「kagehiens」さんのページ

総レビュー数: 11レビュー(全て表示) 最終投稿: 2012年03月08日

一言でいうと「小畑健の無駄づかい」をやってしまった漫画だと思う。

キャラの不自然な言動が高い画力とミスマッチを起こしていて、気持ち悪さを覚える。これがガモウひろしの絵で描かれたと想像すれば、しっくり来る。(その場合まったく読まれなかったと思われるが)

話自体は妄想と女性蔑視が目一杯詰め込まれていて合う人と合わない人がはっきり分かれる内容・・・というか漫画でこれから一山当ててやるという人以外は門前払いのレベル。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-01-24 14:51:02] [修正:2015-01-24 14:51:02] [このレビューのURL]

6点 兎の角

私がこの本の表紙を見てまず思ったことは「変態キャラが主人公の漫画だろうな」という事でした。しかしその予想は半分しか当たっていませんでした。
端的に書きますが、この漫画、変態なキャラ「しか」出てきません。
なおリピドー主体の漫画なので、あらすじはあまり意味を持ちません。

霊能ドタバタマンガということで、「GS美神極楽大作戦!!」の序盤とか「(有)椎名百貨店」とかが好きな人はこの作品もきっと楽しく読めると思われます(20年も前の作品を引き合いに出すのは少しためらわれますが・・・)。また、ちょっとおかしい(頭が)美少女が大好物な人にはこの作品はかなり満足のいくものだろうと思いますので、お勧めです。

ストーリーは一応ありますが、そんなものはキャラの変態性と健気さを演出するためだけのものであって深く突っ込む必要はないので、ただ読んでモニョモニョしましょう。

全3巻ですが、各巻相当に分厚いので、この巻数でちょうどいい感じのボリュームだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-01-16 02:23:09] [修正:2013-01-16 02:29:39] [このレビューのURL]

宇宙人が学校に普通に通ってるとか、なのに地球を征服する任務を帯びているとか、設定にリアリティの欠片もないのに、凄く期待をしてしまう作品。

2巻の時点では、少しずつ明かされていく設定がどれもこれもストーリー構成のハードルをあげている状態なので、この風呂敷をきちんとたためたら素晴らしい作品が完成すると思う。

主人公の境遇が少し特殊なのでストレートに感情移入は難しいが、そんなことどうでもいいぐらい宇宙人の女の子がいじらしくて可愛い。
(ただ・・・サンデー漫画にありがちだが多分いろいろ拗らせてる人の方がツボにくるタイプだと思う。)

まだ巻数が少ないし、2012年12月現在、書店での試し読みが可能な作品(小コレ!対象作品)でもあるので、表紙を見て「どんなのだろう?」と思った人は一度書店で試し読みしてみることをオススメ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-12-29 16:06:50] [修正:2012-12-29 16:06:50] [このレビューのURL]

最初は、「なんか編集部が力入れて押してきてる作品だなー」ぐらいにしか思わなかった。

そしたら、なんか重い設定出してきて、「あぁ、これは設定をさばききれなくて空中分解する可能性があるな」と思って見てた。

しかし連載3年目ぐらいに入ったあたりでも一向に空中分解する気配がないので、「これはヤバい作品かもしれない」と思うようになった。

さらに9年目ぐらいに入ると、最初から出てて、かつ特につながりがあるとは思えなかった伏線が、あれよあれよという間に話の本筋に飛び込んできて、「毎号毎号鳥肌ヤバい」状態になった。

ところで、漫画作品では話を非常に盛り上げることに成功していても、着地で失敗する作品が非常に多い。
なので、この作品の終盤を読んでいたときは、常に「無事に完結してくれ・・・!!」という祈りの気持ちを持って読んでいた。

最終話を読み終えたときには、「日本の漫画史に大きな節目ができたな」というのが掛け値なしの感想だった。
なにせ、思いっきり盛り上げたストーリーを着地させるだけでもすごいのに、この作品は何か人間世界の真実に通じるものを中に包含しながらそれをやってのけたのだ。


