ホーム > 不明 > マンガ・エロティクス・エフ > リストランテ・パラディーゾ

6.69点(レビュー数:13人)

作者オノ・ナツメ

巻数1巻 (完結)

連載誌マンガ・エロティクス・エフ:2006年~ / 太田出版

更新時刻 2009-11-25 06:34:41

あらすじ
☆老眼鏡紳士がおもてなし!新鋭オノ・ナツメが贈る待望の新作。オトナの“小さな恋のメロディ”。
元気娘ニコレッタが出逢ったのは、従業員は老眼鏡紳士のみ(女性客に大人気)という少し不思議なお店で…!?優しいクラウディオ、小言の多いルチアーノ、モグほっぺのジジ、豪気なテオ……この連中、素敵すぎます!「紳士萌え」という新たなジャンルを打ち出したオノ・ナツメの極上単行本。
☆描きおろし短編「休日の昼食」15p収録!

シェア
Check

リストランテ・パラディーゾのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全13 件

6点 booさん

沙村広明の大迷作(もちろん褒め言葉)ハルシオン・ランチを読んでから、作中の台詞がすごく気になっていた。
「じじいのアップが絵になるのはオノナツメの漫画だけ・・・」

そうなのか、やたら最近名前を聞くオノナツメはそんなにいい感じにじじいを描ける人なんだ、そりゃ読まんとなぁなんて思っていたわけ。
で、読んだ。…沙村広明の言うとおり、じじいを描くスキルがやばい。

リストランテ・パラディーゾ(天国)はその名の通り、天国のようなレストランなのだけれど、誰にとって天国かというと間違いなく女性。女性が紳士に酔うレストラン。この漫画のターゲットも多分女性、でも男性でも十分楽しめる。

というのもここで言う天国は二種類あるから。
一つは既に述べたように紳士に酔うレストランということ。1巻という短い中で、オノナツメは容姿から中身まで多種多様の紳士を魅力的に描いている。しかしまじで名人芸だな。森薫なんかと同様に自らのフェティシズムを表現するのが巧みだからこその技。実際そうとは感じさせないけど上品なホストクラブみたいなもんだよねここ。

これだけだと女性限定になってしまうかもしれない。しかしここにはもう一つの天国がある。それは自分をみんなが見てくれているということ。自分が頑張っている部分を周りのみんなが見て、認めて、裏表なく応援してくれる。自分のすることで世界は少しでも動いていく。
こんな世界最高でしょ?、まあありえないから天国なのだけれども。

紳士に酔うという点では「娚の一生」もなかなかのものなのだけど、あれは現実を一緒に受け止めてくれる紳士への欲望漫画(と勝手に断定)だからまた色が異なる。そもそも娚の一生に関しては、その現実の書き方が好みではなかったわけで。

対してリストランテ・パラディーゾは現実を見つめていない。でも天国だからいいんだよ。
この漫画に救われる人はいないかもしれない、でもたまーに逃げ出したくなるときに読むとちょっとだけ心が癒される。

うん、これは良いじじい達と天国みたいなレストラン。沙村さん、紹介どもです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-28 01:39:25] [修正:2011-11-28 01:39:25] [このレビューのURL]

6点 とろっちさん

老眼鏡紳士におもてなしされる作品。

他の方のレビューにもあるとおり、ストーリー的には特筆すべきものはないです。
出てくるのも基本的にいい人ばかりで波乱なし。
リストランテの従業員はみんな老眼鏡紳士なので。途中までは誰が誰だかわかりづらかったのが難点。

人物の気持ちの描写がとても上手く丁寧なので、途中からは作品にスッと入っていけます。
他の老紳士からすると主人公なんて小娘ぐらいの年齢だと思いますが、誰も彼女を子供扱いせず
1人の女性として誠実に対応しているのがさすが紳士だなあという感じ。
雰囲気で酔わせてくれる作品。
読後感が非常に良く、眼鏡萌えでも紳士萌えでもない自分でも楽しく読めました。
続編の「GENTE」と合わせてどうぞ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-16 01:00:04] [修正:2011-09-16 01:00:04] [このレビューのURL]

8点 suzuさん

オノ・ナツメで最初に読んだ漫画です。「老眼鏡×老紳士」とニクい所を突いてくる漫画であり、ストーリーには驚くべき展開などは特にない普通の恋愛モノです(対象が老紳士という点はいささか特殊か?)
ですがキャラクター達の魅力がこの作品の全てと言えるでしょう。個人的にはルチアーノがツボでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-28 05:15:09] [修正:2011-01-28 05:16:43] [このレビューのURL]

7点 あおはなさん

うーむ。コレは完全に人を選びます。思い切って「面白い」とオススメできる漫画でないことだけは確かです。雰囲気を楽しむ漫画の部類です。だからといって二瓶先生のSFバイオ的な意味での雰囲気漫画という意味ではなくて、ちゃんと作中に主張とテーマがあるのですが、正直ちょっとわかりづらいです。わからなくてもいいんでよんでみるのはありかもしれませんが・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-03 18:54:46] [修正:2010-11-04 18:28:23] [このレビューのURL]

7点 s-fateさん

このゆったり感はすばらしいですね。ストーリー的には特筆するところは無いですが、主人公も含めこの雰囲気に呑まれてしまっているように見えます。そしてそれは幸福な事だと思います。このマンガはすごくサッパリしていてその後味の良さが好印象な作品だと思いますので、ガツーンとくるようなマンガを所望の方には向きません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-10-10 11:52:01] [修正:2010-10-10 11:52:01] [このレビューのURL]

PR


<<前の10件
123

リストランテ・パラディーゾと同じ作者の漫画

オノ・ナツメの情報をもっと見る

同年代の漫画

マンガ・エロティクス・エフの情報をもっと見る