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4.54点(レビュー数:31人)

作者松本光司

巻数33巻 (完結)

連載誌週刊ヤングマガジン:2003年~ / 講談社

更新時刻 2011-02-11 00:41:29

あらすじ 一年中彼岸花が咲き乱れる島、彼岸島。この森と海しかない孤島は、血液感染する不可解な病気により、恐ろしき島へと変貌を遂げてしまった。この島へ上陸した主人公達の運命は果たして如何に?

備考 第2部「最後の47日間」に続く。

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彼岸島のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全31 件

漫画というのを評価する場合、減点評価するのは妥当ではないとつくづく思う。

この漫画は絵は雑、ストーリーは適当、キャラクターの言動も一貫性が無い。
減点評価するなら、こんなもの0点である。
しかし青年コミック、しかもトップであるヤンマガで全33巻も続き、
続編まで出て、映画化、スピンオフ小説と・・まるで大作漫画である。
理由として考えうるのは、
読み捨て漫画として何も考えずに読める”勢い”と初期以外のバトル展開が
成功した部分にあるのだと思う。
読み続けようと思う部分も、個性的な化物、適度なエロ成分、いきなり現れる
戦いの舞台となる施設と・・短期的にも楽しめ、飽きさせずに読める。
特に最初期は名作といって良い出来であるため、1巻を読み、そして続きが気になり、その貯金でさらに続きが気になるといった風に導入部分に成功した為であろう。

かと言って、33巻通して評価する場合、子供だましレベルで子供にすらバカにされる完成度であり、酷いものである。
しかし、近代漫画が100年に近づいてきて、読み手にも余裕ができ、「それはそれ、これはこれ」と楽しめる下地が出来たのか(w)、
はたまたネットでの情報交流が主流になったことによってなのか、書き手の当初の思惑とは外れてまったく違う楽しみ方が出来てしまった。
そして、それはこの漫画の最大の魅力になった。
いわゆる「ツッコミ漫画」である。(以下、歪んだ漫画読みの主張)


この漫画、キャラがいきなり何倍も大きくなったり、二人に分身したり(本誌掲載のみの誤植)、長い伏線と思われるモノが次の週には解決されていたり、投げっぱなしだったり、何の脈略もなくアイテムが出てきたり、日本刀で何メートルもある木を切ったり、一振りなのに何故か四つ切りに出来たり、とやりたい放題である。
その最たるものは、題名でもある「彼岸島」に現れてる。
地図にも載っていない”島”で、そのこと自体があり得ないというのを目を瞑るにしても、少なくとも人口が少ない小さな島であったハズ。
しかし、いつの間にか豪華プール付きの病院、五重塔(何故か6階に研究所アリ)、砂丘、世界遺産級の炭鉱跡、その他数えきれないほどの名所が盛り沢山で、恐ろしく広い!!。
それどころか、どう考えてもどんどん広がっている。
人口も敵側である吸血鬼、味方側で人間も死にまくってるのに一向に減らず、ワラワラと出てくる。
こんな孤島イヤだw。

アイテムの使い方もおかしい。最強の武器というか、万能の武器が”丸太”である。
この漫画の代名詞にもなっている丸太は守ってヨシ、潰してヨシ、どこにも生えてるからヨシ、ともう何も考えて無い。
他のアイテムでも、船で逃げようとする時など「オールがない!」 「エンジンだ!」 「すげェ!!」で済ます等、考えるのをヤメた。

音を表す擬音も「ハァハァ」「オーオー」「ワーワー」が9割を占める。
何かを投げる音が「ポイッ」って舐めてる。

これらのツッコミは正常な人間には、馬鹿らしいことなのだが、慣れてくると頭のどこかが刺激されてクラクラ来る。
ゼヒ、ネットで彼岸島ツッコミサイトがあるので合わせて読んでほしい。
続編である「ー47日間」も2chのスレ等を読みながらだとライブ感で楽しさが倍どころの騒ぎではなく楽しめます。

