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7.8点(レビュー数:5人)

作者川崎のぼる

原作梶原一騎

巻数19巻 (完結)

連載誌週刊少年マガジン:1966年~ / 講談社

更新時刻 2009-11-25 06:37:08

あらすじ 星飛雄馬は父に幼いころから野球を厳しく仕込まれた。「飛雄馬よ、巨人の光り輝く明星となれ!」と、父・一徹は息子に自分の果たせなかった夢を託すのだった。父の夢に応えるため、つらい特訓に何度もくじけそうなる飛雄馬であったが、王貞治と出会い、野球のすばらしさを知る。やがて、青雲高校に入学した飛雄馬は野球部に入り、甲子園をめざすのだが……。

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巨人の星のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全5 件

10点 朔太さん

何年経っても全編のあらすじが頭に蘇ってくるほど、しっかりと読み込んだ記憶があります。
現在以上にプロ野球の王者巨人軍だった時代がありました。
川上、長嶋、王、堀内が成し遂げたV9時代が背景にあります。
しかし名門巨人軍の影の部分を設定し、復讐をモチーフにする少年誌からぬ不純ぶり。
一方で純粋に野球を追求し続け、才能に恵まれない肉体をいじめに苛め抜く主人公とライバル達。
高校野球編までは、貧乏と常軌を逸した鍛錬ぶりに引き込まれていきますね。

高校野球編が一旦終結し、苦労が実る瞬間があります。
宿敵川上監督が、謝罪とともに背番号16を禅譲してまで巨人軍に勧誘に来る場面では、ここで話を終えても良いのではと思えるぐらい幸福感満載です。

しかし、第二部と言えるプロ野球編において、伝説の大リーグボール1号、2号、3号が炸裂します。
この辺りになると、原作者梶原一騎の天才ぶりも炸裂しています。
ライバルが命を懸けて対抗する、父が親友が大リーガーが敵になる。

何といってもすごいと思うのが、常に登場人物たちに、自身の行動の根拠となるマインドを論理的に整然と語らせるのですよね。
例えば、親友伴忠太や姉明子には星飛雄馬から離れていく理由を、花形にはなぜ命を懸けてまで特訓するのかという気持ちを、左門豊作には花形が羨ましくて仕方ないと吐露させ、オズマにまで飛雄馬は野球ロボットだと語らせます。
登場人物に多くを語らせることで、細やかな人物描写を成功させます。
そして、いずれも真剣で硬派の人間達が頑張れるだけ頑張るお話だから、魅力的なんですね。

私はと言えば、それほど感動して読んだことはないのですが、野球好きもあっていつの間にか体に沁み込んでしまった人生の一冊と言える存在になってしまいました。
やはり不朽の名作と言って良いと思います。


ナイスレビュー: 2

[投稿:2017-10-11 03:32:36] [修正:2017-10-11 03:34:24] [このレビューのURL]

6点 ガクちゃんさん

人々の記憶に残る以上に、父と子の物語である。
特に原作は、父親の人間臭い部分と、飛雄馬の父親への思いが熱い。ライバルに対してよりも父親との二人三脚の物語として今読むと、逆に新鮮。
だって今どきいない。
「やったぜ父ちゃん」って言える男の子は。
息子を持って読むと、また印象が変わる漫画だとも言える。
星一徹は巷で描かれるステレオタイプではなく実はとても繊細なのだ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-02-28 21:49:02] [修正:2009-02-28 21:49:02] [このレビューのURL]

共に巨人の星を誓った父ちゃんは敵となり、一緒に戦ってきた親友の伴も同じく敵となり
明子姉ちゃんは飛雄馬を「野球人形」扱いで、マンションも買ってやったのに結局出て行ったり。

そんな過酷な状況のなかで、バカがつくほど真っ直ぐな飛雄馬がズタボロに破滅していく物語です。
京子さんは左門の嫁さんになっちゃうしさあ。その結婚式を一人、窓の外から見やりながら去っていく後姿の哀れなこと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-18 23:54:04] [修正:2008-07-18 23:54:04] [このレビューのURL]

7点 チャドさん

名前は知っていても内容は知らなかったが、意外、というか新鮮で一気に読んでしまった。
まさか大リーグボールがあんなボールとは。
まさか飛雄馬があんなわががま坊主とは。
読んだ事ない人は、是非読んで欲しい。登場人物もそこまで増えないので理解しやすいし、知っている場面が来ると嬉しくなる。
もし最後まで読んで釈然としなかった人は、続編も出てるのでそっちも続けて読んで欲しい。面白い事になっている。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-06 23:41:20] [修正:2008-02-06 23:41:20] [このレビューのURL]

8点 鹿太郎さん

スポ根漫画の代名詞。
アニメでも有名なので知らない人はいないと思います。

異常なハイテンション。
いまや科学的に否定されてしまった猛特訓の数々。
常識を打ち破る魔球。
波乱万丈な親子鷹。
今読んだら荒唐無稽に思えてしまうかもしれませんが、全てまとめて吹き飛ばすパワーがあった。
身体中が傷だらけになろうとも、打たれるはずが無いと思っていた魔球を打ち返されようとも、最後は根性でライバルたちを打ち破っていく。

こういうのに心打たれてる自分を振り返って見ると「男の子だなあ」と思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2006-12-10 18:24:37] [修正:2006-12-10 18:24:37] [このレビューのURL]

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