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7.48点(レビュー数:70人)

作者板垣恵介

巻数42巻 (完結)

連載誌週刊少年チャンピオン:1990年~ / 秋田書店

更新時刻 2011-04-23 06:16:34

あらすじ 主人公の範馬刃牙は、「世界最強の生物」であり
「父親」である範馬勇次郎を倒すために
日々闘い続ける…。

備考 第2部「バキ」に続く。

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グラップラー刃牙のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全70 件

8点 N0Bさん

完結しています。 全巻読みました。
チャンピオンの連載ではフラッグシップ的な立ち位置だった漫画です。
漫画らしい表現(現実と比べてツッコミを入れたくなるような感じの)も多く見られますが、漫画的表現として楽しめるレベル。
ストーリー性やら理論的な説明なんかをとやかく言うような作品ではないと思うので、少年の心で読みましょう。

刃牙シリーズの少年時代篇とも言えるこの作品。見どころはやはり地下闘技場トーナメントでしょう。
何でもアリの異種格闘技戦というだけでもワクワクするものですが、対戦前のキャラ立て話やら煽りやらの表現が非常にいい味を出しています。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-08-13 17:23:42] [修正:2012-08-13 17:27:05] [このレビューのURL]

8点 オカシューさん

ありえない漫画に読者の反応は2つある。

1つは「なんだこのテニス、こんな技出せる訳ねぇふざけんなよ!」と怒りだしブチ切れる反応。
そしてもう1つは「うわっありえねぇけど凄ぇ面白い、何だコレ!」と夢中になって読んでしまう反応。

刃牙はまさに後者の漫画でしょう。
暴走族の兄ちゃんが頑張る姿は感動さえ覚えるし、ガチガチのヤクザなのにめちゃカッコ良く憧れてさえしまう薫ちゃん。

読者はみんな思っているんです。

「どうせムチャクチャやるんなら最高に面白いムチャクチャやってくれ!」と。

刃牙はまさにそんな漫画だ。

所持巻数  全巻



ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-07-27 22:08:46] [修正:2009-07-31 15:17:56] [このレビューのURL]

7点 臼井健士さん

格闘漫画の最高峰・・・とは言いませんが、それに近い位置にはいると思われる作品です。

実在の人物をモデルにしたと思われる異種格闘技の戦士たちと主人公の戦いの数々は、紙一重の差で勝利したと思われる者が、次の試合でアッサリと「それ以上の力を持つ者」によって倒されたりする贅沢な展開。

父と子の「宿命の対立」という縦軸も、格闘という横軸と共に作品世界を構築する上で効果的だ。

問題点は・・・その「主人公の父親」が強すぎること・・・。
「地上最強の生物」だのホッキョクグマを素手で倒すだのと、生命を持った核兵器のような扱いで、倒しようがない。

だからサンデー連載の「うしおととら」と同じく「最強の敵」が当初から決まっているはずなのに・・・なぜか連載がいつまでもダラダラと続いてしまい、終結の糸口が見えてこない。

次シリーズ、その次・・・と続いているようだが、いつの間にか読むのを止めてしまった。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-03 10:02:57] [修正:2022-05-14 10:06:07] [このレビューのURL]

10点 藤堂修さん

単純に格闘を楽しむもよし!
人生観に共感するもよし!
板垣先生の世界に引きずり込まれます!
僕はこの本で新たな公式を知りました!

握力x体重xスピード=破壊力

この公式が物理の教科書に載る日も近い

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-11-11 21:48:44] [修正:2021-11-11 21:48:44] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

『バキ』の面白さの本質というのは、あの偉大なる範馬勇次郎なんだよ。
「地上最強の雄」というなぁ。

格闘マンガの要諦は、強さを乗り越えることにあるわけ。
どういうことかと言うと、強い者同士が対戦することが格闘物の構造だよな。そして、面白さというのは常に意外性にあるわけだよ。
そうすると、格闘物の命というのは、その展開の意外性にある、ということになるわけ。
つまり、戦いの展開に於いて、一方がその強さを示した場合、もう一方が意外な反応を示すことで成立する、ということだ。
だからある設定を一方に施して、それが常軌を逸した強さを示す、とするよ。そうしたらもう一方はそれ以上の常軌を逸する強さを示す、という展開だよ。
またはそういう強さを難なく受け流すことでも、意外性というのは達成できるわけ。
そこにいろんな理由付けをしてやるのが、作者の技量になるのな。

恐らくそのことに気付いたのは、夜叉猿との格闘だと思うよ。あそこに『バキ』の構造の全てがあるよ。
相手は強大すぎて、全ての技が通用しない。そういう設定に自分を追い込んで、じゃあどうすれば勝つように出来るのか。
その自分を追い込む設定の中で、発想が生まれることに作者自身が気付いたんだよな。
そして話を盛り上げる意外性の本質を掴んだわけ。
勇治郎が後に、いとも簡単に夜叉猿を仕留めて首を持って来るよなぁ。ああいうことが、また一層のエネルギーにもなるんだよ。

つまり、自分が戦わなければならない理由として、大事な者の死が必要だ、ということだ。ここに『バキ』の物語の深さが生まれるわけ。
だから次々と異常な強さを示す登場人物を設定し、それらを戦わせることで、更に強さの設定を思いつく、というな。
そういう追い込みがあの作品の面白い意外性の源泉となっている。

まあしかし、物語の核となる母親の死による勇次郎への復讐というものがあったわけだ。それがあのラストに於いて、ああなっちゃっただろ(笑)?
範馬勇次郎が『バキ』の本質だというのは、全ての意外性は勇次郎によって乗り越えられる、ということなんだよ。
あの存在があるから、際限なく色々な強さを思いつくことが出来たのな。

しかし、その本質が物語の決着を非常に困難にしてしまったんだよ。勇治郎に勝つことが出来ない物語なんだよな。勇次郎が全てに君臨することで成立する物語だったから。
だから、あのような腰砕けのラストにするしかなかった。勇次郎に勝つことなく、圧倒的な強さを示しながら親父の子供への愛情による譲歩、という形で終息したんだな。
「親子喧嘩」という限定的な、そこに情愛の通う形にするしかなかったんだよ。もう終盤ではしきりに「親子喧嘩」ということを強調していたじゃない。
あれは要するに「手加減するぞ」という伏線だったわけだ。
もしもバキが勇次郎に勝ってしまうと、これまでの勇治郎の無敵の強さによって支えられてきた物語が崩壊してしまうんだよ。
あれは範馬勇次郎によって支えられてきた物語なんだよな。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-08-10 11:51:44] [修正:2019-01-20 15:03:11] [このレビューのURL]

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