「south」さんのページ

総レビュー数: 24レビュー(全て表示) 最終投稿: 2008年05月13日

9点 寄生獣

読み始めると世界観に引き込まれ一気に読み進めてしまったほど面白かった。

テーマとして重いものがあるもののそれを物語の主筋とはせず、あくまでも非日常に巻き込まれてしまった主人公の視点で描かれているのが良かった。
主人公に変にヒロイズムを持たせなかったのも好印象。

鬱々とした展開やグロテスクな描写がよく出るので人を選びそう。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-05-15 03:43:56] [修正:2008-05-15 03:43:56] [このレビューのURL]

8点 かりん

1巻を読んだ限りではヒロインがドジして下着見せたりしていたので、
近頃よく見る萌え系漫画なのだろうと思って放り出していましたが再読して驚きました。
吸血鬼という設定を上手く使って高校生同士の等身大な恋愛が描かれています。
後書き漫画などによると作者はもともとラブコメにするつもりではなかったのだとか・・・。

吸血鬼の体質やそれぞれの家庭事情などが障害として立ちはだかる中
少しずつ距離を縮めていく二人の初々しい感じがツボにはまりました。

もう一つ気に入ったのがヒロインの家族。
最初は妙な家族だな、程度の印象でしたが終盤に近づくにつれて彼らなりの家族愛が感じられました。
特に父親のヘンリーはいいキャラしてますね。
ボケキャラかと思ったら、最後の最後で家族のために当然のように体を張ってみせたりと男気まで見せてくれました。
ヘンリー一家の家族の絆はこの漫画のもう一つの大きな魅力でもありました。

最初の印象とは180度変わった終わり方をした漫画です。
話の締め方だけはちょっと強引でしたがラブコメと銘打たれた作品の割りにしっかりとした結末を見せてくれたのは嬉しかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-05-01 10:44:45] [修正:2010-09-13 00:13:48] [このレビューのURL]

とにかく絵がツボにはまった。それに尽きる。
ストーリー自体は少女漫画によくあるイケメン美少女たちがイイ感じのお話を繰り広げるだけなのだが、そんなものがどうでもよくなるくらい芹沢が可愛い。反則的なまでに可愛い。
漫画を「読み物」ではなく「画集」として完結まで買い続けてしまったのはこの作品が初めて。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-28 13:41:24] [修正:2010-08-28 14:02:40] [このレビューのURL]

8点 ARMS

[ネタバレあり]

絵が少し苦手ですが、それに勝るストーリー性が素晴らしい。
命のやり取りを経て次第に成長していく主人公たちに魅力を感じます。
特にARMSと宿主の関係がいいですね、ただ単に力を与えてくれる存在というだけでなくARMSたちも人間から何かを学び取っていくという構図が感動させてくれました。

NY編以降も割と好きですが、「人間はARMSに負けない」というのは単純な戦闘力の話ではなく
力への誘惑に呑み込まれないとかいったふうに解釈していたので
↑の台詞を連呼しつつ人の身でARMSをボコっていく姿には多少抵抗感を覚えました・・・。
ジャバウォックやナイトなどのARMSとの別れを描いてくれたのが実に嬉しかったです。

〜NY編→ストーリーの面白さ、NY編以降→バトル漫画の面白さ
って感じで楽しませてもらいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-04-23 01:29:36] [修正:2009-04-23 01:29:36] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

原作者・山田風太郎独特の世界観であるエログロ・登場人物が次々と無慈悲に死んでいく非情さ、またそうした異常の中に正常を描く巧みさが忠実に再現されている。
原作にかなり近いものの漫画独特の臨場感があり、原作とは一味違う面白さがある。

些細な油断やちょっとした情報不足が原因で屈強な登場人物たちがどんどん死んでいく。このキャラはもう少し活躍できそうとかあのキャラは好きだから最後まで生き残って欲しいなどという期待が次々に裏切られていくのがまたなんともいえない面白さを引き出している。死に際の登場人物たちが考えたであろうことに想像を巡らせながら読むと物語に深みが出る。

争いがある程度進み、人数がかなり減ってきたところで争いが始まる前の20人の話が語られる。それぞれの集落での日常を描いたなんでもないものなのだがそれまでの本編との落差からか妙に物悲しくなってしまう。

絵に独特な艶がある。女性が髪留めを挿す仕草や着物で口を隠す仕草などに色気があるのには驚いた。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-05-24 09:08:34] [修正:2008-05-28 09:15:22] [このレビューのURL]

