ホーム > 不明 > メフィスト > 外天楼

6.89点(レビュー数:19人)

作者石黒正数

巻数1巻 (完結)

連載誌メフィスト:2008年~ / 講談社

更新時刻 2012-09-19 09:54:52

あらすじ 外天楼(げてんろう)と呼ばれる建物にまつわるヘンな人々。エロ本を探す少年がいて、宇宙刑事がいて、ロボットがいて、殺人事件が起こって……?
謎を秘めた姉弟を追い、刑事・桜場冴子は自分勝手な捜査を開始する。
"迷"推理が解き明かすのは外天楼に隠された驚愕の真実……!?

奇妙にねじれて、愉快に切ない―石黒正数が描く不思議系ミステリ!!

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外天楼のレビュー

点数別:
16件~ 19件を表示/全19 件

8点 二軍Tシャツさん

秀逸。
まったくもって秀逸。
すばらしい。

ただ「新しい」というわけではない。
「そっちにもってくのか」という驚きである。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-28 00:47:56] [修正:2011-11-11 23:33:52] [このレビューのURL]

6点 jdf54jさん

オムニバス形式の話が繋がっていくというよりは、元々1つの大きな話を
砕いていって、それらを独立した話として見せている感じ。
扱う題材自体はこれといったネタではないものの
それらを馬鹿馬鹿しい喜劇のミステリーに仕立てる事に力を
入れている。終盤は話の全貌が見えてきて結構シリアスな展開になるのだが
どうも既視感が拭えず、こういう世界が好きな人は好きなんだろうな
というのが率直な感想

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-08 00:20:18] [修正:2011-11-08 00:20:18] [このレビューのURL]

9点 ITSUKIさん

見事にしてやられました。

この作品は作者の作品を過去に読んだことがある方ほど、良い意味で裏切られると思います。
ちなみに事前情報何もなしで読みました。

初めは「いつもの石黒正数短編集」と大してかわりないという印象でした。
小さなことを重大なミッションの様に仕立てたり、しょうもないヒーローが出てきたり、案外ブラックなオチがあったり。
やはり発想が柔軟で面白いなぁとは思うのですが、どれも過去作であった様なデジャブがちょっとありました。

しかし、中盤を過ぎた頃から雰囲気が徐々に「あれ?」と変化し始めます。
気が付くと、最初の話から全て登場人物がリンクしていてただの短篇だと思っていた話に重要な伏線が散りばめられていました。

後半は正に怒涛の展開、ジェットコースターです。
作者の作品の中でも未だかつてない程、絵もストーリーもシリアスでダークでミステリアス。
その変貌ぶりにおいていかれずについていければ、帯で新房昭之監督が絶賛する様に、「極上の異世界ミステリー」としてきっと印象に残るでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-25 01:22:09] [修正:2011-10-29 02:01:49] [このレビューのURL]

8点 ジブリ好き!さん

あの1話目にして、一体誰がどうすればあのラストを想像できるのだろう?
唯一の伏線はこれがメフィストに掲載されていたことかも。
最初帯裏見て「ん?なんでメフィストの宣伝?いくら新房さんがミステリ票入れててもさすがにミステリファンにバッシングされるんじゃねー、漫画だし」とか思っちゃったけど、なるほどメフィスト誌掲載だったのか。いやー、下手なメフィスト賞作家より全然凄いです、誰とは言いませんけども。

前情報として前半の話が後半に収束していくと聞いてたんですが、「こんなバラバラな話で繋がんのか?」って読んでました。杞憂でしたね。雑誌のために毎度毎度オチをつけながらも各話を伏線と化す。なんと素晴らしき構成力。
いわゆる「日常の謎」系の話を得意とする作者なようですが、気付けばめっちゃ重い話に。
淡白な画とギャグ調、急なラストのせいでカタルシスがあまりないんですが、降り積もる雪と二人がただただ綺麗でした。
あと待ち伏せとか最後の表情とか、実はミステリーじゃなくてホラーなんじゃないかと思ってたり。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-27 02:20:36] [修正:2011-10-27 02:20:36] [このレビューのURL]


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