この作者は、狙って書いてるわけではない(後半は多少開き直ってる?)
あまりにも素というか天然というか、ある意味で天才で、他の漫画家では出せない味・色を持っている。
これだけ長文を書かせるくらいなので個人的には00年代で楽しめた漫画ベスト3に入ります。
しかし、クソ漫画・・・・そんな漫画です。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-02-17 23:46:29] [修正:2011-02-17 23:56:04] [このレビューのURL]

2点 かずーさん

 
序盤の 「つかみ」 が秀逸ですぐに物語に引き込まれるが、それも3巻まで。
あとはグダグダの展開で突っ込み処満載の低俗マンガに成り下がる。

商業的引き延ばし手法満載。

1話の終わりの3頁と、次話の最初の3頁がお話しが全く一緒。
多少ダブらせるのは良いと思うが、3ページってやりすぎ。酷すぎ。
連載で読むと気にならないのかもしれないが、単行本で読むと最悪です。
そこらかしこで同じ話しを 「繰り返す」 のだから・・・。ウザ過ぎ!

大コマ割や過去回想連発で、話しを前に進めようとする意識は皆無。
途中で取って付けたような、色んな話しを詰め込むものだから、整合性が
合わなくなって突っ込み処満載。

3巻以降は、とんでもない酷い作品に成り下がっていると思います。

広げた伏線はとっくに回収しており、あとはラスボスである雅様がどう散るか、
だけなのに、まだまだグダグダ連載は続きそう。どんな取って付けたような
お話しを挿入していくのか・・・。うんざり。

ただ全体のストーリーは悪くない。
序盤の入りも秀逸なので、10巻くらいにまとめていれば名作だったかもしれません。

そう言う意味で惜しい作品。

1回は読んでも良いかな、とは思いますが、あくまで時間つぶしくらいの
心の余裕が必要だと思います。購入するのはお勧めできません。
 

<追記>

ついに完結したと思ったら物語は完結せず。続編が出るんですね。
一応ラストまで読みましたが、作者と出版社にこのつまらない物語を
終わらせる気は皆無のようで・・・。(失笑)

改めて最低な漫画だと感じました。

この漫画、無理してでも続けるほど人気があるのでしょうか?
本当に疑問。もしかして突っ込み漫画として認知されているのかな?

まあ私には理解できないし、理解する気もない。
それほどに腹立たしい内容。(怒)

もう永遠に突っ込み満載のギャグマンガとして続ければいい。
続編を読むことはないでしょう。

前回の点数からマイナス1点。
0点にしたいほど酷いけど、つとめて冷静に・・・
「つかみ」 と 「全体ストーリー」 を評価して、2点に留めたいと思います。
そう言う意味では映画にしてしまえば面白い・・・のかな?

 

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-04-01 16:46:50] [修正:2011-06-16 03:13:05] [このレビューのURL]

5点 ひとだまさん

ハァハァ言ってる漫画

ねえよwww というツッコミを入れながら読むものかな、と

何かあったら丸太を手にとる、そんな教訓が詰まった漫画

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-06 10:10:22] [修正:2010-06-06 10:10:22] [このレビューのURL]

2点 たにやんさん

これは本当に面白さが理解できない。

なんか古い!
展開もダラダラ引っ張りすぎでご都合主義だし、、
読んでて嫌悪感が・・・

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-08 23:17:04] [修正:2008-02-08 23:17:04] [このレビューのURL]

5点 asd5さん

どこかで見た設定にどこかで見たようなキャラ。次々と発生する後付け設定、強引展開。
…なのに面白い! 後付けや強引さは読者を萎えさせないギリギリのラインを守っているし、
何よりテンポが良い。みんながなんやかんや文句言いながら結局読んでるのも、このテンポの良さ故。
これだけテンポの良い演出ができる漫画家はそういないです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-09-19 19:13:55] [修正:2013-09-19 19:20:17] [このレビューのURL]

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