(95巻まで読了)
これほど長く続いて飽きが来ない漫画も珍しい。2008年でついに1000話を突破したとか。

当初の作調は主人公である荒岩一味を中心に据えた物語が多く、一味が人間として出来すぎているせいか人間ドラマとしてはそれほど魅力的ではなかった。
しかしながら一味が一歩後ろに下がり息子のまことや部下の田中、その他様々な登場人物の人間模様を中心として話を描き出してからはとても面白くなってきた。長所と短所を併せ持つ人物たちの成功あり失敗あり、笑いあり涙ありの生き生きとした表情を見ていると心が温かくなってくる。
料理もそうした物語に程よく華を添えている。

扱う料理も料理は苦手という人でも作れそうなものから年季の入った専業主婦(夫)でもてこずりそうなものまで種々様々なものがあり、読めば作りたくなってくるものがいくつも出てくる。各料理に簡略なレシピがついているので実行に移しやすい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-27 08:24:32] [修正:2008-05-27 08:24:32] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

読み直しに耐えうるテーマと構成を持つ良作。
特徴的なキャラクターが魅力的に描かれている点が作品に面白みを与えている。
ただ画力が安定せず、所々で絵が崩れてしまっているのが残念なところ。

絶世の美少女なのに自らを男と言い張る主人公天使恵を始め奇人変人ばかりの主要キャラが成長していくストーリーが非常に楽しい。

序盤では「男は強くあらねばならない、女は男に守られるもの」といった性差別的な要素が目に付きますが読み進めればこの物語で言う「男」の概念が別のところにあると気付くはず。
伏線の張り方と回収が非常に上手く、大抵の行動がそこに至るまでの過程で説明できるのは脱帽の一言。

現在では手に入りにくいですが、外伝が2作出ているので回収し切れていない伏線が気になる人はそちらを参照するといいかも。

個人的にアホの一念、岩をも通すでめぐの愛を勝ち取ってしまったゲンゾーがかなりツボにはまりました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-13 05:30:28] [修正:2008-05-13 05:30:28] [このレビューのURL]

(18巻まで読了)
コンシェルジュとは、ホテルにおける全般的なサービス係のことで「どんな要望にもNOとは言わない」のがモットーである。
ホテルを題材にした漫画というと石ノ森章太郎作の「HOTEL」がまず頭に浮かぶが、この作品もそれに劣らず楽しめた。

就職氷河期世代の主人公がようやく得た内定先である「クインシーホテル」で、コンシェルジュという摩訶不思議な職の魅力にとりつかれていく話である。
「パーティー参加者数百人のプロフィールと顔を暗記する」「宿泊客がどうしても会いたい人を写真一枚を基に見つけ出す」といった、凡そ叶えられそうもない無理難題を努力と人脈で解決していくさまには、一種痛快さを感じる。
物語もヒューマンドラマといった感じでホテルを中心に織りなされるお話の数々がとても面白い。
ビジネスホテルにしか泊まったことのない身としては、なるほど高いホテルはそれだけ気を遣っているのだな、と思わされることもしばしば(実際にこの漫画の通りなのかは知りませんが)。

残念なのは、話が進むにつれて「真のコンシェルジュ」を主人公が追求する話に主軸が移っていってしまい、ヒューマンドラマの要素が少しだけ薄まってきてしまったこと。
個人的に期待していた鬼塚さんと漫画家有明の恋愛話も、有明のほうが妙な領域に達し始めちゃってどうなることやら・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-28 13:00:12] [修正:2010-08-28 13:01:34] [このレビューのURL]

7点 WORKING!!

(4巻まで読了)
画力は安定していて可愛らしい絵柄が魅力的。

腹を抱えて笑えるというわけではなくストーリー自体が面白い。
各話でオチをつけ4コマの体裁を取ってはいるが基本的に多くの話は繋がっていて連続して読める。

同じネタがシチュエーションを変えて繰り返されているのだが少しずつキャラを取り巻く環境が変化していくので、4コマ漫画としては珍しいことに続きが気になる内容。

下ネタなどの極端な展開に脱線することがないので安心して読める作品であるのが嬉しい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-05-13 19:32:09] [修正:2008-05-13 19:32:09] [このレビューのURL]

(7巻まで読了)
主人公がチームの絶対的な主力ではなく、あくまで一員として描かれているのが好印象。

部内でのレギュラー争いが敵意剥き出しの生存競争ではなく、チーム力向上を重きに据えた仲間同士の競争として上手く表現されているため、殺伐とした雰囲気にならず読んでいて非常に気分が良い。

選手は魔球の類や異常な身体能力を発揮せず、現実的な説明や戦術で野球を魅せている点も面白い。このままこの路線を維持することを願いたい。

個人的に主人公が最近あまり見ないタイプだと思う。自らの目標に一直線な熱血キャラだが認めた相手には敬意を払ったりと好感がもてるキャラで感情移入しやすい。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-05-13 04:18:28] [修正:2008-05-13 04:18:28] [このレビューのURL]

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