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7.86点(レビュー数:22人)

作者藤子・F・不二雄

巻数3巻 (完結)

連載誌短編集:1968年~ / 中央公論社

更新時刻 2009-11-27 19:33:10

あらすじ ---

備考 藤子・F・不二雄大全集に『少年SF短編』全3巻で収録

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SF全短篇のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全22 件

10点 ゆーやさん

漫画入門編として、いつか息子が出来た時にプレゼントしたい。

絵、コマ割り、セリフ、文字量、全てが半端なく読みやすい。
それでいて明るい、暗い、浅い、深い、愉快、不愉快、色んな後味の作品があり、
F先生のアイデア、センス、知識の豊富さ、チャレンジ精神に脱帽させられます。

「ミノタウロスの皿」、「宇宙船製造法」、「みどりの守り神」、「カンビュセスの籤」は
一本の映画を観てる様な壮大さ、完成度(無駄の無さ)を感じる。

創世もの、サバイバルもの、パラレルワールドもの、タイムマシンものはやはり多くあり、この辺の分野はF先生に粗方書き尽くされちゃってますね。
片やA先生の作品ばりの憂鬱、哀愁が漂う様な、人生やり直しものや社会風刺ものも多く、油断してると心をえぐられます。
何ともいえない鬱に陥る作品も多いです。


「僕の漫画は風俗だ。高級な顔をするものではないし、楽しんだら読み捨てられていい。大人になった時、あんな漫画を読んだと思い出してくれればいいんだ」
というのがF先生の持論。
しっかり受け継いでいこうと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2015-05-18 22:46:34] [修正:2015-05-18 22:46:34] [このレビューのURL]

10点 polojoさん

F氏の才能がいかんなく発揮されています。ブラックジョーク、ロマンス、エスプリ、ギャグ、青春群像劇・・・藤子氏の描くことのできるジャンルの広さに脱帽するばかりです。

僕は、「カンビュセスの籤」という作品が一番のお気に入りです。
絶望感が蔓延しつつストーリーは流れていき・・・最後の一コマは何とも言えない涙を誘います。

藤子氏の短編すべてに共通するのですが、しっかりと「オチ」が利いています。短いセリフと絵でこちらに感動や笑いや悲しみを伝える力が素晴らしいです。

すべてのマンガを愛する人々に是非とも、読んでいただきたいです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-05-12 00:54:25] [修正:2013-05-12 00:54:25] [このレビューのURL]

10点 ぐるぐるさん

藤子・F・不二雄は凄い漫画家だ。
作品に影響を受けた人間は数えきれないと思う。

SF(すこし不思議)短編集は長期間に渡って発表されており絵柄の違いが大きい。
心温まる作品からシニカルなもの、恐ろしいものまでジャンルも多岐に渡っている。
しかしどの作品も高い完成度で読後の満足感が大きい。

個人的に最も好きなのは「大予言」未読の方は是非読んでみて欲しい。
「タイム・マシンは絶対に」では構成力の巧さに脱帽し、「流血鬼」や「ミノタウロスの皿」で価値観が揺さぶられ、「未来ドロボウ」で残された時間を大切に生きようと思った。
「ひとりぼっちの宇宙戦争」「ある日・・・」「あのバカは荒野をめざす」他にも書ききれないほど多数の、芯の通った印象深い漫画達。
面白いのは勿論だが独創的だったり実験的な意欲作だったりメッセージ性が強かったりと作品ごとに特色がある。

後世まで語り継いでいきたい傑作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2022-02-06 19:14:38] [修正:2022-02-06 19:16:02] [このレビューのURL]

6点 シンシンさん

短い短編でよくこれだけ面白く話を展開できるなと思える。星新一が好きなら間違いなく面白いと思える。それでも当たり外れはある。また、作画やアクションなどはもちろん期待すべくもない。サクッと読めて物思いにふけることができる漫画。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-12-27 09:48:04] [修正:2018-12-27 09:48:04] [このレビューのURL]

9点 masaroさん

藤子Fの代表作と言える作品。
あの子供向けの絵柄で不条理や恐怖を描くのが
見事なまでにマッチしている。

中には今となってはそれほど目新しい話ではないものも
多少は含まれているが、時代を考えて欲しい。
やはりアイデアが優れた作家なのだと痛感させられる。

名作。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-01-22 11:23:22] [修正:2015-01-22 11:23:22] [このレビューのURL]

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