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総レビュー数: 18レビュー(全て表示) 最終投稿: 2011年10月24日

快男児な主人公=司乱平(つかさらんぺい)が織り成す賑やかな学園ドラマ

この作品の魅力、それはなんといっても主人公に尽きます。文章に起こしても人間外生物にしかならないのが残念(笑)

幾つか特徴を書きますと、推定身長百センチで百キロ(しかも頭部のみで九十キロ)であるとか、つながっている八の字眉毛にペットのムカデを何匹も飼ってるとか、別にいるペット?のわんこは実は○○○○だとか、他にもいろいろいろいろ……とても書きつくせない(汗)

デザインもろもろ、ちょっと特徴がありすぎるキャラなんですが、でも今作、ギャグ漫画じゃないんです。コメディ部分はありますけど、ストーリーの大部分はシリアス。結構、重たいストーリーもあったりして、じんわりさせてくれる不思議な作品。

全十九巻中、半分ほどまでは一話完結で進み、後半は数回分で完結する構成で最終話分を迎えます。

1980年台中頃まで長らく月刊ジャンプの看板漫画でした。今読み返すと前半は特に昭和漫画の匂いがぷんぷんして懐かしいです。

絶版となっているらしく、今は気軽に中古本屋などで全巻揃えにくいのが難点。でも名作キャプテンに次ぐ月刊ジャンプの作品だと思うので、味読の方にはお勧めです。

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[投稿:2011-10-27 23:32:04] [修正:2011-10-27 23:32:04] [このレビューのURL]

7点 冬物語

予備校に通う浪人生が主人公の純愛劇。

タイトルは主人公の心情を重ねて表しているとも感じられます。

漫画内の時間経過と共に登場人物も年齢を重ねていきます。今作では移りゆく季節感も大事な要素。ただ時代背景も要素の一つとなっているため、今読み返しても時代感の差異はあるのでご注意を。

恋愛ものによくある、主人公がモテまくったり、ストーリー上に意味のないお色気シーン(サービスカット)は皆無。恋愛の駆け引きや愛憎劇を好む人、求める人にはつまらない作品かと思います。

このストーリーで全七巻は理想的な巻数。予定調和内での着地。完結となった良作ではないでしょうか。

コンパクトなので読み易く、でも今読むならあまり恋愛ものを読まれてない方や、すれてない人の方が楽しめる作品じゃないかな?(笑)

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[投稿:2011-10-25 09:15:17] [修正:2011-10-25 09:15:17] [このレビューのURL]

ジャンプが黄金期に入る少し手前の作品で、忍者バトルもの。

忍者ものといっても、それまでの人気既存作(カムイ伝やさすがの猿飛)とは違い、現在ジャンプで人気のナルト辺りとも違う、車田ワールド炸裂の作品に仕上がっており、あまり忍者漫画っぽくはないです(笑)

前作リングにかけろで完成の域にあった大コマ必殺技での表現法などはそのまま。ただし殴り合いではない剣術や忍術でのバトルなためか、顔が腫れる描写は抑えて流血描写が中心となってます。

今作に限らずですが、車田作品は単行本でまとめて読むタイプではありません。リアルタイムでジャンプ誌上で読んでこそ面白いので、後で読み返して楽しむには読者を選ぶ気がします。

連載中はジャンプ看板作の一つであり、ある事情により終了したものの不人気による打ち切りではなかったため、続けていればあるいは後の大ヒット作、聖闘士星矢のように人気が爆発した作品だったかも?

OVA化されましたが聖闘士星矢ブームの影響大なため、評価点の考慮には入れませんでした。

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[投稿:2011-10-25 09:00:58] [修正:2011-10-25 09:00:58] [このレビューのURL]

復讐と成り上がりを軸に展開され、ピカレスクロマンと銘打たれた作品。

主人公が何者なのか。なぜ復讐しようとしてるのか、読み進めるごとに少しずつ明らかに。正体が判明するまでは充分に惹きつけられるんじゃないでしょうか。

ストーリーの設定上、金、女、ヤクザ、薬、暴力などは過分に出てきます。が、檜垣先生の代表作ジゴロで完成されたスタイリッシュな絵タッチのおかげか、あまり陰湿さは感じません。

