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6.35点(レビュー数:17人)

作者坂本眞一

巻数17巻 (完結)

連載誌週刊ヤングジャンプ:2007年~ / 集英社

更新時刻 2012-05-15 20:17:24

あらすじ 孤独な青年・森文太郎は転校初日、同じクラスの宮本にけしかけられ校舎をよじ登ることに。一歩間違えば死んだかもしれない、だが成し遂げた瞬間の充実感は、今までになかった「生きている」ことを確かに実感するもの…。文太郎はクライミングへの気持ちを加速させはじめた――!!

備考 同名の小説(作:新田次郎)を漫画化した物だが、内容は幾らか異なる。途中までは鍋田吉郎、高野洋が原作を担当していた。最後の4話のみ月1連載。

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孤高の人のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全14 件

6点 朔太さん

他人と喜びを共有できない孤独の人って、世の中にいますよね。
そんな人間がハイテンションになれるクライミングを見つけて、
オンナよりも金よりも魅力ある世界にのめり込んでいく主人公です。

恩人や数少ない友人とも離別があり、トップクライマーを目指す
チームメンバーとの交流に目覚める話かと読み進めますが、
全くその逆でした。
クライマーは名声や金から背を向ける人種かと思いきや、
俗世にまみれた欲物や我欲の世界だったという展開で
サプライズがありました。
命を懸けて挑戦するクライムの世界は、本当にそんなもの
なのか疑問もありますが、人間同士が関わりあう以上、
その世界はやはり俗世と変わらないのかも知れません。

そんな意味では、孤高の人という表題には、とても違和感が
ありました。孤独の人の間違いではないかと。


ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-11-22 18:00:33] [修正:2017-11-22 18:01:15] [このレビューのURL]

7点 gundam22vさん

「岳」、「神々の山嶺」と並んで三大登山漫画と呼んで良い作品だと思います。この作品の抜けているところは画力です。現代的で初期から上手くて、途中からは画集レベルになっています。これは登山漫画としてはかなり重要なところかと。三大漫画の中で登山の技術論は巻末に用語解説があるように一番詳しいのではと思います(後半は減って来ましたが)。ストーリーは史実人孤高登山家加藤文太郎を主人公として、現代に彼が産まれたら的にアレンジした感じです。タイトル通りかなり暗い作品ですが、惹きつけられるものがあり、話題も現代だからこその時事が盛りだくさんで先が気になり、読むスピードが速くなりました。
欠点としては時系列が分かりにくいかなり癖の強い表現が多いです。序盤は良い意味で王道的なんですが、すぐに周囲人物に不快・善人っぽいのに一転堕ちてしまう人に溢れて、主人公が孤高どころかいじめ、振り回されている可哀想な人に見えてしまうことですね。「岳」の主人公三歩の方が泰然としてよほど孤高の人ではありました。この辺が人によっては途中で切ってしまってもおかしくないとは思いました。しかし、後半から主人公の理解者も出てきて、作風的にもある程度丸くなったなとは思います。結末も史実とは違いますが、アレンジ舞台設定なので許容出来る加藤文太郎という人物に思いを馳せさせるものでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-05-22 01:06:57] [修正:2015-05-22 01:22:51] [このレビューのURL]

4点 デビルチョコさん

途中から著者の単独作品になりましたね。

まず登場人物達に対して、1人も好感を持てるキャラがいませんでした。
最初は良い人キャラが、突然真逆のキャラになったりする。
ストーリー展開もよく分からない。

それでも最後まで読めたのは、画力が凄まじく良かったからです。
それだけでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-13 09:34:48] [修正:2015-03-09 22:00:08] [このレビューのURL]

5点 ランドネさん

とにかく絵が綺麗じゃないと読む気が起きない自分なので
この作品はまさにガチンコ。

主人公 森文太郎のキャラはバガボンドとかぶる所、多々ありと見ました。

本作の良い点・・・物語の進み方はテンポ良く1巻平均30分程度で読める。
絵がとにかく綺麗。いわゆるビジュアル系漫画。

本作の悪い点・・・サブキャラの扱いが雑ですぐに切り捨てられる。
ある意味、作品の中でも主人公は孤高な扱い。


山登りという軽い視点ではなくアルピニストとしての心情を汲み取る作品としてはストイックであり非常に評価できる。
漫画そのものとしては従来の作りを踏襲して居らずイメージを増幅させながら読み進めない人にはお奨めできない。

それと時代性の背景なのか、わりと欝っぽい展開が多く性格的にだれる人にはお奨めできない。

悪く言えば【孤高=欝】とも取れる様な安易な展開にも感じられた。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-07-27 22:26:38] [修正:2013-07-27 22:26:38] [このレビューのURL]

7点 森エンテスさん

1人の孤高の天才登山家を描いた作品で、序盤はマンガらしいマンガだったのが、中盤以降は完全に雰囲気漫画となり、読者の選別が行なわれます。

ハマった読者には至高の作品となったことでしょう。
曽田正人と天才の定義はいっしょですが、こちらの方がリアルです。

とにかく、絵があり得ないくらいに上手いです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-12-28 21:44:56] [修正:2011-12-28 21:44:56] [このレビューのURL]

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