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7.95点(レビュー数:120人)

作者福本伸行

巻数13巻 (完結)

連載誌週刊ヤングマガジン:1996年~ / 講談社

更新時刻 2012-10-08 12:30:08

あらすじ 伊藤開司は、日々ブラブラとした生活を続けてきた。
しかし、ある日彼の家に一人の男、遠藤が訪れる。

カイジは、昔バイトで一緒になった古畑の借金の保証人になっていた。だが古畑は失踪。遠藤はその借金を取り立てに来たのである。

当時30万だった借金は、莫大な金利のため、1年あまりの期間で385万にまで膨れ上がっていた。月6万円の返済で11年の借金である。とうてい返せる訳が無い。

だが遠藤はカイジに一つの話を持ちかける。
10年はかかる借金が一晩で返せる話である。

カイジは「ギャンブル船・エスポワール」への
乗船を決意したのだが・・・。

備考 第22回講談社漫画賞受賞。続編に「賭博破戒録カイジ」と「賭博堕天録カイジ」がある。
2007年TVアニメ化。また2009年藤原竜也主演により実写映画化された。

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この漫画のレビュー

6点 kazuさん

[ネタバレあり]

「アカギ」や「金と銀」などで心理戦、頭脳戦を書くことに関しては定評のある福本伸行が贈る本格ギャンブル漫画。

この漫画、知ってるが絵が嫌いなので読んでない、という人もいるかもしれない。
だが、それに耐えて読み進めてみればその嫌いな絵すらも気にならなくなる面白さが待っている。
(むしろ、人によっては読み進めるにしたがってあの絵に愛着すらも沸いてくるだろう!)

タイトルに「賭博黙示録」とあるが、この漫画の中で行われる賭博(ギャンブル)は
一般的に「賭博」という言葉から連想されるであろうものとは一線を画している。
例えば第一章では、この漫画オリジナルの「ジャンケンカード」というギャンブルを主人公たちが行うことになる。
ジャンケン、と聞くと単純そうに思えるかもしれないがこの「ジャンケンカード」は実によく練られている。
知略の限りを尽くし、心理戦を制することができなければこのゲームで必勝することはできないのだ。
敗北は許されない。敗者に待っているのは数十年続くであろう強制労働だ。
さらに、ゲームが進行するにつれて進んでいく裏切り、疑心暗鬼。
そんな中、主人公カイジはゲームのシステムの抜け穴を突いた驚くような策略を次々と生み出してゆく。
まさに手に汗を握る展開!
その緊張感に加えて、一体カイジはどうやってこの状況を切り抜けるんだ、という期待感、それにカイジが勝利したときの爽快感。
これらを味わった時、絵のせいでこの漫画を読んでなかったのがいかにバカらしいことだったかがわかるだろう。

ジャンケンカード編以後も「電流橋渡り」「eカード」「ティッシュ箱くじ引き」など様々なオリジナルのギャンブルで楽しませてくれる。
だが、やはりジャンケンカード編が一番面白く、話が進むごとに失速してる感は否めない。
よってジャンケンカード編だけなら文句ナシで7点レベルだが、そこらを考慮して6点としておくことにする。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2005-03-26 00:43:51] [修正:2005-03-26 00:43:51]

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