんで読める。

「一回読めばいいや」な感が無きにしも非ずだが、
作品の性格上、それは已むなしか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-07-08 17:28:25] [修正:2013-07-09 08:56:19] [このレビューのURL]

6点 藤西充さん

初めて読んだ石黒漫画

最初の方は何が面白いんだろう?
って思いながら読んでたけど
後半から一気に引き込まれた

読んだらとりあえず二周目にいくほど構成が上手い
石黒漫画に慣れたせいか、二周目はつまんないと思ってたギャグが面白く感じた
特にあのポイント制ww

最後のページは皆が笑顔で描かれてて
一つの劇を演じてたように感じられるので
あのキツい終わり方もやわらいだ

メフィストに二年間も載ってたらしい
二年かけてのドッキリとかすご過ぎ(笑)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-04-06 18:41:05] [修正:2013-04-06 18:41:05] [このレビューのURL]

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