この漫画のレビュー
9点 はと時計さん
混沌とした街に生きるクロとシロ。
人は根源的に孤独だ。
だからこそ一人ではいられない。
繋がろう、繋がりたい。でもうまく繋がれない。
何かが欠けているから。
そんな言葉が聞こえてきそうだ。
クロはシロを求め、シロはクロを優しく見守っている。
ここに描かれた世界はゴチャゴチャとして不思議な趣を放つが、
そうであるがゆえに一層ピュアで美しい詩のような作品に仕上がっている。
松本大洋の世界を存分に満喫できる傑作である。
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[投稿:2006-11-11 12:37:49] [修正:2006-11-11 12:37:49]