どろろのレビュー
7点 朔太さん
手塚治虫の充実期の作品の一つ。
生まれながらに魔界によって48の体の部品が奪われている百鬼丸が主人公ながら、
脇役の名前が作品タイトルになっています。
「おどろおどろしい話」から「どろろ」というネーミングがされたと長い間勝手に想像して
きました。奇妙で文字通りどろろな内容です。
戦国時代にあって、孤児の2人旅、飢餓や略奪、強盗、とことん悲惨でどうしようもない
時代背景を設定した上での、絶望的不具ですから、どれだけ暗いお話か、となります。
現代なら必ず教育関係者からクレームが来ることでしょう。
そんな中にあって、決して絶望を与えず、むしろ「何があっても生き抜く」ことをテーマに
していることで、微かな明るさ、希望を感じさせます。
悲惨な作品でも少年向け作品ですので、当時の隠し立てのないむき出しの過酷な現実を
知らせた上での子供の成長を願う大人たちの姿勢が感じられます。
深い印象を残す作品と思います
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[投稿:2016-05-15 22:02:13] [修正:2016-05-15 22:03:44] [このレビューのURL]
6点 プリさん
他の方のレビューで打ち切り作品だったと知り
驚きました。
打ち切りでなければ、この作品で最後までどのようなテーマで
何を描きたかったのか、ラストはどうなる予定だったのか
とても興味があります。今となってはそれを知ることが
できないのが残念です。
面白い漫画だと思うのですが、少し悲しい寂しい感じの話が
多かったような・・。特にどろろの両親の話はかわいそうで
今でも軽くトラウマになっています。
そのため、読み返すのは相当元気がある時に覚悟を決めてでないと
なぁ、と思っています。決して嫌いではないのですが・・。
ただ前述したように、全ての妖怪を退治した時に
作者が何を描きたかったかでこの作品が決まったと思うので
非常に残念です。
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[投稿:2014-03-23 15:15:13] [修正:2014-03-23 15:19:49] [このレビューのURL]
4点 DEIMOSさん
48か所の体の部位が欠落して生誕した百鬼丸が、妖怪を倒すことで失った体の部位を取り戻していく妖怪退治冒険譚。なお、タイトルにある「どろろ」とは、この百鬼丸の旅に同行する、コソ泥の少女で、こちらは単なる脇役。
体の部位が欠落、という障害者を想起させる設定にさすがに当時の読者も抵抗があったのか、サンデーでの連載は打ち切りとなっていたようだ。今見ても、この設定は相当気持ち悪く、胸がスカッとする類の冒険譚とは一線を画す、陰惨な雰囲気の漂う漫画である。百鬼丸×どろろは、ブラックジャック×ピノコにも通じる面白いカップルであるが、どろろが思いを寄せる部分をもう少し掘り下げてもらっても良かった。
全4巻で描かれるのは、せいぜい妖怪数体を倒す部分だけで、感動を得るには物語が細切れすぎた。バトルシーンも単調で、1,2ページで終わってしまうのも、今となっては迫力に欠く印象。手塚漫画は、粛々と大河を描き切った火の鳥やブラックジャックでこそその真価を発揮しているといえるだろう。
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[投稿:2013-04-27 23:37:04] [修正:2013-04-27 23:37:04] [このレビューのURL]
5点 asd5さん
面白いんですけどねえ、打ち切りだったみたいですねえ。
最終巻で手抜き感が出てくるのも悲しい。
下の方も書いてますが、ちょっとベルセルクを思い出させる感じありますね。
あとキングダムのテンとかどろろとか、こういうキャラクター好き。
ナイスレビュー: 0 票
[投稿:2012-07-03 20:15:07] [修正:2012-07-03 20:15:07] [このレビューのURL]
6点 ドルバッキーさん
夢中になって読めていたのですが打ち切り作品だったので終わり方が悔しいです。
何でこんなに面白い作品を打ち切ったのでしょうか?
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[投稿:2012-04-02 13:47:18] [修正:2012-04-02 13:47:18] [このレビューのURL]
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