グラップラー刃牙のレビュー
10点 藤堂修さん
単純に格闘を楽しむもよし!
人生観に共感するもよし!
板垣先生の世界に引きずり込まれます!
僕はこの本で新たな公式を知りました!
握力x体重xスピード=破壊力
この公式が物理の教科書に載る日も近い
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[投稿:2021-11-11 21:48:44] [修正:2021-11-11 21:48:44] [このレビューのURL]
『バキ』の面白さの本質というのは、あの偉大なる範馬勇次郎なんだよ。
「地上最強の雄」というなぁ。
格闘マンガの要諦は、強さを乗り越えることにあるわけ。
どういうことかと言うと、強い者同士が対戦することが格闘物の構造だよな。そして、面白さというのは常に意外性にあるわけだよ。
そうすると、格闘物の命というのは、その展開の意外性にある、ということになるわけ。
つまり、戦いの展開に於いて、一方がその強さを示した場合、もう一方が意外な反応を示すことで成立する、ということだ。
だからある設定を一方に施して、それが常軌を逸した強さを示す、とするよ。そうしたらもう一方はそれ以上の常軌を逸する強さを示す、という展開だよ。
またはそういう強さを難なく受け流すことでも、意外性というのは達成できるわけ。
そこにいろんな理由付けをしてやるのが、作者の技量になるのな。
恐らくそのことに気付いたのは、夜叉猿との格闘だと思うよ。あそこに『バキ』の構造の全てがあるよ。
相手は強大すぎて、全ての技が通用しない。そういう設定に自分を追い込んで、じゃあどうすれば勝つように出来るのか。
その自分を追い込む設定の中で、発想が生まれることに作者自身が気付いたんだよな。
そして話を盛り上げる意外性の本質を掴んだわけ。
勇治郎が後に、いとも簡単に夜叉猿を仕留めて首を持って来るよなぁ。ああいうことが、また一層のエネルギーにもなるんだよ。
つまり、自分が戦わなければならない理由として、大事な者の死が必要だ、ということだ。ここに『バキ』の物語の深さが生まれるわけ。
だから次々と異常な強さを示す登場人物を設定し、それらを戦わせることで、更に強さの設定を思いつく、というな。
そういう追い込みがあの作品の面白い意外性の源泉となっている。
まあしかし、物語の核となる母親の死による勇次郎への復讐というものがあったわけだ。それがあのラストに於いて、ああなっちゃっただろ(笑)?
範馬勇次郎が『バキ』の本質だというのは、全ての意外性は勇次郎によって乗り越えられる、ということなんだよ。
あの存在があるから、際限なく色々な強さを思いつくことが出来たのな。
しかし、その本質が物語の決着を非常に困難にしてしまったんだよ。勇治郎に勝つことが出来ない物語なんだよな。勇次郎が全てに君臨することで成立する物語だったから。
だから、あのような腰砕けのラストにするしかなかった。勇次郎に勝つことなく、圧倒的な強さを示しながら親父の子供への愛情による譲歩、という形で終息したんだな。
「親子喧嘩」という限定的な、そこに情愛の通う形にするしかなかったんだよ。もう終盤ではしきりに「親子喧嘩」ということを強調していたじゃない。
あれは要するに「手加減するぞ」という伏線だったわけだ。
もしもバキが勇次郎に勝ってしまうと、これまでの勇治郎の無敵の強さによって支えられてきた物語が崩壊してしまうんだよ。
あれは範馬勇次郎によって支えられてきた物語なんだよな。
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[投稿:2018-08-10 11:51:44] [修正:2019-01-20 15:03:11] [このレビューのURL]
8点 森エンテスさん
この作品は最高に面白い格闘マンガです。
様々な続編やスピンオフがありますが、このオリジナルは非常に素晴らしい作品です。
この作品以外の『刃牙・バキ』は時間の経過と共に評価を下げていき、個人的には2点くらいまで下がるので、この作品での評価のみとさせていただきます。
『修羅の門』でいうところのトーナメント編にあたる作品です。
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[投稿:2015-03-12 19:00:14] [修正:2015-03-12 19:00:14] [このレビューのURL]
6点 朔太さん
男の子が大好きな格闘技勝ち抜き戦漫画の代表格。
とても勝てそうにない強敵を倒したら、またまた次の強敵現る展開が続く。
読みやすくてコンビニ厚版で42巻分アッという間に読めるお手軽さが良い。
King of 少年漫画 の一つか。
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[投稿:2013-08-17 10:32:44] [修正:2013-08-17 10:32:44] [このレビューのURL]
8点 fasterさん
刃牙シリーズ第1作にして刃牙シリーズ最高傑作。
この後、2部、3部、外伝…と、どんどん広がっていく刃牙シリーズだが、人気キャラは第1作のグラップラー刃牙が初出のキャラが多い。
それだけ魅力的なキャラが多数登場する。
そんな魅力的なキャラたちがぶつかり合うトーナメント戦なんて熱くないわけがない。
少しでも格闘技に興味がある人なら、胸が熱くなる展開の連続だろう。
絵は独特だがそれぞれの格闘技の特徴を面白く捉えていると思うし、かなり魅せられる構図になっている。
刃牙シリーズは長すぎると感じる人にも、グラップラー刃牙だけは読んでみてほしいと思わせる快作。
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[投稿:2013-07-27 22:22:43] [修正:2013-07-27 22:22:43] [このレビューのURL]
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