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6.75点(レビュー数:8人)

作者大河原遁

巻数32巻 (完結)

連載誌スーパージャンプ:2003年~ / 集英社

更新時刻 2009-11-25 06:30:00

あらすじ イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人”から“ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。彼が受け継いだ至巧の技と、イタリアの比類なき伝統が一着のスーツに蘇生した時、それを身に纏った者の人生に珠玉のドラマが生まれる。

備考 第2部「サルトリア・ナポレターナ」に続く。

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王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜のレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全8 件

6点 がじぇったーさん

服飾の「美味しんぼ」的漫画。
服飾の問題を解決することによってほかの問題も解決してしまおう的な感じの話が多いです。
服飾がテーマということで斬新な感じではじめは面白かったけど、巻数を重ねるとやはりマンネリになってきました。
しかし、作者による服飾の造詣は深くいろいろと勉強になりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-11-08 22:28:33] [修正:2012-11-08 22:28:33] [このレビューのURL]

7点 bugbugさん

何故だか理由はよくわかりませんが、
私はとにかく「イタリア」が舞台の作品が好きでして、甘めの評価のような気もします。

電車の中でくたびれたスーツを気にもせず着ているサラリーマンは多いんですが、
スーツは本来楽しいファッション。
私服のセンスがいい人は大抵スーツもビシっと着こなしているような気がする。

主人公のユウが粋とか伊達とか
垢抜けない言葉で語る、スーツのウンチクも楽しいし、技ありなギャグが多くて飽きない。
(いきなり最新刊を手に取ったりするとギャグのテンションについていけず面食らうと思うので
最初から読みましょう)

最近ちょっとキャラクター増えすぎてきたような気もするがまぁいいでしょ
筋を追うほどのストーリーは最初から存在してませんし
男爵関連の話が個人的には外れがなくて好きです。

現実的に考えたらスーツ一つで面倒事が解決するわきゃないんですが、
ロマンというか夢に溢れた作品だと思う。(スーツ好きな人限定で)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-07-24 22:32:53] [修正:2011-07-24 22:36:53] [このレビューのURL]

9点 臼井健士さん

世にも珍しい「服の仕立て屋」を主人公とした、おそらくは唯一の漫画。

よく人間にとって最低限生活を営んでいく上で重要なものとして「衣・住・食」という言葉が使用される。
・・・・・が、こと「漫画」に限るとなぜか三つの中で「食」ばかりが持て囃されて、「衣」と「住」はほとんど手を付けられていないと言っていい状態にあることは、多くの皆さんも何となく感覚では理解できることだろう。

これはどうしてなのだろうか?
・・・・理由はいくつかは想像ができる。「食は、食欲という言葉に例えられるように人間が生存する上での本能のひとつだから衣住よりも興味が強い」とか「日常生活の中で衣住よりも意識する頻度が高い」とか「ヴァリエーションが広いので、ドラマを構成することが衣住よりも容易」だとか。

この漫画はその「漫画における圧倒的な食礼賛の風潮の中に切り込んできた作品」でもある。

タイプとしては細野先生の「ギャラリーフェイク」に近い作品と書くと分かり易いか。
所謂、「その道のプロフェッショナルによって語られる業界の薀蓄(うんちく)」と、それに絡む「毎回の人間ドラマ」である。
「ギャラリーフェイク」は美術界が舞台であったが、それがこちらでは「服飾の世界」になるのだ。

これは偏見かもしれないが、このサイトにいらっしゃる方の中でファッションや衣服に対して詳しいとか、一言を持っている方は少ないのではないだろうか?
自分も決して普段から常に衣服のバランスだとか、コーディネートに気を使っているとは言い難い状態。
だからこの漫画を読んで正に「目から鱗」。

よく「人間は見かけじゃない。中身が重要」なんてことが言われるが、そうは言ってもやはり「見かけで判断されてしまう世の中」なのだ。
それを踏まえた上で、見かけを良くすることで場の雰囲気を良くしたり、相手に対する自分の印象を好意的なものに変えたりする技術は実は私達が思っている以上に重要だったということ。

その努力の必要性を多くの人に喚起するという意味においても極めて存在価値のある作品と言っていい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-06-18 23:45:52] [修正:2010-06-18 23:45:52] [このレビューのURL]

7点 Suzzさん

スーツについてのウンチク漫画でありながら、読者=素人の目線を忘れない漫画。
そして閑話の手抜き具合は芸術的。
世の中を舐めている。そう思わざるをえない。

だがそれがいい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-11-10 02:16:30] [修正:2008-11-10 02:16:30] [このレビューのURL]

8点 カマドウマさん

「スーツ版ブラックジャック」、と言えばなんとなく雰囲気はお分かりいただけるかと
(命を扱わないぶんシビアなオチとかは無いので、気楽に読める)

流れとしては
困った客→主人公がスーツを仕立て→客の人生が変わる
もしくは
調子のった奴→主人公がスーツでお仕置き→改心
のどちらかでほとんど展開されていますが、私は飽きませんでした

人によっては生活(おもに服装)に影響が出るかもしれません
傑作だと思います

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-21 17:32:29] [修正:2008-02-21 17:32:29] [このレビューのURL]

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