「tamajiro」さんのページ

総レビュー数: 18レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年11月17日

5点 GO-ON!

僕が以前「何かイイ感じの青春ストーリーないかな?」と探していた際に見つかった作品です。表紙がなかなかオシャレで手に取ってみた作品でしたが、期待通りの活躍だったのではないかと思います。

物語の設定も良いですし、話の筋もきちっとしていてわかりやすかったです。作風も全体的にさわやかにまとめられていて、ヒロインの可愛さというのも伝わってくる。

では批判について述べますと、
作中にその主人公たちが作った校歌を何度か歌う場面があるのですが「これ、本当に良い曲なんですかね?」というところで、僕としては少し違和感があったところですかね。
この「校歌」はこの物語の一つのポイントでもあったと思うので、「?cm」とかを上手く使うのは個人的には好きですけど、所々で「いや、これは校歌にはならないだろ」とか「なんでこの歌詞で泣けるんだろ?」とか引っかかってしまうと、少し取り残された感が出てしまいます(汗)
例えば「けいおん!」という作品が現代で結構話題になったりしましたが、あれの「ふわふわ時間」という曲がありますよね。あれの最後に「嗚呼○○高校」とかつけても、それがいい感じの曲だったところで校歌には採用はされないじゃないですか。
そんな感じですw
まあ、曲に乗せるとまた違った感じになるということも考えられますが
あとは、作品を読んだだけなので作者の事情とかはよく分かりませんが、「打ち切り感」があるんですよね。途中感動できるシーンもあり、ラストに期待がかかったんですが・・・
アレとアレとアレを最終回の一回に詰め込んでしまうと・・・
残念でした。もう少し時間を使って一回ずつ描けていれば点数ももう少し伸びたのかなと思います。

ストーリー自体はとても面白かったと思います。まあ、色々な面で惜しい作品だったなという感がありますが・・・


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[投稿:2012-03-29 17:25:04] [修正:2012-04-23 22:33:29] [このレビューのURL]

10点 ROOKIES

 ごめんなさい。この点数は僕の人生を変えた作品だという単にそれだけのための点数だということをご了承下さい。他に読まれる方には一般的には7、8点が妥当なんじゃないかと思います。

 この作品はヤンキー漫画ととるか、野球漫画ととるか、教師漫画ととるかで見方が変わってくるのかと思います。
 
 まあ僕はヤンキーではないし、あまりそっち方面の漫画は読まないのでコメントできませんが、野球漫画とくれば!僕は一応、高校大学と野球少年だったのでw
 まあ悪く言う方もいると思いますけど、そんなに頭ごなしに「ありえない」と済ませてしまうのも良くないかと思います。

 僕は純粋に野球漫画としても面白かったと思います。なかなか面白い試みだと思います。もともと不良といえどもかなり高い筋力がある子たちなわけですから、その子たちが朝から晩まで、野球漬けの生活をやったら、経験者がいないわけではないですし、むしろ中学時代のスーパースターがいて、ちゃんとした指導者もいます。
 僕はやってみないとわからないと思いますよ?
 実際の前例を聞いたことがないので。
 
 教師漫画としても、実際川藤先生の魅力がいかんなく発揮されているので、
 いやぁ?、恥ずかしながら涙、でましたw
 話が進むにつれてもう彼の存在の大きさがずしんずしんと重くなっていきました。
 ベタな手法ではありますが、川藤先生の影響でどんどん良い人間が増えていくというところも現実だとそんなに甘くないのもわかりますが読み味としては悪くないですね。

 僕の中では森田先生に人情ものを描かせたら右に出る人はおそらくいないんじゃないかと、そのくらいに思っていますから、その辺りは流石です。

 スポーツ漫画って数多く出ていますけど、やっぱりなんだかんだいって「スポ根」ていうのが基本にして絶対なんだと思います。昨今ではよく「やたらとび抜けた才能」というものを押してくる漫画というのが多くみられます。「強豪校に入っている」とかも多いですね。でも、そんな天才たちが凡人に圧倒的な力の差を見せつけて涼しい顔して勝つところを見せられても・・
 読み手はほとんど凡人なわけですから、感情移入できないですよね。
 最初は凡人から見ても明らかに下手くそであったり、弱小校であったりして読み手にフラストレーションを与えた方が良いような気がします。まあ、アンケートで苦しむのかもしれませんがw
 けれどスポーツとは、たとえ漫画であっても応援されてなんぼですから、なるべく苦しめた方が良いんです。
 もう、汗だらだらで、息はゼェゼェ切れて、緊張で震えたり、血が出たり、口の中土の味とか、もう倒れる寸前みたいな。そのくらいやってくれたほうが、スポーツ経験者としても、「そうそう・・こんな感じだったな・・」て思うんですよね。
 その辺この作品は表情の作り方とか上手かったなと思います。

