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6.32点(レビュー数:59人)

作者石川雅之

巻数13巻 (完結)

連載誌イブニング:2004年~ / 講談社

更新時刻 2011-07-14 21:10:51

あらすじ 肉眼で菌が見えて指でもつまめる、不思議な力を持つ主人公沢木の、農大を舞台としたコメディ物語。連載当初のタイトルは「農大物語」だった。

備考 2007年TVアニメ化。受賞:第12回手塚治虫文化賞マンガ大賞第32回講談社漫画賞一般部門平成20年度醤油文化賞

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もやしもんのレビュー

点数別:
1件~ 5件を表示/全59 件

8点 朔太さん

第一話は“農大物語”というタイトルで始まった。
が、3話くらいから、”もやしもんへ。

テーマとする、菌が見える主人公沢木と仲間が農大で
織りなすばかばかしい日々、がとても良い。
知性の府でもあるが、祭りなどに代表される一体感など、
とても健全な若者の成長機会として農大が描かれ、
部活でもない研究生活でもないノンポリでもない
こんな大学生活が、羨ましく思える読者に支持された
のではないか。
しかし、本作品にステレオタイプの娯楽性を期待するといけない。
淡々と日々が過ぎていく。

一方で、一般学生では考えられない冒険やトラブル、
イベントも織り込んであって、渡仏編、渡米偏、ミス農大
降ろし編、高校生西尾編などは一気に読みたくなる
荒々しさもある。

6巻は特に良かった。結婚を隠してフランスに渡る長谷川遥を
追って、でこぼこ3人組のフランスワイン畑での奮闘ぶりと
ワイン畑を守るフランス農家の魂、美里と遥の逃避行は楽しめた。

“発酵”や“農業”、“地ビール”、“日本酒”、“添加物”、
“食料自給率”などへの薀蓄(うんちく)や見識については、
半端ない専門的知識と解釈を提示してくれる小気味よさがある。

さらには、ここが一番の魅力だが、登場する女性が皆可愛く、
格好良く、知性満載だ。
周囲を彩る師匠(教授)や小汚い貧乏学生などのサブキャラも
際立っている。

漫画の新しい可能性を開拓してくれた貢献についても評価したい。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2017-03-14 19:44:27] [修正:2017-03-14 19:44:27] [このレビューのURL]

6点 N0Bさん

現在出てる分だけ読みました。(11巻まで)
完全に大人にターゲットを絞った漫画です。
菌が見える能力を持つ主人公の農大での日常を描いたほのぼのとしたストーリーですが、読んでいると勉強している気分になるほど沢山のウンチクが盛り込まれていて、自然と発酵食品に関する知識がつきます。

日常的に口にする納豆や酢、みりん、醤油、ヨーグルト、チーズ等の発酵食品やビール、ワイン、日本酒などにスポットを当ててストーリーの中で解説していくような展開なので、「発酵」に興味のない人が読み始めても、読み進めていくうちに興味が湧いてくるような内容になっているのはすごくいいと思った。
逆にウンチク系の漫画が苦手は人はとことん苦手なジャンルかもしれない。
お酒が好きな人は特に興味が出るんじゃないかなと思います。
読んでると飲みたくなってくる漫画って珍しい。

絵は綺麗ですが、キャラの書き分けに少し難があると思います。
枠外に何度もキャラクター紹介が書いてあるので、一応見分けはつきますが。
武藤葵が好きなキャラです。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-04-27 13:33:01] [修正:2012-04-27 13:33:01] [このレビューのURL]

6点 gundam22vさん

描き分けに難あれど画力あり、キャラと掛け合いに面白さあり、酒が中心ですが農業漫画で勉強になります。それでも頭打ちになってしまうのは、教科書のような情報の垂れ流しが読みにくいに尽きます。教授の長話をスルーしても避けて通れないほど文字ビッシリというイメージでした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2020-04-19 19:46:04] [修正:2020-04-19 21:02:58] [このレビューのURL]

8点 ネズラくんさん

[ネタバレあり]

連載終了から5年以上経過した今年2019年、偶然出会い
そしてこれまでにないくらいドハマりした作品です。

きっかけは近所のレンタルコミック店で、何を借りようか
思案してたところ、この本が目にとまりました。
作者の石川雅之先生はモーニング連載中の「惑わない星」で
知っていてこの人の描く女性キャラは好みなので、お試しの
もりで1巻を借りてみました。
そしたら面白くて止まらなくなり、6巻くらいまで借りたところで
やっぱり全巻買おうと思い立ち、全13巻を購入しました。
(新刊は在庫切れなため中古でしたが)。

内容は某農業大学に入学した菌が肉眼で見える主人公沢木と
彼をとりまく人々のキャンパスライフが中心ですが、
たまに舞台が沖縄だったりフランスだったりアメリカだったりします。

ストーリーも面白いのですが、とにかく各キャラクターの個性が
強烈で魅力的です(特に女性キャラ)。
主人公の沢木は菌が肉眼で見えるというとてつもない能力を
持ちながら作品中で非常に影が薄いのですが、それは周りの
キャラクターが強烈すぎて、あまり自己主張をしない沢木の性格も
あいまってのものだと思われます。
作品中での経過時間は沢木が農大に入学して2年生になるまでの
わずか1年ですが、その1年の間に各キャラクターがそれぞれ成長
を遂げる姿を見ることができます。

エピソードの中で好きなのは「フランス編」、「ビール編」、
「ミス農大落とし編」ですが、特に好きなのは「ビール編」の
オクトーバーフェストです(一言でいえばビール祭り)。

時々、樹教授の説明や菌たちの会話でページが活字だらけに
なることもあり「またかー」と思うこともありますが、
購入した後は一字一句読み上げました。
ただこうしたところは人によっては「もう無理!」となって
しまうかもしれません。

個人的にはもう少し続いてくれたらとも思いましたが、休載や
減ページも多く、途中から月刊誌に移籍したということなので、
作品内で1年経過してキリがいいところで円満終了の形にして
よかったのかもしれません。

最後に全13巻を読み終わっての今の率直な思いは
「なぜ俺はリアルタイムでこの作品に出会うことができなかったんだ。」
の一言に尽きます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2019-10-31 21:44:12] [修正:2019-10-31 21:44:12] [このレビューのURL]

5点 seg691さん

全巻読了。

フランス編までは楽しかった。学祭とかシステムも面白くワクワクした。
フランス編から何かが変わった。
恋愛要素が増え、ストーリーも単調になり、説明が一気に多くなった。
絵も雑になった。初期の方が絵が上手い稀有な漫画。

そして最も納得がいかないのが終盤。
なぜ出てきて間もない愛着も沸いてないキャラを重要な酒の名前にしたのか。
蛍とか後半空気だし、沢木の能力も活かしきれず、もったいなかった。

でも最終話はなんだかんだで感動した。

農業漫画として評価するなら銀の匙の方が上手かな。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-05-19 20:50:10] [修正:2014-05-19 20:53:16] [このレビューのURL]

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