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7.61点(レビュー数:39人)

作者志村貴子

巻数15巻 (完結)

連載誌コミックビーム:2003年~ / エンターブレイン

更新時刻 2012-06-23 23:17:34

あらすじ 何で男に生まれてきたんだろ。これは女の子になりたい男の子のお話。女の子になりたい少年・二鳥修一と、男の子になりたい少女・高槻よしの。誰にも言えないこの気持ち…。思春期手前の子供たちの揺れる心情を描く話題作。

備考 2011年にTVアニメ化された

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放浪息子のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全39 件

5点 朔太さん

性同一性障害という病気がもたらす本人のみならず、
家族や社会との葛藤をテーマにしました。
ナイーブな問題だけれども、想定できる問題や衝突を
余すことなくタブー視しないで問題提議をします。

皆さんの評価は高いので、口はばったいのですが、
全巻を読んだ正直な感想です。
背景を理解するための1巻と結着の15巻の間の
13巻分のお話は、毎号毎巻同じ繰り返しに感じてしまいました。
プロセスの進展はほとんどありません。
周辺の同じ思いを持つ男女、姉、母、女友達の優しい
共感と彼ら同士の反発の繰り返しです。
やや退屈さを感じるほどの行きつ戻りつを繰り返すのが残念です。

また、画は可愛いのですが、人物の描き分けが苦手な
ようで、十人くらいのサブキャラはほとんど誰だか
わからないまま話しが進んでいった感じでした。
まあ、それでも問題ない展開も困ったものですが。

面白いのは、主人公を取り巻く男友達のほとんどは、
無邪気な攻撃を仕掛けてくる敵ですね。
男社会が絶対敵だと理解できます。
要するにオンナ世界になれば、救われる男も沢山
いることを男は知るべきですね。

つまるところ、本当の自分をさらけ出したい欲求と社会と
どのように折り合いをつけていくかの問題なんですよ。
繊細な心を持つ人間は、獣がいる社会では生きていけません。
繊細な世界を好む人たちに守られた駕籠の中の世界だけが、
彼らの住処という結論かと理解しました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-06-09 14:55:45] [修正:2019-06-09 14:55:45] [このレビューのURL]

7点 punpeeさん

[ネタバレあり]

女の子になりたい男の子。
男の子になりたい女の子。

を描いた思春期の物語。

年をとる毎に色々無理になってくる点や、明らかに男の子になりたい女の子より、女の子になりたい男の子の方が障害が大きい点等、
きっちり現実を描いている。
まぁ、それでも作者が女性という点と、柔らかいタッチの絵柄と合わさって、十分ポップだとは思うけど。
現実の思春期の男子中学生はもっと気持ち悪い。女性が思っている数倍気持ち悪いと思う。笑

ポップとはいえ、まこちんとにとりんの関係性は正直、気持ち悪かった。


可愛らしいもの好き、ほのぼの系が好きならお薦めです。
個人的に、志村貴子先生ではこの作品が一番好きです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-02-20 22:08:34] [修正:2016-02-20 22:08:34] [このレビューのURL]

「敷居の住人」は登場人物にこれといった変化もなく、日常の延長上で完結しましたが、
これは登場人物に劇的変化や成長が見られますね。淡々として緩やかな作風は変わりませんが。

普通のカテゴリーに入れない少年少女の疎外感、苦悩、
それを取り巻いたり、受け入れたりする周りの人々が描かれています。
相変わらず、心理描写が繊細です。

自分自身に折り合いつけるのもちゃんと描き切ってます。

無駄のないコマ割り、場面転換も秀逸です。
コマ全体を真っ黒、真っ白にするのは少女漫画っぽい心情表現ですが、
読んでる時は違和感なく、登場人物の心情が正確に把握できました。

作者も自虐しているように、登場人物の描き分けができてなくて、
自分の頭の中で毎回整理してました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-12-14 20:55:44] [修正:2015-05-10 15:04:09] [このレビューのURL]

4点 デビルチョコさん

繊細な題材だが穏やかな絵で描かれていて、
良い意味で万人受けしやすいと思う。

しかし最後まで、ドラマチックな話としてこの題材を取り扱っているのか、
或いはリアリティーを重視したいのかハッキリとしなかった。
要するに中途半端な内容。

仮に後者であれば、ストーリーが綺麗過ぎるし、
題材とされる人々の事を軽視していると感じてしまう内容だった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-19 07:07:25] [修正:2015-03-25 12:22:22] [このレビューのURL]

7点 shunさん

女装が気になる男の子と、女性化を拒む女の子が主体の物語。
思春期の多感な時期と、淡い友情や性の目覚め、異性意識など、
端的に言葉で表せない事柄たちを、主人公二人を通して味わった気持ちになれる。
男性の中にある女性への(異性としてではない)あこがれに触れ、共感を覚え。
女性の中にある女性化していく身体への拒否反応を、感覚的にわかった気持ちになった。

画は終始安定しており、作者の持つ個性で十分に世界観は保たれている。
この物語を表現するに当たり、かなり適した絵柄だと感じる。

物語に起伏はあまりなく、登場人物の心理状況を考えなければ、かなり退屈な漫画だと思う。
しかし、無意識下の「単純に異性が好き」という普通の群衆の中でこそ、それ以外の存在の異質さは現れない。
異質な主人公たちを、そういう人達もいて当然じゃないか、と意識誘導されていることに
読んでいる間は気づかなかった。
とくに差別意識があるわけではないが、「何とも思わない」というニュートラルな姿勢を、
実際に身近に「そういう人たち」がいたら演じきれるかどうか・・・演じる?と考えさせられた。

ゲイ・レズといった扱いではなく、心理的に女性寄りという主人公で、
生々しい部分は全くないきれいな世界なので、嫌悪感もなく受け入れることが出きた。
主人公たちが成長していく様を見守れるのも面白さの一つとなっている。

女装男子をいち早く扱った作品として、ブーム(?)の下地にもなったかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-02-04 14:03:07] [修正:2015-02-04 14:03:07] [このレビューのURL]

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