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RIN


7.66点(レビュー数:12人)

作者新井英樹

巻数4巻 (完結)

連載誌月刊ヤングマガジン:2005年~ / 講談社

更新時刻 2010-08-15 11:57:59

あらすじ 神々たちの集う場所――
リングで、強烈な「才能」が名乗りを上げる!!
石川凛、19歳。自身初の世界タイトルマッチに挑むプロボクサー。みずからの才能に対し露ほどの疑いを持たず、思ったことをそのまま口にすることにも一切のためらいを持たない男。しかも天から才能までをも与えられてしまった男――。
世間を嘲笑い、世界を震撼させる男の物語が今、始まる!

備考 『SUGAR』の続編である。
「週刊ヤングマガジン」で連載開始され、2006年に「別冊ヤングマガジン」「月刊ヤングマガジン」に移籍した。

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RINのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全12 件

6点 朔太さん

一つの映画を見終わった感じが残ります。
石川凛と立石譲司の二人の世界チャンピョンの試合が
主軸になっていますが、脇役に見とれてしましました。

中尾会長と立石の産みの母親。
人間じゃないんだけど、本能のままで、なんか面白いです。
天才凛の心情は、いまいち凡人には理解の域を超えて、
共感はないどころか、関心すら薄れてしまいました。
4巻は程良い長さでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-24 07:59:28] [修正:2022-01-24 07:59:28] [このレビューのURL]

9点 punpeeさん

抜群に面白いです。
前作「SUGAR」から引き続き、主人公の「天才」っぷりの描写、表現力は健在のまま、
本作では、「天才の孤独」というテーマがメインになっています。

確信犯的に人を傷付ける人格破綻っぷりに拍車が掛かっており、リング以外に自分の居場所が無い主人公は、
「ピークを過ぎて見る影も無いのにリングにしがみ付く世界王者」、「元極道という、余計な肩書をリングに持ち込む世界王者」等をボクシングへの冒涜と捉え、無差別に切り掛かり、暴走します。

その暴走っぷりに周囲の人間が離れていく中、「俺を止めてくれよ」とすがった、想いを寄せる同級生にすら見捨てられた時は、流石に私も絶望を感じましたね。笑

そこから自虐的になり、堕ちる所まで自分を堕とそうという心理と、漫画史上最低と銘打たれた童貞喪失シーンは圧巻でした。
相手女性のだらしなさの描写の完成度が高すぎて、感心させられましたね。。。


軽量級の試合のスピード感をこれでもかと線描写で表現したボクシングシーンや、テレビ中継の放送事故のシーンといい、漫画読んでてここまでハラハラワクワクする作品は久々だったので、たった4冊で終わってしまったのはショックでした。
(やはり打ち切りだったのでしょうか。。。)

最後のラスベガス進出シーンも、絶対に面白いのに、無念です。
もし一作品だけ、完結済み作品を復活させる権利を有していたら、この作品を選びますね。

ただ、万人にお薦め出来ません。
最近ボクシングや格闘技をあまり見ていないのでいい例えが出てきませんが、
才能に溢れていても、態度や発言が生意気で傲慢な人っているじゃないですか。
柔道時代の小川直也や総合の全盛期の山本KIDや青木真也とか。
そういう選手に対して嫌悪感を持つ様な人は同じ様にこの作品が合わないと思います。

天才の孤独、哀愁、精神性を多少なりとも理解しようと寄れる方にとっては、最高にスリリングでエキサイティングな作品になると思われます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-07-31 20:10:35] [修正:2017-07-31 20:10:35] [このレビューのURL]

10点 やじウマさん

少年マンガのスポーツもので、天才キャラと凡人キャラが出てきて「才能」と「努力」をテーマに話が進んでいく展開をたまに見るが、自分は死ぬほど嫌いだ。

なぜならだいたいのマンガはそういうテーマで重々しく話を始めながら、結局は凡人がそのスポーツを「好き」であることを再確認し、「楽しめばいいんや!」とか訳のわからん開き直り方をして天才を追い抜いて終わるという話に着地するからだ。
今までにそういう展開何度見てきたことか。
いい加減に食傷気味だし、なにより陳腐だ。
ああいう展開は天才対凡人というテーマの表面的な部分だけ救って、本当に深刻な部分に向き合うことに対する「逃げ」だと思う

そしてそういう展開に嫌悪感を抱くのは、この「RIN」を読んでいるためだろう。

「RIN」の3・4巻において描かれる立石譲二対石川凛が自分は本当に好きだ。
凡人である譲二がいままで培ってきたもの(恋人、人望、ファン)全てを捨て、バッティングやひじ打ちという反則をしてまでリンに勝とうとする。
周囲の人々やメディアはそれを見て失望するが、対戦相手のリンだけはその譲二の姿勢に感動を覚える。
あまりに圧倒的な才能を持つために周囲の人間と分かり合えなくなり、かつて両想いだった恋人にも見捨てられたリンが、死にモノ狂いで自分にブツかってくる人間を初めて見つけ友情のようなものを感じ、幸福感を憶える。
その物語の構成がとても美しい。

しかしこの幸福感も長くは続かない。
譲二はやはり凡人であるので、リンに木端微塵に倒される。
試合後に完全に腑抜けになったリンは再びあの幸福感と快感を得るために譲二に会おうとするが、再開を望むリンに譲二は吐き捨てる。

「『哀れ』ってのはお前さんが孤高ってことだ」
「遠くて近寄りがたくてまぶしいってことだ」
「人並みに自分の人生とリングが地続きの譲司に」
「お前さんの傍に身を置く場所なんざ ある訳ねえだろ」
「帰れ」

ナイスレビュー: 0

[投稿:2007-11-10 18:56:59] [修正:2016-09-28 15:46:33] [このレビューのURL]

9点 ゆーやさん

この漫画のボクシング描写はただ一言、
「爽快」に尽きます。

何気にカバーのデザインも半端なくかっこいいと思うのは僕だけでしょうか。。。

自由奔放で確信犯のリンの性格の悪さが完璧です。
気まずさ、バツの悪さが読んでるこっちにも伝わってきます。

一コマ一コマのセリフ、心の声、汗、表情、
全てに無駄が無い心理描写。

非凡なキャラクターを書かせたらこの作者の右に出る漫画家はいないとさえ思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-18 23:21:38] [修正:2015-05-18 23:21:38] [このレビューのURL]

7点 yiconさん

SUGARとは異なり、ただひたすら天才の姿を見せつけられるだけです、ハイ。駆け抜けるような生き様ですね。全4巻あっという間に読みきってしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-08-19 18:26:16] [修正:2011-08-19 18:26:16] [このレビューのURL]

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