「玄米茶」さんのページ
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9点 ハチミツとクローバー
※完全に個人的な感想です。気にしないでください。
「三月のライオン」もそうだが、この人のマンガはド真ん中に真っ当なマンガなので、「面白かった」以外の感想がでてこない。無理に何か言おうとすると、「オレの学生時代はこんなにいいモンじゃなかった…」みたいなイジケたものになってしまう。このマンガの全編に流れる真っ当さの前には、ヒネクレたマンガオタクの屁理屈など全く無意味だ。
一コマ一コマの描写から、(これを描いてくれるなんて)いいなあ、うれしいなあ、と感じる。マンガでしか表現できないドタバタもよかった。ポエムも一生懸命読んでしまった。
ようするに、面白かった。
健全さは不健全から逆算して導き出されるものだと思う。ヒネクレたオタクが、自身のヒネクレに気づいてしまったとき、真っ当さへの憧れが生まれるのだろう。本当に、愛が溢れているマンガである。
ナイスレビュー: 1 票
[投稿:2011-01-12 23:54:50] [修正:2011-01-12 23:54:50] [このレビューのURL]
9点 エアマスター
「マキちゃんは 将来 何になりたい?」
エアマスターこと相川摩季は、幼い頃から続けていた体操に挫折し、路上での喧嘩に明け暮れる女子高生である。身長は高く(180位か)、耳にはピアスを開け、眼光は鋭く、ストレートな強さを感じさせる美人である。
戦いを通じて体操での挫折や母の死による喪失感を克服していくのかと思いきや、そうはならない。様々な相手とストリートファイトを重ねるうち、彼女の人格は次第に分裂していく。
相川摩季の身体言語ともいえる「エアマスター」というキャラクターは非常に特異であるとともに、戦うための肉体をもつ我々の普遍的な感覚、概念をとても上手く表わしている。
最終話近く、戦いの場から現代社会に戻ってきたエアマスターにすでに居場所は無く、いわゆる将来は「無い」。しかし話は悲劇にはならず、わずかな寂しさを感じさせるだけに留めている。どういうことかというのは、是非読んで確かめてほしい。
ナイスレビュー: 3 票
[投稿:2011-01-08 15:48:58] [修正:2011-01-08 15:48:58] [このレビューのURL]