この作品は長期間にわたる連載だったために、人によっては初めて読んだときにすでに巻が進んでしまっていて、とっつきにくい印象を持つようなこともあったのではないかと思う。

しかし幸運にも興味を持って読み始めることができた人は、序盤から何度も反芻しながら読むことで大きな感動を得ることができる筈である。「きれいに完結した大作は?」と聞かれたら間違いなく筆頭にあげられるべき作品。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-08-03 01:48:21] [修正:2012-08-03 01:48:21] [このレビューのURL]

半分ぐらいの巻数で終わっておけば割と伝説の作品になれた気がするマンガ。

点数については、他の人のレビューで「ガリガリ君を食事として評価するのに似てる」というのがあったのに同意したい。

序盤の設定や作者の性格のせいでどうやってもこれは感動巨編にはならないが、1話1話は軽妙で読みやすいし、ニッチなツボ(だけ)を押さえたヒロインも多数居て、良作漫画であることには異論がない。
演出がうまさは、読み始めるとつい数巻リピートしながら読んでしまう程だが、どうしたってジャンクフードやお菓子の類のヤミツキさであるので、同時代のうしとらなどとは比べるのが酷な話だと思う。

本作の不幸は、人気が出て長編を書くようになり、二次創作用に取っておけばよかったような裏設定(もちろん後付けもあると思うが)まで余さず引きずり出されたことだと思う。
この作品が15巻程度で終わっていれば、次の作品も確実にヒットさせることができたのではないかと思える。


最後に、私がこの作品を少し低めにしか評価できないのは、純真だった(?)自分に眠っていた各種属性萌えを開拓された恨みによるものでもある。この作品でニッチ属性に目覚めてしまった読者は全国では相当な人数になる筈だ。本当になんてことをしてくれたのか。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-07-28 07:28:55] [修正:2012-07-28 07:29:21] [このレビューのURL]

レビューにバレなし設定のものが多いからかどうかわからないけど、
斗貴子さんに言及しているコメントが全然ないのが信じられない(あとカズキの妹と)。
そこだけで2点は加点されるだろうと。
( < つまり自分は斗貴子さんボーナスを抜くと6点の評価をしてる。)

最後gdったのは残念だけど、本誌の外で好き放題なエンディングをやれてるんだから、ある意味あれはあれで出し切れたんじゃないかと思うのだが、本誌で大団円になるのと同じ展開を期待していた人が多かったということなのかもしれない。
(ジャンプ本誌で連載が納得のいく形で完結してるのなんてまずみたことないのに)

あとは、アニメ本編を見ずに「真赤な誓い」だけ聞いてコミック読めば、最上級に近いエンターテイメントを提供してくれていると言ってもいい。何か過剰な期待をして読んでしまった人が多いのかなぁ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-14 02:41:13] [修正:2012-05-14 02:41:13] [このレビューのURL]

ある意味で空前絶後な作品でした。設定にはいくつも流石にそれはないわと思ってしまうことろがあるにもかかわらず、手に汗握ってしまう試合展開、
異常に書き込まれた背景、ゾクッとさせられる心理描写、etc・・・。

また、練習の科学的根拠のウンチクが多いので、カンフー映画を見るとパンチの練習をしてしまう人なら、この漫画を読んだ後に何かのスポーツトレーニングがしたくなると思います。

ただ、すごい漫画という印象は最初の数巻どまりで、そのあとはちょっとだれてしまっているように思われてしまうことが多いようです。
2012年3月現在、また次のピークに向けて展開が着々と盛り上がっていっているので、ある意味読み始めるには今は良いときかも?

あと、他の人も書いていますが、女性視点なんだろうな、と思うことが多々あります。母親、女教師、マネージャー、その辺りからの視点っぽいと思える描写がときどきあって、それがこの漫画をより一層特徴づけているような気がします。
スポ根はちょっと・・・、というような人のほうが楽しめる漫画かもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-11 02:40:51] [修正:2012-03-11 02:40:51] [このレビューのURL]

続刊をさっさと出せぇぇぇぇぇぇ!!

