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7.83点(レビュー数:18人)

作者太田垣康男

巻数23巻 (休載中)

連載誌ビッグコミックスペリオール:2000年~ / 小学館

更新時刻 2009-12-26 00:33:49

あらすじ 2005年1月、人類は月に対し、新たな価値を見出した。化石燃料に替わる天然資源、ヘリウム3がそれである。その豊富な埋蔵量は、人類全体の1000年分の電力の原料に匹敵した。NASAは次世代エネルギー開発計画「ネクサス」を発表。それに伴い、世界中の大手ゼネコンに宇宙空間での建設作業員を募集する。NASAが提示した条件を全て満たす吾郎は、宇宙飛行士候補としてNASDAへと出向する。一方、米海軍のエースとなったロストマンは、シャトルのパイロットとしてNASAに招かれるが……!?

備考 2007年にWOWOWにてテレビアニメ化された。

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この漫画のレビュー

8点 臼井健士さん

近未来。人類がついに宇宙へと本格的な進出を始めた頃から話はスタートする。

登山家だった五郎は相棒のロストマンと共に世界各地の高峰を征服していたが、最高地点「エベレスト」を征服し終わったとき、その目に映ったのは・・・・・天空に光り輝く「月」だった・・・。

宇宙に飛び出した人類が最初に征服する地は・・・・当然最も近い地球の衛星である月・・・ということで、大規模な調査団が米国の主導で編成される。

宇宙に飛び出す初期には「頭のいいエリート」が優先されるが、やがて基地や施設の建設が当然に必要とされる・・・とくれば、所謂「ガテン系」の工作機械や建設用重機を多数操縦する技術を持った者が活躍する場が来る・・・と五郎は読んでいた。準備を進める五郎。

やがて時代は五郎の読み通り「月の本格的な開発時代」に突入する。
物語は初期は「宇宙で起こる様々な事故・トラブルに関わる人間ドラマ」が描かれていたが・・・
徐々に米国と対立する各国との利害の戦場・・・つまり「宇宙戦争」の場へと移行していく。
地上とおなじように・・・いや、ある意味「地上以上の悲惨さ」を以って行われるテロ・犯罪行為。
過酷な宇宙環境での戦いに勝ち残るために開発されるロボット・・・。

かつて石ノ森章太郎先生の名作「サイボーグ009」にて描かれた
「やがてくるであろう宇宙戦争時代」の姿がここにはある。

人がいかに進歩しようと決して無くならぬ「闘争本能」という名の罪業。
神ならぬ身で天空を支配しようとする傲慢にいずれ鉄槌が下るのか?、
もしくは何者かによって下されるのか?

「ノストラダムスの予言書」などよりも余程リアルな「近未来夢想劇の渦中」にダイブするなら今しかあるまい!

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-23 12:58:01] [修正:2010-11-23 12:58:01]

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