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8.1点(レビュー数:321人)

作者井上雄彦

巻数31巻 (完結)

連載誌週刊少年ジャンプ:1990年~ / 集英社

更新時刻 2012-07-26 21:18:02

あらすじ 中学3年間で50人もの女性にフラれた高校1年の不良少年・桜木花道は背の高さと体格からバスケットボール部の主将の妹、赤木晴子にバスケット部に入部を薦められる。彼女に一目惚れした「超初心者」花道は彼女目当てに入部するも、練習・試合を通じて徐々にバスケットの面白さに目覚めていき、才能を開花させていく。(Wikipedia)

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この漫画のレビュー

5点 まれらさん

[ネタバレあり]

主人公桜木はいきなり身体能力抜群として描かれ、バスケットボール初心者という点を除けば何らハンデを背負わない形で登場する。メンタル面での能力ならまだしも、いきなり身体能力抜群と言われても「それなら上達して当然でしょう」程度の感想しか抱けないし、トントン拍子で成長する話が繰り返されれば、古典的なスポ根を期待して読んでいたのでは肩すかしを食らってしまう。無論バスケを通して何らかのドラマを表現しようとするのなら設定として理解できるが、ストーリーは著しく試合偏重で進行し、読者に感情移入する隙を与えない。
さらには周囲のキャラクターもいずれ劣らぬ超人揃いであり、その主人公すら埋没しがちであっては、何のための設定かと思ってしまう。
バスケットボールを題材にしたという点で騙されてしまうが、例えば古典的な野球漫画で言えば「打率10割の打者」や「200キロを投げる投手」ばかりが登場する話を描くようなものであり、設定の凄さと漫画的な面白さが直結するかと言えば疑問である。
おそらく作者はバスケが好きなのであろうし、スーパープレイが見たいという心情も理解できるが、それがそのまま形になった様な漫画である。普通程度には面白いが、面白さの質はまさにスポーツ観戦の面白さに類似しており、漫画を使って表現する必要性はないように思う。
余談ではあるが、脇役扱いの木暮や安田の方に人間的魅力を感じてしまうのは、古い読み方なのだろうか?

ナイスレビュー: 3

[投稿:2007-02-15 01:19:43] [修正:2007-02-15 01:19:43]

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