重版出来!のレビュー
7点 朔太さん
漫画家さんは孤独で傷つきやすいナイーブな存在なんですね。
おだてたり透かしたりしてその気にさせて木に登らせる
のが担当編集者の役割です。
読者の声を代弁して、ネームも何度も訂正させて育てていく。
新人さんを育てて大きなホームランを打つのが編集者の夢。
大学柔道出身の編集者小熊は、夢を追いかける良い
個性を持っていて好感が持てます。
「売れるのではない、売ったのだ。」というセリフは編集者の矜持です。
そんなお仕事を楽しく見せてくれる漫画です。
漫画レビューワーにとって、漫画制作の裏事情を知って
おくことは大切と思いますので、必読の作品です。
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[投稿:2019-06-17 20:15:00] [修正:2019-06-17 20:15:00] [このレビューのURL]
4点 そうすけさん
ひとまず点数だけでも、また読み返したら追記?
ただ惹かれるものは少ない、こういう業界モノって個人的に食傷気味
果たして読み返すことがあるのだろうか
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2015-02-12 00:22:35] [修正:2015-02-12 00:22:35] [このレビューのURL]
7点 頭突き串の寿司さん
柔道選手の主人公・黒沢心はケガでその道を絶たれことにより出版社に就職、漫画雑誌編集部に配属される。体育会系らしく、持ち前のガッツと体力で漫画作りの仕事に奮闘していく…という、よくあるといえばよくある熱血仕事モノ。
新人漫画家の育成や、はたまた巨匠がスランプから脱するきっかけを作る。生き生きと、ときにオーバーに、日々の仕事に感動を覚える主人公のキャラには好感を持てる。
主人公は編集部の心であるが、書店員や製作所の社員、“消えた漫画家”の娘などマンガ作りの周りにいる人たちも描かれ、人間ドラマとしての側面も持つ。
そうしてたくさんの人たちの手を経てヒットは作られていくという事実。1巻ラストの「売れたんじゃない。俺たちが売ったんだよ!!」というセリフには震えた。
そしてなにより、この単行本自体の奥付にはスタッフや編集者だけでなく、装幀・販売担当・宣伝担当・制作担当の名前がクレジットされている。この一冊にたくさんの人の手が関わり、また逆にたくさんの人の人生を支えていることを実感できるのだ。
こういう裏方を描いた作品はどこまでいってもフィクションとして捉えられがちだが、業界とはそもそもマンガの題材にならない限り目につかないのだ、とも思う。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2014-09-08 10:37:26] [修正:2014-09-08 10:37:26] [このレビューのURL]