基本的に主人公は悪党なので、その復讐理由や素性が判明した後、その後も続く行動や姿勢に魅力を感じるか、感じないかで、読み続けて楽しいかが分かれる作品かと思います。

ラストはピカレスクものの常のパターン。絵的には読者を選ばないものの、読後感はあまり良い類の作品ではないので、読まれる方はお覚悟を(笑)

良くも悪くも再読するタイプの作品じゃない気がします。


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[投稿:2011-10-25 08:43:34] [修正:2011-10-25 08:43:34] [このレビューのURL]

スリ技を仕込まれた主人公の更生と成長を通した青春もの。

デフォルメしたキャラやハートフルなストーリーに定評あった小山田先生が、新たな作風に挑まれた意欲作。

基本は一話完結から二?三週で一話完結する形。中盤の山場や最終盤などは更に多い週で盛り上げました。

設定的にアンダーグラウンドな流れで殺人事件なども多く起こりますが、絵のタッチも柔らかく、グロさはないのでご安心を。

ちょうど良い長さで過不足なく終わり、強烈なインパクトこそ残したりしませんが、読者を選ばない好作品ではないでしょうか。

連載当時は類似したタイプの少年漫画はなく、オリジナルティを感じられた作品でした。

ちなみに主人公はマリオネットを駆使して盗み、時に戦いますが、有名な某作品ほど破天荒、無理繰りではございません(笑)

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[投稿:2011-10-25 07:36:52] [修正:2011-10-25 07:36:52] [このレビューのURL]

世紀末的な世界観を背景にした剣術活劇もの。

戦闘時と普段で顔つき、言動が著しく変わる主人公の…… 復讐ものになるのかな、これ?(汗)

今作、創造するに人物や世界観だけ設定して、見切り発車で連載して失敗しちゃった悪い例じゃないかな?

一応、メインストーリーなるものはあるんですけど、全体を通した流れが微妙で読ませる形になってないんですよ。

絵のタッチは独特かつ流麗なシャープさがあるタイプで魅力あります。
ただ漫画として肝心な構成、コマ割などが稚拙で、せっかくの絵の魅力も活きてないのが……

連載中によんで次号を期待するタイプでもなし、まとめて読み返して楽しむにもちょっと辛いかな? あはは(苦笑)

うん、正直、お勧めしません。

単行本の表紙絵を見て、好きな絵タッチだと思う人だけ読まれては?

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[投稿:2011-10-25 07:14:43] [修正:2011-10-25 07:15:47] [このレビューのURL]

主に美術、骨董、神話などを題材にしたヒューマンドラマ。
基本的に一話完結方式で、神漫画とも言う(笑)

神=創造主=主人公はほぼ万能。そのため楽しみ方はドラマとしてより、薀蓄(うんちく)を楽しんだりするタイプかと思います。

美術関連を題材にした漫画としてギャラリーフェイクという類似作品はありますが、あちらに比べると演出、見せ方が大きく異なっているので全然気になりません。ただ今作の方が少し肩凝るタイプかも?

絵はスマートで見せ方も上手く、一話完結型の分、多少似た構成の話が多いのが欠点ですかね。

漫画好きな方でも万人にお薦め出来るタイプの作品ではありませんが、この手の薀蓄タイプとしてなら最高水準ではないでしょうか。

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[投稿:2011-10-24 08:02:09] [修正:2011-10-24 08:02:09] [このレビューのURL]

10点 エリア88

巌窟王をモチーフにした戦争ロマンの傑作!

これ読んで何も感じなかったら男の子じゃないっていう、そんな作品(笑)
実在の兵器や戦争を背景に用いてますけど残酷なシーンなどは特にありません。

新谷先生の作品は、その少女テイストの絵のタッチで最初は手に取りにくいけど、すぐに慣れると思います、ふふ(?)

70?80年代初頭の作品のため、登場する航空戦闘機が今となっては懐かしい=違和感はあるけど、これはもう仕方ないですね(なら言うなや)

ストーリー漫画としての総合完成度はひじょうに高く、エンタメ度合いも充分かつ過度にもない良いバランスがあると思います。巌窟王はあくまで主人公設定のベースなだけ。漫画好きで未読の方には一読をお薦めします。

連載終了後、数年、十数年経過してもゲームやテレビアニメなどに何度もされているので、10点!

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[投稿:2011-10-24 07:23:57] [修正:2011-10-24 07:23:57] [このレビューのURL]

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