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7点(レビュー数:4人)

作者伊藤伸平

原作神楽坂淳

巻数5巻 (完結)

連載誌月刊COMICリュウ:2008年~ / 徳間書店

更新時刻 2009-11-25 00:46:12

あらすじ 大正十四年−時代が変革していく中東邦星華女学院に通う十四歳の女学生たちが男子学生たちと対決するために野球なるスポーツに挑むことに!!

備考 同名ライトノベルの漫画化作品。

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大正野球娘。のレビュー

点数別:
1件~ 4件を表示/全4 件

8点 臼井健士さん

大正14年の日本。ドイツではヒトラーが徐々に台頭せんと気を窺っていた頃。

ちょうど日本では学生野球が始まっていた。
パーティの席上で女であることを馬鹿にされた小笠原晶子は、その相手と野球で勝負することを思い付き、女学校のクラスメイトたちに声を掛ける。
が、そもそも「野球」って何?という感じでメンバーはなかなか揃わなかった・・・。

女子野球という設定は珍しくて新鮮。
原作小説の漫画化ということで小説版の挿絵を描いている方とは別の方による作画。
見やすいのだが、所々「描きなれていないな」と感じさせる箇所もあり。

アニメでは巴や胡蝶は「左打者」として描かれていましたが、野球黎明期の大正時代はまだ左打者は少ない模様で、
漫画版では全員が「右打者」として描かれています。

そして、アニメ・原作に比して「圧倒的にギャグ・コメディの要素が強い」のが漫画版の特徴です。
これが何と言うか絶妙!とにかくアニメ・原作以上に各キャラの差別化・個性付けに貢献していて面白いのです。

「大正野球娘。」は原作をベースとしながらも、漫画版・アニメがそれぞれ「独自路線」を進んでいて、
同じ題材でありながらも、それぞれが独立した展開として楽しめるという点で他作品とは異なります。

いよいよ第5巻から本格的に男子チームとの死闘が繰り広げられる模様。
それにしても最初の試合までこんなに引っ張る野球漫画は珍しい。
付け加えて言うならば、主人公のポジションが投手でない漫画も異色です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-04 23:42:58] [修正:2010-12-04 23:42:58] [このレビューのURL]

7点 ITSUKIさん

原作未読。アニメ版は全話視聴済です。

原作は知らないのですが、アニメ版と本作はストーリーの展開、キャラの外見・設定などが割と違うので「キャラの名前が同じなだけの別物」くらいの気持ちで読むと非常に楽しめます。
間違えても「アニメ版のコミカライズ」という点を期待しては駄目です。

ぶっちゃけて言えば可愛さだけならアニメ版の方が良いんです。
最初は「なんじゃこの絵は」とちょっと拒絶もしたのですが…
でも、徐々に作者が自由奔放にギャグを描く様になりだす2巻辺りから「これはこれで良いものだ」と印象が変わってきて、今はどちらも好きです。

個性あるキャラクターによるコントの様な展開の数々に絵柄の所為もあってかなんか今風な作品では無いなぁとは感じますが、面白いです。

しかし最後にそれでもアニメ版とどんなに違っていて驚いたかを。
・小梅 外見別人。アニメよりもシニカルで大人びてる。
・晶子 外見別人。アニメより小梅に対してあっさりしてる。
・巴 外見ほぼ同じ。だけど抜けてる所の無いイケメン藤娘になってる。
・静 外見別人。月映姉妹に関するストーリーはアニメより掘り下げられてる。
・雪 外見ほぼ同じ。眼がすわってて「わたしそんなに黒くないのよ」が余計黒さを増してる。
・環 外見別人。野球が下手になってたり中身も全然違う。
・乃枝 外見似てるけどなんか違う。小梅や晶子より遥かに活躍してる。参謀役がいつの間にかマッドサイエンティストになっててやりたい放題。
・鏡子 外見似てるけどなんか違う。性格が間逆で控えめ。巴スキーとかはない。静の使いっぱしり。
・胡蝶 外見別人。誰お前状態。まぁ原作での登場もほとんど無いらしいのでキャラが別人なのも仕方ない。
・記子 外見ほぼ同じ。アニメオリジナルだったのにまさかの登場。巴や静と特に親しくもない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-02 00:20:39] [修正:2010-12-02 00:20:39] [このレビューのURL]

6点 鹿太郎さん

アニメ化もされたライトノベルが原作。
ちなみに原作・アニメどちらも未見です。

作画が最近の流行りにまったく添っていないためか原作のファン・アニメからのファンにはマイナスな評価が目立つ本作ですが、純粋に一つの漫画作品としての出来は悪くないです。

基本的に野球漫画として楽しむのではなくてキャラクターの会話劇を楽しむ作品かなと。
漫才やコントのような軽妙な掛け合いが上手いです。
90年代前半くらいのオタク漫画っぽい雰囲気のコメディで、ゆうきまさみ先生あたりの作風に近いかな。

作画もコミックリュウのカラーや読者層的には正しいのが何とも不幸ですが十二分に面白いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-02-08 20:55:09] [修正:2010-02-08 20:55:09] [このレビューのURL]

7点 bkさん

アニメ化で話題になっているので漫画版も読んでみた。

アニメの可愛らしい絵柄に比べ、デザインがややあか抜けない。
そこで大分損をしているなと思ったが、ストーリー・構成はそれを補って余りある良さがある。
思わずニヤリとするような比喩やギャグ、穏やかで淡い恋愛描写、
決して下品にならずに、大正のお嬢様という雰囲気を崩していないのも素晴らしい。

アニメから入った人は、漫画のキャラデザの古臭さに敬遠してしまいがちと思われるが一度読んでもらいたい。
アニメのぽわわんとした雰囲気とはまた違った(アニメはアニメで良いが)
少女たちのしっかりした雰囲気が描けていると思う。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-07-10 19:51:22] [修正:2009-07-10 19:51:22] [このレビューのURL]


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