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7.2点(レビュー数:67人)

作者木尾士目

巻数21巻 (完結)

連載誌月刊アフタヌーン:2002年~ / 講談社

更新時刻 2011-01-12 12:57:04

あらすじ 笹原完士は大学入学を機にそれまで秘めていた「漫画・アニメ・ゲーム」への思いを分かち合えるサークルへ入ることを決意した新入生。 見学で訪れた「現代視覚文化研究会」=「現視研(げんしけん)」の2年生・斑目の策略により根拠のないプライドを崩された笹原だったが、未だ自分がオタクであることを認められないでいた。 しかし、同人ショップや即売会などに、モデル並のルックスに反比例したオタク・高坂、そして斑目たち「現視研」のメンバーと行動をともにしていくなかで、ココロを解放していった笹原はこの道に進む覚悟(!)を決めていく。高坂にベタ惚れな(非オタク)春日部咲やコスプレイヤー・大野など様々な人間も加わって、今日も「現視研」を舞台にした笹原のオタクライフはゆるりと流れるのであった。

備考 2010年12月号から『げんしけん-二代目-』が読み切り版の続きの第57話から期間限定で連載再開。だが、月刊アフタヌーンの2011年5月号に限定解除(圧倒的人気にお応えして「期間限定」せずに続けます!!)とげんしけん-二代目-の単行本収録はげんしけん全9巻からの継続の第10巻(読み切り第56話収録)からの刊行で副題に「二代目の壱」がつく事が告知された。「二代目」としての巻数は副題で数える形式をとっている。

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げんしけんのレビュー

点数別:
51件~ 55件を表示/全67 件

8点 Dr.Strangeloveさん

[ネタバレあり]

最近読んだ漫画では一番はまってました。

雑誌ではやや性急に終わらせてしまった感があったのですが
何と5話も書き下ろしが加わり
非常に物語が深くなりました。

特に、雑誌で読んだ時には荻上の性格が
突然変わったように思われたのが
単行本では書き下ろしのおかげで
非常に説得力あるものになっています。

これらの書き下ろしはいずれもレベルが高く、
とりわけ成田山に初詣しに行く話は
珠玉の名編。
8巻で編集が言ったように
「普通に連載してりゃあいいじゃん・・・」
と考えてしまいました。

また、本編の終わり方も非常に綺麗なものでしたが、
巻末のおまけ漫画も実に秀逸な終わり方をしています。
近年稀に見るとても洒落たラストで、
もう一度最初から読み直したくなること必至です。

僕以前にこの漫画をレビューした人で
もし9巻を読んでいない人がいるのなら、
早急に読んで頂きたいです。
この作品全体の評価が変わると思います。

それにしても斑目は切ない・・・
まさか気付かれていたとは・・・

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-01-09 16:34:41] [修正:2007-01-09 16:34:41] [このレビューのURL]

8点 paperinaさん

[ネタバレあり]

初期は笹原がオタクとして成長(?)していく過程を
咲ちゃんの一般人としての視点をとおし見ていく。
中盤は咲ちゃんがオタクたちと一緒にいることに慣れはじめる。
後半は荻上さんのイタ可愛らしさとツンデレが
前面に押しだされはじめる。


1番、オタクの生態を描いていたのは初期でしょうか。
仲間内でマンガについて語り合ったり、
エロゲーがどうしたこうしたなんていうのは
オタ友人を持っているオタクとしてはよくあることです。
「あるある〜」となりつつもイタくなりすぎないようにしている
バランスは見事。


このマンガを最後まで読んで感じたのは
序盤は男オタクの姿を
後半は女オタクの姿を描いていたのだということ。
笹原と荻上さんの恋愛はその描き方の
副産物であると僕は解釈しています。
そして、・・・・・このマンガの真のヒロインは
やっぱり咲ちゃんだったのだということ(苦笑
最後のあの笑みは・・・・・。
あなたはどう解釈しますか?

ナイスレビュー: 1

[投稿:2005-08-16 17:15:55] [修正:2007-01-07 12:44:04] [このレビューのURL]

8点 たにやんさん

前半の雰囲気が本当にアフタヌーンって感じで好き。
萩上さんが入ってからも違う面白さがありますけどね。

この作者は「痛い」表現がうますぎ笑
たまに見ててドキドキハラハラさせてくれます。

あ、僕も斑目さんが好きです!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-01-06 20:45:33] [修正:2007-01-06 20:45:33] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

8巻まで呼んでの感想です。

読み始めは思いっきり春日部目線でオタクを見ていたのに、最近ではすっかり笹原目線です。
そっか、俺ってオタクなんだ?

このご時世、自分の好きなもの、趣味、嗜好から、性癖にいたるまで、これらをすべてさらけ出すのは色々リスクが伴いますよね。自分より何倍も本能の赴くままに過ごしているオタクの日常を見ながら、少しうらやましいと思いました。

8巻。笹原くんと荻上さんのデートのシーン。笹原君が恋愛ゲームと現実をクロスオーバーさせて、行動を考えるシーンが印象的。
そして、象を見たときの荻上さんのリアクションがさらに印象的。笑

こんなデート、昔したような…
そういや、笹原君みたいに、自分も頭の上にゲームみたいな3択を思い浮かべてたような…
俺もオタクなんだな〜。

読む人によって、大きく点数が開きそうな作品。どんなに隠してても自分はやっぱオタクなんだと実感させられた作品。9点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-10-20 23:58:57] [修正:2006-10-21 00:00:27] [このレビューのURL]

8点 ヨノナカさん

オタクの話、でもあるけれどこれは青春(しかし決して甘いものでなく)の話。


誰だってどんな人だって青春はイタい。

フラれた経験数知れず、という人もいれば受験失敗しましたーな人もいるし、かなり不良入ってました!!という人もいるハズ。
ちなみに私は前者の2つ(涙)いやぁ、われながらイタイイタイ。

で、このげんしけんもそんな「イタイ」青春をおくったヤツラが出てくる物語。しかもほとんど全員が貴重な青春「オタク」に費やしてるっていうんだから見ちゃいられない。

もう卒業間近の私は、「おいおい、そんなことやってないでもっとがんばれよ・・・」とか、「コミフェス・・?就活しろよ・・」なんて思ってしまう。それはおそらく私が「大人」ってやつに近づいたからだろうと思う。

まぁ、それはともかくだ、青春がもう過去形になってる人はきっとこの本の中に流れてる時間の流れや仲間たち、そして「オタク」っていうイタイ青春がとてつもなく愛おしく感じると思う。

青春は誰だって一回だけ。なんて使い古された言葉だけども、この物語が終わるころにはきっと自分の中の青春が終わったような寂しさを感じるハズ。
そしてその中のキャラクターたちが本当に青春をともに過ごした仲間だったと感じるハズ。
その仲間たちを結びつけてくれた「オタク」っていうイタイやつがゴミのような宝物に見えてくるハズ。

青春をおくったひと、おくっているひと、みんなに読んでほしい一冊。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2006-09-15 00:03:03] [修正:2006-09-15 00:03:03] [このレビューのURL]

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