 僕はこの漫画に出会って高校野球の指導者になることを決意しました。僕が小学5・6年生くらいの頃に出会った漫画ですけど今でも何度も読み返したりします。

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[投稿:2012-03-14 01:53:58] [修正:2012-04-20 00:08:21] [このレビューのURL]

9点 SLAM DUNK

現存するスポーツ漫画№1作品の呼び声の高い作品です。僕もそう思います。実際この作品を読んだからバスケを始めたという人も多いのではないのでしょうか。漫画、アニメが終了してから結構経ちますが、世代を超えて愛される、色褪せない名作とはまさにこのことをいうのだろうと思います。
僕はこの作品は割と最近、大学に入ってから読み始めたのですが、いやぁ、もっと以前にであっていたら僕も野球じゃなくバスケをやっていたかもしれませんねw

作品の印象としては作中に出てくる主人公「桜木花道」と一緒ですね。どんどんどんどん良くなっていく。どんどん良くなるこの作品を見ていたかったです。あやうく一生後悔するところでしたw(?)

特に心理描写がよく描けているんですよね。スポーツマンの言いたいことを大いに代弁してくれる、そんな感じがありました。色々なタイプの選手が出てきますから、この作品の中に、この作品を手に取っているあなた自身をみつけることができる。かもw
それがこの作品の強みなのかもしれません。

それでは批判については、まあよく言われるところですね。終盤あれだけキャラ立ちした選手たちを出してきたのに、彼らをヤムチャ的ポジションで終わらせてしまったこと。
あと最後が全然「SLAM DUNK」じゃないところですかw
この意味は本編を読んでください。大きな感動にごまかされちゃいますどね。私はそんなに甘くないです。

まあ、私は基本的には、点数で10点満点をつけることはありません。
それは「これをMAXにして欲しくない」というこれからの漫画への期待です。ただ「これを10にしないで何を10にするんだ」という意見ももちろんわかります。まあ、限りなく10点に近い9点というところでここはひとつ。

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[投稿:2012-03-29 18:04:29] [修正:2012-04-20 00:01:57] [このレビューのURL]

この作品を一言で表すと「暇を持て余した神々の遊び系漫画」といったところでしょうか。
天界(?)らしき場所にある「箱庭」にて太陽の神様である「アポロン」が人間界から人間を連れて(生贄として送られてくる、もある)きて、その人間たちを「からかったり」「観察したり」しながら、新しい何かに気付かされたり、人間の愚かしさを示してきたりする。そんな作品です。

僕は聖書とか、ギリシャ神話とか、そういった教養には疎いので、キャラ設定とか登場する神々の地位とかはどこまでオリジナルなのかはわかりかねますが、割と楽しめたと思います。

主人公の視点がころころ変わるのが最初少し気になりましたが、概ね上手く描けているなと、
この物語で特に目を引くのは「神々のキャラ設定」にあり
「実際神様なんていたら、こんな奴らなんじゃないの?」
と割とその気にさせる描き方をしています。
うん、この漫画の作者はかなり頭が良いぞw
作者の教養の深さがひしひしと伝わってくる作品なので読み応えもなかなかのものでした。

全体的に「優等生」な雰囲気の作品ですが、所々で入れてくる笑い要素も、微笑ましい程度ではありますが作品に柔らかさを生み出せていたのではないでしょうか。

批判的な考察としましては、まあ特に何か事件が発生するわけではないので、刺激を求めて読む作品ではないと思います。
読み手はもちろん神様ではないのでw非日常的ではありますが…それでもカテゴリーとしては一応日常漫画なんですよね。
その「一応日常漫画」ゆえに物語にゴールが存在しないため、この作品を通して作者が我々に何を伝えたかったのかは、イマイチ分かり辛いです。

ただまあ、概ねの話は興味深いものがありますし、絵も綺麗、全二巻ですので途中で飽きるようなことはないと思います。
点数も「なかなか良い作品が発掘できたぜ」ぐらいの気持ちでつけさせて頂きました。


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[投稿:2012-03-28 23:14:02] [修正:2012-04-20 00:01:06] [このレビューのURL]