「ぐれいず」さんのページ

総レビュー数: 25レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年01月12日

7点 隠の王

忍者漫画は既にいくつもあったので、あまり期待せずに読んだのですが、良い意味で期待を裏切られました。
序盤ははっきり言って読者置いてけぼりです。ついて行けません。しかし謎が多すぎてこれは伏線も回収できずにグダグダ進むのかなーと思いきや、その謎の明かし方が上手い。いつの間にか世界観にグイグイ引き込まれてしまうような、少しづつ全てが明かされていくような見せ方だと感じました。

そしてキャラがいちいちカッコいい。全キャラに見所あると言ってもいいほど。また、敵と味方がはっきりしないというのも魅力の一つで、主人公の立場が目まぐるしく変わり、誰が敵で味方になるのか予想もできないという珍しい漫画です。
付け足すなら、あんまりキャラに男が多いのとキャラの名前に関してツッコむのはやめましょう。つまらなくなります笑

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-04-07 00:13:35] [修正:2008-04-15 08:37:12] [このレビューのURL]

こういう他メディア原作のコミック版ていうのは大体がクオリティ落ちてしまってつまらなくなるか賛否両論分かれるのですが、この月姫は上手く原作の雰囲気を損なわずに描けているのではないでしょうか。
ゲームでの要点を押さえつつ、絵にも違和感がなく漫画で魅せることも忘れない。オリジナルストーリーも無理なく組み込んでいて、原作をやっていない人も、既にプレイした人も楽しめる作品。

ただ誰でも楽しめるわけではなく、依然としてTYPE-MOON作品は何の予備知識もなく飛び込むと「こいつ何言ってんの」的な痛い目を見ることもあります。逆に他の作品も読んだりプレイするとよりいっそう理解が深まって楽しくなれます。(月姫原作は現在入手困難ですが・・・

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-07 00:45:46] [修正:2008-04-13 17:50:41] [このレビューのURL]

7点 CLAYMORE

3巻からの展開が見事です。2巻まで読んだだけでは良さがわからなかったでしょう。テレサを筆頭に各キャラのエピソードがいい味出してます。
妖魔の血を取り込んで半妖戦士になる、戦士は女ばかり、覚醒者の登場というどこかで見たようで未だない発想に惹かれます。
こういう漫画ではマンネリによるインフレが多いのですが、主人公の設定上、滅多に適わない敵に勝つということがないのも、この漫画の良い所かもしれません。逆に言えばどうやっても勝てないだろ、という敵も多いのですが。
戦闘シーンの画力・構成は素晴らしいのですが、キャラの顔がどれも似てる点が少し残念。髪型と体型で判断したほうが・・・笑

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-12 22:02:11] [修正:2008-01-12 22:04:28] [このレビューのURL]

序盤は絵の上手さとストーリーの展開に惹かれるものもありますが、途中からの破綻(というか読者置いてけぼり)が目立ちます。
キャラクター数が多く、登場しては消え、また登場しては消えの繰り返し。発巻ペースが空くのでストーリーを覚えておらず、こいつ誰だっけ、なんでこうなってるんだっけ、と思うこともしばしば。
惰性で最新巻まで読みましたが、ここ最近はストーリーも進み、途中の停滞してた時期に比べると読みやすくなってる感もあります。
おそらく結末を読んでから全体を通して初めて評価できる作品だと思いますが、これから読む人はストーリーの中だるみと空想的展開と作者の性癖に耐えられる人でないと難しいかもしれません。

絵に関しては言うことないです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-05-21 01:43:56] [修正:2010-12-18 18:17:19] [このレビューのURL]

6点 嘘喰い

カイジとライアーゲームの絵をどうしても受け付けられなかった私が、それらに代わる純粋なギャンブル・心理バトル漫画として期待した作品でした。

序盤でこそ裏社会とギャンブラーたちの狂った様子、「命を賭ける」という緊張感が伝わってきましたが、中盤からは少しがっかり。
「何これ、格闘漫画だったの」的な肉弾戦、まるで幻〇旅団か護〇十三隊のような賭博組織の登場には少し疑問が残りました。
それでも「立会人」・「號奪戦」・「屋形越え」など賭博に秩序と規則をもたらした点においては新しさがあるかと思います。