とまず叫んでおいて。

社会的な意義はさておき、完成度としては画竜点睛をかく感が拭えなかった「寄生獣」「七夕の国」などの話題作・問題作を経て、鬼才・岩明均が満を持して世に放つ歴史スペクタクル大作!!そんなのがつまらない訳がない。実際、文句なしに面白いのだが、本当に完結するのだろうか、と傍でみていて心配になるのもまた事実(期待を満足させる形で完結できたなら10点をつけるべき作品である筈)。

最近、アフタヌーン誌が本屋に並んでいるのを見ると、ヒストリエが載っているかどうかを確認してから購入するかどうか決めるというのが通例になってしまっている。

作品の内容以外のところで文字数を使ってしまったので本題を始めると、この作品は「あなたはアレキサンダー大王、アリストテレス、エウメネスが活躍していた時代を躍動感をもたせて想像できますか?」という作者の挑戦状だと感じられた。

普通、名前は知っていても、具体的な足跡をたどってイメージを描いてみたりしないし、エウメネスなんぞに至っては名前も普通は知らない。大王の書記官とかマニアックすぎだろうと(私も勿論しらなかった)。

しかし、作者はそれらの人物が生きていた時代の痕跡をたどり、(多少の脚色も交えて)ダイナミックに描き出しているのである。その凄さと言ったら、描かれているすべてのエピソードに抒情詩か何かの伝承があるのかと思ってしまうほどで、全編にわたって妙な説得力があふれているのである。

まだ未完の作品なので、語れることも多くはないが、「完結さえすれば」歴史漫画の金字塔になることは間違いない。

まだ読んだことのない人は連載が無事に続いているうちに全巻購入して、歴史(漫画)の立会い人になる機会を逃すべきではないと思う。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-08 00:59:55] [修正:2012-03-08 02:23:30] [このレビューのURL]

連載すると休刊するというもっぱらの噂の漫画家、伊藤勢が唯一複数巻の連載で完結させられた作品が本作である(いや、噂にもならないか・・・)。

モンスターコレクションというカードゲームのコミカライズだったはずが、蓋を開けてみれば、「斬魔剣伝」と「ドラゴンロアーズ」を足して2で割ったようなオリジナルファンタジー冒険活劇に。

作品中に出てくる数々のダークファンタジー的にそそる設定は、ゲーム公式的に本当?と聞くことは多分タブーで、スルー力(ちから)が試されるが、独立したファンタジーアクション作品として見てみれば、かなりレベルは高い。

濃い目の絵柄が好みな人であれば、間違いなく6巻一気に手に汗握りながら読破してしまうだろう。

この連載の後、コミックドラゴン誌で上述の「斬魔剣伝」の続編(?)がスタートしたのも、売上はともかく本作が入魂の出来に仕上がっていた事を編集部がやや高く評価したからだと想像するのは的外れではないと思う。

余談ながら、この人にD&Dモノのストーリー漫画とか、ぜひ描いてほしいものだ…。ニーズがニッチすぎるのでさすがに無理だろうけど。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2012-03-08 01:33:44] [修正:2012-03-08 01:33:44] [このレビューのURL]

岩明作品の中でもっとも表向き平和な作品だと思う。

しかし題材が身近なだけに、意外なほどに読者の「考え方」にアプローチしてくる。そこへ持ってくると、バトルを伴う後年の作品だと読者は距離をおいて読める分、安全地帯にいるといえるかもしれない。

ただ、話題作となった「寄生獣」より執筆が前という事もあり、作者の議論を呼ぶことを厭わないような思い切りはこの作品にはまだ見られない。

青少年(男女)が主人公の作品の王道として、作品中での成長も描かれており、連載全体のまとまりは岩明作品の中で一番上かもしれない。

特殊な例に過ぎないかもしれないが、読み終わえた後の私の内心は、「これは萌えか?萌えなのか?」であり、しかも長期にわたって継続したことをここに記してレビューを終えたい。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-03-08 00:29:14] [修正:2012-03-08 00:29:14] [このレビューのURL]

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