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7.75点(レビュー数:4人)

作者萩尾望都

巻数1巻 (完結)

連載誌プチフラワー:1984年~ / 小学館

更新時刻 2010-06-11 22:17:50

あらすじ ユージーには、腰のあたりでつながっている頭の弱い双子の妹ユーシーがいる。双子が13歳になったとき、ユージーにはユーシーを支えて歩く体力がなくなり、内臓の負担も大きくなって、二人に命の危険が迫っていた。そのため、ドクターは分離手術を行うことを提案した。そして…。

備考 萩尾望都作品集・第二期 第9巻に収録。現在は文庫化。

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半神のレビュー

点数別:
1件~ 4件を表示/全4 件

寓話的な世界での実存や形而上学を描いた傑作短編集。

表題作や「偽王」、「温室」が特に好きです。実存の苦悩、極限下の人間の情念や機微の描き方も壮絶です。
「金曜の夜の集会」は切ないけどタイムループものとして面白かったです。ブラッドベリへの目配せも感じました。

耽美な画面構成もとにかく美しいです。明白な枠線がなく、過去や現在、現実と夢、此岸と彼岸の境界がシームレスに行き交ってるように見えます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-11 17:03:32] [修正:2021-01-11 17:03:32] [このレビューのURL]

6点 paranaさん

紫綬褒章を受章した1949年生まれの少女漫画家、萩尾望都の
主に1980年代の作品が収録された短編集。

1980年代といえば、創作活動が一つの産業として根付き
マンガのみならず、音楽、映画等様々な創作活動が活発に行われ
創作においてさまざまな実験的な試みが行われた時代。

本短編集も、設定とストーリー展開を工夫して
話の先が読めないようにすべく実験的な試みに満ち溢れている。
各短編の内容が濃く一作一作が読み応えがある。

本短編集はもう1980年代の創作活動の歴史的資料の一つと言えるかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-24 00:19:07] [修正:2014-03-24 00:19:07] [このレビューのURL]

10点 そのばしのぎさん

この時代の萩尾望都は「メッシュ」を中心に描いていたが、
自分はむしろこの表題作の「半神」や、短編集「訪問者」に収められている「城」といった短編の完成度の高さが素晴らしいと思う。
いずれも少ないページ数ながら、表現したい事が簡潔に伝わってくる。
話自体もストレートなので誰にでも勧められる逸品ではないだろうか。

今まで特別に萩尾望都が好きだった訳ではないが、いくつかレビューを書いてみるとこの辺の作品は減点のしようがないのが困る。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-18 08:58:33] [修正:2010-09-18 08:58:33] [このレビューのURL]

7点 ジブリ好き!さん

現在は文庫の短編集の表題作として読めます
たった16ページそこらでこんな物語を綴った作者の技量に感服

体がくっついて生まれた双子の女の子
天使のごとき美しさのユーシー、エイリアンのようにやせ細り気持ち悪いユージー
双子のとった養分はすべてユーシーへ流れてしまうのである
生活も満足にできず、周りも綺麗なユーシーしか見ない
ユージーの不満は、やがてユーシーの死を望む程に
そんな時に医師が分離手術を行い、成功するけれども…

分かれて初めて気付いた感情
憎しみと愛情は表裏一体

怪作かつ名作

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-12 00:48:47] [修正:2010-07-12 00:48:47] [このレビューのURL]


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