肝心のゲーム描写はと言えば、常識の範疇を越えたトンデモなイカサマが連発されますので、ライアーゲームのように読者は推理することは難しいです。台詞を熟読し、ページを凝視してもこちらの思考が追いつかないことも多々あります。

ただ、立会人たちの台詞回しや立ち回りは惹きつけられるものがあるし、焦って苦しんでる人間の顔は文句なく上手に描かれています。

これからもっとギャンブル的に面白い展開になることを期待して、6点です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-23 01:17:11] [修正:2009-12-23 13:24:09] [このレビューのURL]

平安から鎌倉にかけての源義経をテーマとした歴史漫画。
漫画的要素は少なからずありますが、基本的に史実には忠実であり、それでいて現代的な考え方を排除し、純粋にその時代に入り込んでしまうような印象を受けました。
義経についての伝説は多々ありますが、その中でも「義経は二人いた」という冒頭から始まる初期の頃には感心させられっぱなしでした。しかし最近はどうも展開の進みが遅く、引き伸ばしを強いられている感が強く、足踏みしているように思えます。発想は素晴らしいので今後、後半の展開に期待しています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-15 01:32:00] [修正:2009-08-11 17:23:01] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

作者は「サッカー漫画ではない」という風な主張をしていますが、サッカー漫画としても良質かと。
キャプテン翼はじめ他のジャンプ漫画のような必殺技の類は全く登場せず、チームワーク、戦術、トレセンなど現実的で納得のいく要素が詰まっています。
序盤は主人公達が一生懸命練習し、相手の技を盗み、成長していく姿が見ていて気持ちよかったのですが、尺の関係か作者の都合からか、終盤に近づくにつれてありえないような展開が多くなったのが残念です。現実性を貫くのであればもう少し長い目で続けてほしかったです。
キャプテン翼がサッカーを始めるきっかけになるのであれば、ホイッスルはサッカーをしている小・中学生に呼びかけるものが大きいのかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-21 03:22:12] [修正:2008-01-21 03:22:12] [このレビューのURL]

6点 DEATH NOTE

[ネタバレあり]

わかり易いながらも奇を衒った発想と各キャラの心理戦の攻防には素晴らしいものがあると思います。こちらの理解が追いつくのに少し時間がかかりますが、意図を読み取れた時は快感を憶えるほど。

しかしそれが通じるのも6巻まで(正確にはLの死まで)で、Lの後継者という発想を含めてクライマックスに近づくにつれ、無理やり完結させようとしている感が否めません。単に読むのに時間がかかって疲れてしまう、悪い意味で期待を裏切る展開になってしっまたな、と。
前半部と全体の画力には非の打ち所がなく、あまりにテーマも過程も難しい漫画なのであまり文句は言えませんが、もっと時間をとってでも後半の内容を充実させてほしかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-01-15 02:16:50] [修正:2008-01-15 02:23:34] [このレビューのURL]

他の方もレビューされているように、絵の美しさと破綻したストーリーばかりが際立つ作品。

天上天下と同じく、斬新な設定を活かしきれず、肥大した物語が作者のキャパシティを超え、気づいた時には読者はATで削られた道のようにズタズタに…。

加えてもはや大暮節とも言える下ネタと裸体と固定層を狙い撃つパロディのオンパレード。低評価のレビューが多いのも頷ける。まあAT履いても結局殴り合うので天上天下と何も変わらない気がするし、それも作者の性癖の一つなのだろう。

しかし何故か作者はたった1ページだけで読者を惹きつけるような描写を、ここぞという時に見せてくれる。あと女子中学生が超絶可愛い。
だから私は作者の漫画を嫌いになれない。

何も考えず、大暮維人の世界観に身を委ねてもいいよ、という寛容な読者なら最後まで読み進められる気がする。たぶん。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-09-19 22:15:19] [修正:2011-09-19 22:15:19] [このレビューのURL]

線の細いキャラクターがチェーンソーやら斧やらを振り回して敵をなぎ払う。軽いノリでエグい事をやってのける、それがこの漫画の醍醐味ではないかと。ストーリー自体つまらないという訳ではないんですが、1話完結の話が多いためかあまり進展を感じられないというのが正直なところ。
まだ連載中ですし今後の展開でまた評価を改めるかもしれません。(月刊はやはり進みが遅い・・・

ゴス王女・犬耳フェチは迷わず読みましょう。満足できます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-07 00:26:22] [修正:2008-04-07 00:26:22] [このレビューのURL]