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6.95点(レビュー数:20人)

作者石黒正数

巻数1巻 (完結)

連載誌メフィスト:2008年~ / 講談社

更新時刻 2012-09-19 09:54:52

あらすじ 外天楼(げてんろう)と呼ばれる建物にまつわるヘンな人々。エロ本を探す少年がいて、宇宙刑事がいて、ロボットがいて、殺人事件が起こって……?
謎を秘めた姉弟を追い、刑事・桜場冴子は自分勝手な捜査を開始する。
"迷"推理が解き明かすのは外天楼に隠された驚愕の真実……!?

奇妙にねじれて、愉快に切ない―石黒正数が描く不思議系ミステリ!!

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外天楼のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全20 件

6点 勾玉さん

気軽に中華料理を楽しんでいたら、いつの間にかフランス料理になっていた
っていうくらい、導入と締めではテイストが違う。
どっちの料理もそれぞれおいしいし、隠し味を仕込みながら
気付かせずに擦り替えていった手際は見事だけど
やはり統一感には欠けたのか、あの結末の割に心に残るものは少なかった。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-09-19 09:57:50] [修正:2012-09-19 09:59:25] [このレビューのURL]

6点 えむぶさん

「それ町」が未読の為、初めての石黒先生の作品です。

前評判もありワクワクして1ページをめくると、さて。
ヒゲ眼鏡。
「こうゆうの嫌い、笑えないし」
1話2話、3話まで読んで、ふーん。
短編。
「日常系か、眠くなるな」

コマ割はオーソドックスで、絵柄はシンプルで個性もあり見やすいです。

で、中盤?後半で初めの感想が一変します。
「あれ?もしかして?あっ?やっぱり!」

この漫画の評価のポイントは《いつ、判るか》《どこまで、気がつくか》
これはおそらく映像では成功しない、漫画ならではの手法です。
ページを戻ることを半ば強制させる作りに、只々感心しました。
おそらく、淡々とした話とコマ割と絵柄がそれを可能にしたのだと、気がつくはずです。

1ページ目のヒゲ眼鏡。
感服です。


マイナス点
ありきたりで中身のない物語
上記の仕掛けを楽しむのが全て

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-04-15 10:33:37] [修正:2012-04-15 10:33:37] [このレビューのURL]

5点 torinokidさん

個人的に感じたこの作品のテーマは「伏線拾い」。
とにかく「仕掛け」と「伏線」を楽しむ作品。

一見無意味に見える前半のグダグダなストーリーが
衝撃的な終盤の展開とどのようにリンクしているのかってのが
本作品の肝。

とにかく一回目はとても楽しんで読める。

「一回読めばいいや」な感が無きにしも非ずだが、
作品の性格上、それは已むなしか。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-07-08 17:28:25] [修正:2013-07-09 08:56:19] [このレビューのURL]

7点 booさん

石黒ミステリーの奇作。

多分この外天楼の感想を見ると、着地点が全く読めねぇ!、みたいなのが多いと思う。それはもちろん全力で同意。ちなみに前評判でそんな話は聞いていたので心構えした上で読んだわけだけど、それでも尚こんな結末が予想できるはずもない。

外天楼という少し奇妙な住宅街で暮らす人々に絡んだミステリー集。エロ本、戦隊もの、ロボット…一つ一つは他愛もない完結した話ではあるものの、微妙なつながりを見せて驚きの結末へつながっていく。

石黒正数のミステリーでちょっと興味深いな、と常々感じているのはそのルーツの謎。
金田一やコナンあたりは古典を中心とした正統派ミステリー、加藤元浩のQ.E.DやC.M.Bは北村薫に代表される日常の謎の血統に連なると思うのだけど、石黒作品は少なくとも私にはそのバックグラウンドを見つけることが出来ない。

何というか、あえてB級を狙っている感じがすごくある。トリックのしょぼさも承知の上だよというような。
でもそれが何か居心地が良くて、意外に悪くない。小説でも問題ないようなミステリー漫画が多い中、石黒正数にしか、漫画でしか出来ない作風ではあるのだし。

前置きが長くなった。今回もそんな作品なのかな、と序盤は思っていたところどんどん妙な方向にずれていく。先が読めるはずないのよ。伏線なんてあってないようなもんだし、展開が予想の斜め上というかもはや異次元だから。
構成はもちろん巧みではあるのだけど、どちらかというと掟破りの上手さが目に付いた。邪道な作品であることは確かなのに何故かそこに嫌味がない。よく分からない場所に連れて行かれる感覚がある。

多分これにはもう一つ原因があって、キャラクターの記号化がすごく効果的なのだ。
ミステリーにおいては日常の謎という例外を除けば人は死ぬ。で、人が死んだら漫画の上とはいえ程度の差はあれど感傷的にはなってしまう。でもミステリーというのは著者の作り上げた美しい構造を理性的に楽しむものだ。だからそのような感情的な部分とは相反する、感情移入することで本筋から逸れる部分もある。

しかしこの外天楼ではキャラクターをどうでも良いような良くないような、絶妙な具合に記号化している。正直死んでも大した感慨は抱かない。なので余計な感情に惑わされずミステリーと取り組み合える、と思えばそういう作品でもない。だって上で述べたように先は読めるはずもないのだから。

結局何がしたいのか分からないまま怒涛の勢いで結末まで突き進む。ふわふわしたまま読み終わり、何がなんだか分からないけど印象は悪くないといった新鮮な体験だった。
究極の出オチみたいなもんだから、正直最初が一番という再読性の高い作品ではない。ジェットコースターに乗った後のように、凄かったけど何も残らない感覚を存分に味わえる。

でもこれは一読をおすすめしたい。そのくらい初体験に凝縮されたおもしろさ。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-11-03 00:11:33] [修正:2011-11-03 00:11:33] [このレビューのURL]

6点 臼井健士さん

「外天楼」と呼ばれる建物に住む住人たちの悲喜交々を描いた連作短編集。
最初の話から最後の話まで一貫して大きな一つの流れの中に存在している。
冒頭の中学生的な性欲むき出しの男の子のエロ本獲得話は全体の流れの中では異色の話で、登場人物の顔見世的な印象。
そこから第2話に移り、いきなりロボットが登場するような近未来のSF的な話に移る。
このロボットに代表されるような人工的な生命体の存在がこの作品のひとつのテーマであり、それを生み出すための事件が徐々に明らかになっていくのであった。

第1話の雰囲気からは想像も出来ないような方向に話は進み、殺人事件が発生し犠牲者が多数出た。
ラストシーンはあまりにも悲しく、読後感は決して良くはなかった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-12 08:09:09] [修正:2019-06-12 08:09:09] [このレビューのURL]

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