ルート225のレビュー
7点 ジブリ好き!さん
思春期まっさかりの姉弟が、両親だけいないパラレルワールドに迷い込むお話。
チャプター毎のタイトルにあるルート196とルート225が表すのは年齢。SFチックに作られた物語だが、これは、姉が14(ルート196)才から15(ルート225)才になる物語でもある。
思春期の真っただ中から、それを抜け出すための大きな1年。
元の世界に戻るために行動した二人の1年間で、親や友人、そして自分自身との向き合い方も大きく変化していく。
お姉ちゃんが行きついた世界は、果たして本当に別世界なのだろうか?
本当は変わったのは世界の方ではなく、自分自身なのかもしれない。
これは、現実世界と異世界との間を彷徨うSF冒険譚だ。
そして同時に、14才と15才の間で最後の思春期を過ごし、大人になっていく子供の成長譚であった。
原作は1つ年上の設定のようだけど、思春期の中学生を描かせたらさすが志村先生。鮮やかな色使いも含めて、本当に良くまとまっています。
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[投稿:2011-03-29 02:28:25] [修正:2011-03-29 02:28:25] [このレビューのURL]
6点 ITSUKIさん
絵が志村先生という事で衝動買いしました。
少ないですがカラーページが鮮やか。
普通に家に帰っていたはずなのに、気がつけば同じ様で別の世界へと迷い込んでしまった姉弟。
こういうSFチックな話はドラえもんとかで読んだことがある気がしないでもないのですが…
でも「何故迷い込んでしまったのか」「どうすれば元いた世界に戻れるのか」ちょっとずつ明らかになっていくのはやはり面白いです。
同じ様で別な世界。二つの世界を比べる事で元の世界では見えてこなかった他人の意外な一面を知ったり、あるいはどちらの世界でも変わらない良い面などを知っていく展開も良いです。
でもちょっとオチが弱い気がしました。
もっとどんでん返し的な結末も良かったかなと思いました。
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[投稿:2010-08-23 14:43:14] [修正:2010-08-23 14:43:14] [このレビューのURL]