「kagehiens」さんのページ

総レビュー数: 11レビュー(全て表示) 最終投稿: 2012年03月08日

6点 兎の角

私がこの本の表紙を見てまず思ったことは「変態キャラが主人公の漫画だろうな」という事でした。しかしその予想は半分しか当たっていませんでした。
端的に書きますが、この漫画、変態なキャラ「しか」出てきません。
なおリピドー主体の漫画なので、あらすじはあまり意味を持ちません。

霊能ドタバタマンガということで、「GS美神極楽大作戦!!」の序盤とか「(有)椎名百貨店」とかが好きな人はこの作品もきっと楽しく読めると思われます(20年も前の作品を引き合いに出すのは少しためらわれますが・・・)。また、ちょっとおかしい(頭が)美少女が大好物な人にはこの作品はかなり満足のいくものだろうと思いますので、お勧めです。

ストーリーは一応ありますが、そんなものはキャラの変態性と健気さを演出するためだけのものであって深く突っ込む必要はないので、ただ読んでモニョモニョしましょう。

全3巻ですが、各巻相当に分厚いので、この巻数でちょうどいい感じのボリュームだと思います。

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[投稿:2013-01-16 02:23:09] [修正:2013-01-16 02:29:39] [このレビューのURL]

半分ぐらいの巻数で終わっておけば割と伝説の作品になれた気がするマンガ。

点数については、他の人のレビューで「ガリガリ君を食事として評価するのに似てる」というのがあったのに同意したい。

序盤の設定や作者の性格のせいでどうやってもこれは感動巨編にはならないが、1話1話は軽妙で読みやすいし、ニッチなツボ(だけ)を押さえたヒロインも多数居て、良作漫画であることには異論がない。
演出がうまさは、読み始めるとつい数巻リピートしながら読んでしまう程だが、どうしたってジャンクフードやお菓子の類のヤミツキさであるので、同時代のうしとらなどとは比べるのが酷な話だと思う。

本作の不幸は、人気が出て長編を書くようになり、二次創作用に取っておけばよかったような裏設定(もちろん後付けもあると思うが)まで余さず引きずり出されたことだと思う。
この作品が15巻程度で終わっていれば、次の作品も確実にヒットさせることができたのではないかと思える。


最後に、私がこの作品を少し低めにしか評価できないのは、純真だった(?)自分に眠っていた各種属性萌えを開拓された恨みによるものでもある。この作品でニッチ属性に目覚めてしまった読者は全国では相当な人数になる筈だ。本当になんてことをしてくれたのか。

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[投稿:2012-07-28 07:28:55] [修正:2012-07-28 07:29:21] [このレビューのURL]