サイボーグ009のレビュー
10点 朔太さん
幼少期に巡り会った少年ならば誰でも、終生影響を受け続けざるを得ないと確信するほど、
力強い発信力を持っていた。
9人の仲間の国籍も超能力もそれぞれが異なっており、異なる個性がある。
人の心を持ちながら、人でも機械でもない存在の悲しみを、彼らに語らせていた。
さらに、001はなんと0歳児である。こんな着想が50年前に存在したとは。
少年たちは自分だけの空想の世界に浸るために、9人の名前に始まり、超能力、誕生日まで
調べ、競って記憶しただろう。ウルトラマン怪獣やエピソードを記憶するごとく。
超能力やサイボーグを日本という国に定着させた功績は、理科系少年を多くこの国に育てた
一因になったというのは暴論だろうか?
少なくとも私は、この漫画のゆりかごの中で育ったと断言できる。
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[投稿:2016-02-13 17:27:30] [修正:2016-02-13 17:27:30] [このレビューのURL]
8点 pazzoさん
手塚先生の最大の功績はマンガに悲劇を持ち込んだことだ
と言った石ノ森先生、その作品は基本的に悲劇的な背景を含んでいます。仮面ライダー然りキカイダー然り。本作も当然悲劇的でやるせない話が多いです。
有名なヨミ帝国編ラストはマンガ史上に残るラストです。必見。
掲載誌を何度も変更してそのたびに一話から始めたりしているので、雑誌掲載順ではない豪華版なんかだと話のつながりがかなり分かりにくいです。絵柄もまるで別人のように変化します。掲載誌が変わるからこそ対象年齢も変わるということですね。
愛の氷河編が個人的に大好きです。
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[投稿:2014-05-05 03:20:44] [修正:2014-05-05 03:20:44] [このレビューのURL]
7点 臼井健士さん
故・石ノ森章太郎先生のライフワークと呼んで差し支えのない大作。
死の商人グループ「黒い幽霊団」によって世界の各地からさらわれた九人の男女。
新時代の戦闘要員としてサイボーグとされた彼らが自由と平和を求め反乱を起こす。
世界各地で起こる戦争・紛争の影で暗躍する「黒い幽霊団」との果てしない戦いが続く・・・。
前半は「黒い幽霊団」との戦いだったが、後半は神話・伝承へと話がシフトしていったために話が難解になったのが難点か。名シーンはやはり「地下帝国ヨミ編」のラストを挙げざろうえない。
宇宙に飛び去った「黒い幽霊団」を葬るために単身送り込まれた009。そして、009を救出するために宇宙に向けて飛ぶ002は「もう間に合わない」と叫ぶ001に言う。
「間に合わない・・・・かもしれない・・しかし、苦楽を共にした仲間を見捨てるわけにはいかない・・・最後の一秒までチャンスにしがみ付いてやる。そして、その一秒が過ぎたら・・そのときはどうか神よお力添えを。生まれて初めてあなたに祈ります・・・」
スラム育ちの002が生まれて初めて神を信じる瞬間が印象的。
引力圏を脱出した002は009を爆発の中から救いだすが、ロケットの燃料不足から大気圏突入を余儀なくされる。009は自分を見捨てるよに懇願するが、002はそれを拒絶し2人は流れ星となって地球に落ちていく・・・。002は009に聞く「ジョー、君は何処に落ちたい?」
そして地球では2人の姉弟が落ちていく「流れ星」を見ていた・・・・。
姉は流れ星に願いをかける「世界中の人々が争うことなく、平和に暮らせるように」と。
完璧だ・・・。ここで終わっていたら文句の付けようがなかったのだが
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[投稿:2010-12-11 17:59:52] [修正:2012-01-03 09:44:19] [このレビューのURL]
7点 torinokidさん
言わずと知れた名作中の名作。
単なる勧善懲悪ではなく、余韻が残る哀しい話が多い。
作品発表当時の世相がよく反映されている。
天使編、神々との戦い編をちゃんと終わらせていれば10点。
作者の急逝があまりに惜しい。
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[投稿:2010-12-10 17:16:22] [修正:2010-12-10 17:43:48] [このレビューのURL]
9点 イカ墨さん
手塚先生、横山先生にならぶ偉人の代表作だとおもいます。でもやはり未完なのがちょっとといった感じです
昔の漫画を読みたい方にはおすすめします
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[投稿:2009-08-23 12:09:58] [修正:2009-08-23 12:09:58] [このレビューのURL]
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